【看護大学院受験】診療看護師になるには何をすればいい?【診療看護師】

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こんにちは、だるまんです。

前回の記事で、日本のNPには「特定看護師」と「診療看護師」の2種類があり、それぞれの違いについて解説しました。

今回は、大学院修士学位が必要である「診療看護師」の資格取得方法について、解説します。

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診療看護師の概要

診療看護師の資格概要について、下記のとおり、まとめてみました。

認定団体一般社団法人日本 NP教育大学院協議会
(略称:NP協議会)
資格扱い民間の認定資格
分野プライマリケア(成人・老年)
プライマリケア(小児)
クリティカルケア
取得者数487名(2020年時点)
資格取得条件①臨床5年以上
②大学修士課程卒業(対象指定校11校)
③特定行為研修修了証受領
④NP協議会認定資格試験合格
就学年数2年
資格更新5年に1度
費用①大学院進学にかかる学費
②診療看護師資格試験受験料
③資格証交付料
④資格審査・更新料
⑤日本NP学会年会費
進路病院・訪看ST・クリニック・博士課程・看護教員etc.

この表の順に解説をしていきます。

認定団体

一般社団法人日本 NP教育大学院協議会(以下、NP協議会)という団体が診療看護師の認定試験を行っています。

このNP協議会の事務局は、日本で初めての大学院修士課程での診療看護師の教育を開始した歴史を持つ大分県立看護大学大学院にあります。

現在、NP協議会の会員校は全国で11校で、この11校のNP課程のみが、診療看護師の資格試験受験が可能な指定対象校として認められています。

資格扱い

診療看護師の資格とは、民間の認定資格扱いとなっています。

同じ学習分野を履修する特定看護師の場合は「研修修了者」となりますが、資格として診療看護師と名乗ることができることは、この資格の魅力のひとつであると思います。

分野

診療看護師の分野には、大きく分けて、「プライマリケア」と「クリティカル」の2種類に分かれています。

さらに、「プライマリケア」には、「成人・老人」と「小児」に専門が分かれています。

  • プライマリケア
    • 成人・老人
    • 小児
  • クリティカル

取得者数

2020年時点では、487名が診療看護師の資格取得をしています。

内訳では、こうなります。

プライマリケア(成人・老年)118
プライマリケア(小児)4
クリティカル365
合計487

資格取得条件

診療看護師資格取得のための条件は、下記の4点です。

診療看護師資格条件
  1. 臨床5年以上
  2. 大学修士課程卒業(対象指定校11校)
  3. 特定行為研修修了証受領
  4. NP協議会認定資格試験合格

③の「特定行為研修修了証」は、大学院卒業時に受領することができるので、あとは、資格試験に無事合格することで、診療看護師と名乗り、活動することができるようになります。

就学の特徴

就学期間は2年

大学院修士課程に進学するので、就学期間は2年です。

この2年間で、診療看護師取得のために必要な科目履修と、特別研究(看護研究)に取り組みます。

専攻は3分野

先ほどに重複しますが、診療看護師課程の分野とは、「プライマリケア(成人・老人)/(小児)」「クリティカル」に分かれており、大学院ごとに扱っている分野が異なります。

受験校を決める際には、扱っている分野が希望分野であるかどうかの確認が必要で、複数分野を扱っている場合は、選択制となっています。

在職を配慮した授業体制

大学院によって、働きながら通学が可能になるよう、授業を土日や夕方開講にしたり、週3回のみの通学を可能にするなどのシステムがあります。

そのようなシステムがない場合は、就学年数を延長できる「長期履修制度」を可としている場合もあります。

中には、全日制でフルタイム学生としている大学院もありますので、事前に確認が必要です。

特定行為研修が含まれている

大学院のNP課程は、厚生労働省の「特定行為研修指定研修機関」に認定されており、「特定看護師」になるために必要な「特定行為研修」の学習が含まれています。

卒業後に授与するもの

卒業時に、①修士課程修了学位②特定行為研修修了証を受領します。

これをもって、NP協議会の診療看護師試験に受験する要件が揃うこととなります。

資格試験

診療看護師資格試験は、年に1回開催で、毎年2月出願、3月試験となります。

資格更新

この資格は、5年に1度は更新が必要で、実践と実績を評価されます。

評価1:実践

実践とは、下記の診療看護師に必要な7つの能力を駆使して活動できているかどうかです。

  1. 包括的健康アセスメント能力
  2. 医療処置・管理の実践能力
  3. 熟練した看護実践能力
  4. 看護マネジメント能力
  5. チームワーク・ 協働能力
  6. 医療保健福祉制度の活用・開発能力
  7. 倫理的意思決定能力

この実践は、臨床や臨地(病院、施設、在宅等)における実践の合計時間を提示します。

合格基準は、2,000時間以上です。

評価2:実績

実績とは、「知識や技術等を駆使して行う社会貢献ならびに自己研鑽に関する活動ができているかどうか」です。

実績を証明するには、所属先で実践した活動を振り返り、上記の7つの能力一つ一つごとに実践概要を文書で提出します。

評価3:その他の活動

そのほかに、学会で講演・セミナー講師、シンポジスト、研究発表、大会長、座長の実践、NP看護師・看護師教育実践、研修参加などが評価されます。

費用

診療看護師になったら、基本的にかかる費用の項目は下記のとおりです。

大学院学費

大学院のNP課程は、修士課程に置かれています。

そこで、NP協議会指定11校の学費を比較、まとめてみました。

学校名区分分野総計
北海道医療大学大学院13プライマリケア(成人・老年)1,800,000円
※臨床費別途
東北文化学園大学大学院21プライマリケア(成人・老年)2,800,000円
秋田大学大学院21プライマリケア(成人・老年)1,099,800円
山形大学大学院21プライマリケア(成人・老年)1,099,800円
東京医療保健大学大学院21クリティカル2,789,000円
国際医療福祉大学大学院21クリティカル2,500,000円
佐久大学大学院21プライマリケア(成人・老年)2,030,000円
愛知医科大学大学院21クリティカル
プライマリケア(成人・老年)
2,000,000円
藤田保健衛生大学大学院21クリティカル1,650,000円
島根県立大学大学院8クリティカル1,099,800円
大分県立看護科学大学大学院21プライマリケア(成人・老年)
プライマリケア(小児)
1,099,800円

NPの場合、条件が合えば、厚生労働省が行っている「教育訓練給付金制度」で学費がかなり安くなったり、大学院で行っている奨学金利用、働きながら通学できる大学院が大半なので、学務課に相談してみるとよいです。

11校の比較はこちらの記事にまとめています。

受験費用

大学院学費以外に、診療看護師資格に関してかかる費用はこちらです。

受験費用30,000円
NP 資格認定証の交付10,000円
資格更新審査料(5年に1回)22,000円
更新登録料(5年に1回)11,000円
日本NP学会年会費5,000円

まず、資格受験には受験費用が掛かり、合格後には資格認定証交付のための費用が掛かります。

つぎに、5年に1度の資格更新には審査料、審査合格後には登録料がかかります。

この資格審査を受けるための条件の一つは日本NP学会に登録している必要があるので年会費がかかります。

診療看護師の進路

就職先については、進学前から勤務していた医療機関に戻る、新たな勤務先へ就職をする、大学院博士課程に進学をしてNP教育に携わるというのが、主な進路のようです。

日本NP学会会員名簿にある所属先が参考になれるかもしれないので、載せておきます。

また、診療看護師として活躍されている方の事例が看護協会の公式サイトに載っていましたので、同じく載せておきます。

まとめ

以上、「診療看護師」の資格取得方法でした。

勉強も体力がいるもので、それなりに社会経験を経てから、学生に戻って勉強をするということはかなりエネルギーのいることではありますが、これまでの経験、蓄積された知識を120%活かして学習できる楽しさは、格別だと思います。

学費への支援、在職者へ配慮したカリキュラム構成など、周りを取り巻く人々が既にその環境を作ってくれています。

あとは、あなたが決断をするのみ。

参考資料

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