大学院受験では、試験日前に前もって教授との事前面接が必要です。その概要と対策についてお話します。
事前面接の概要

事前面接とは何?
募集要項を取寄せて頂くと、募集要項に「事前に担当教授と連絡を取ること」という記載があります。
大学院受験では、受験前に必ず担当教授と1対1で面接が必須です。
なぜなら、大学院へ進学後に取り組もうと考えているあなたの研究テーマを教授が指導できるものであるかどうかを事前確認する必要があるからです。
面接をする理由
大学院の教授には自分の専門テーマがあります。
基本的には、自分の専門テーマ内での指導を望んでいます。
そのため、あなたの取組みたい研究テーマを事前に知る必要があります。
ただし、あなたの研究テーマが教授の専門テーマではなかったとしても、教授が関心を抱くテーマだったり、以前取り組んでいたテーマであれば、OKとすることもあります。
かえって、他の分野を進められることもあり得ます。
つまり、事前に擦り合わせが必要なのです。
事前面接の流れ

①受験候補の学校を決める
まずは、受験候補の学校を絞ります。
教授にお会いしに行くことを考えて、なるべく第一候補、第二候補あたりまでの絞り込みがおすすめです。
教授の立場からしたら、事前面接は研究内容などの相談でもありますが、面接に来た学生は、当然、自分のゼミを受験するものだと前向きに捉えられる場合が多いからです。
②教授に連絡を取る
志望校が決まりましたら、教授に個人的なアポイントを取ります。
アポイントの時期
アポイント時期としては早ければ早い方がいいです。
教授も多忙でなかなか時間を割けないこともあり、どんどん時期がずれこんで受験直前に面接ということでは、失礼に成りかねません。
余裕を持っての日程調整をおすすめします。
連絡先の探し方
教授の連絡先のアドレス等は、以下の3点に記載されています。
- 大学の公式ホームページ
- 教授のゼミのホームページ
- 前年度の募集要項の最後のページ
万が一、連絡をしても1週間以上返信がない場合は再度連絡、リマインドメールをしてみる、もしくは直接ゼミに連絡を取ってみてください。
教授となると一日に何十通とメールが送られてくるため、もしかしたら見落としていたり、埋もれてしまっていることも十分あり得ます。
具体的なメール文例集はこちらでご紹介しています。▼
③面接を受ける
服装
試験面接ではありませんので、目上の大人にお話してくるぐらいでリラックスして取り組んでみてください。
服装はキャリアのある方ならかしこまる必要はなく、ビジネスカジュアルで良いと思います。
所要時間
面接時間は30分から1時間程度で、取り組んでみたいと考えている研究テーマについて尋ねられると思います。
準備物
詳細な研究計画書まで用意する必要はないですが、下記について大まかに伝えられる用意は必要です。
- 取り組みたい研究テーマの内容
- 取組みたいと思った理由・背景
- 研究から得られると考える知見や結果(予測)
聞かれる質問
よく聞かれる質問内容については、こちらの記事にまとめています▼
予想外な出来事

万が一のことですが、受験する気で事前面接を受けても、教授から「あなたの研究テーマは○○先生のところのほうが合ってるのではないかな?」といった助言を受けることもありえます。
その場合は、その助言を一度受け止めて、考えてみてください。あなたの入学を拒否しているということではなく、教授にも専門分野や得意分野、自分の持ってるフィールドや領域を踏まえて、研究者目線での導きだったりもします。
まとめ
事前面接は、非常に緊張する時間だと思います。
合否があるわけではありませんので、リラックスして、考えていることを率直に伝えてみてください。きっと、あなたの想いは伝わるはずです。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。次は「合否に差がつく学校説明会参加方法」です♪