毎年5月頃から、各大学院で学校説明会が始まります。受験希望校はもちろん、滑り止めや関心のあるところなど、あちこちと足を運ぶことと思いますので、合否に差が付く参加方法についてお話したいと思います。
学校説明会で差がつく理由
教員と受験生の距離が近い
学校説明会とはいっても、大学院の学校説明会は、学校全体でするところもありますが、分野ごと(具体的には看護系だけ)で行うケースのほうが多く、説明会には教員自ら最初から最後まで立ち会うケースが多いです。
また、大学院受験生は大学受験生とは異なり圧倒的に母数が減りますので、説明会参加者の顔は1回参加しただけでもなんとなく覚えます。つまり、学校説明会という場では、大学院教員と参加者の距離が近いので、顔を覚えてもらいやすいです。
教授と初対面の場になる
全体説明会の後、受験希望先の教授に直接質疑応答する時間をとります。
ここで、ぜひ、教授とお話しする機会を設けてください。他の学生も列に並ぶこともあり、5分程度の短い会話程度かもしれませんが、その時の印象は、受験先を決める時の要素にもなれると思います。
そして、それは教授にとっても同じくいえることだと思います。
学校説明会前に準備すべきこと
取り組みたい研究を決めておく
学校説明会前までに、おおまかで構いませんので、研究テーマを決めて置いてください。どのようなテーマで、なぜそのテーマに取り組みたいのかといったエピソードを簡単にまとめておくといいと思います。
例えば、テーマは「保健所における妊産婦への母親学級の効果」で、理由は「保健師業務を通して、母親学級に参加している人としていない人の違いがあるのではないかと思ったから」…という程度で構いません。
受験先の研究内容を把握
学校名だけで説明会に参加することはリスクがあります。この理由についてはこちらの記事をご覧ください▼
後にゼミ別の説明会があるのですが、なぜこの研究室を受験したいのか不意打ちで聞かれることもあります。
大学院受験のポイントは「なぜこの大学院に受験したいのか」ではなく、「なぜこの研究室に入りたいのか」です。研究室で行われている研究内容はざっくりでも構いませんので、事前に把握しておきましょう。
把握する方法として、研究室の公式ホームページに掲載されている「研究実績」を目で辿ってみたり、国内研究論文検索サイト「ciini」などで教授の名前検索で出てくる論文をタイトル閲覧することも可能です。
教授への質問事項を決めておく
説明会ではただ受身で説明をきくだけでなく、出来ることなら教授に質問をすることをおすすめします。教授から声をかけてくることはありませんので、自分から話す機会を作ってみてください。
学校説明会当日にすべきこと
教授と話す
当日の流れ
全体説明会後に研究室ごとに分かれて、質疑応答の時間をとるところもあれば、研究室に受験希望者を連れて行き、在校生と交流させてくれる教員もいます。それは実際に参加してみないとわからないことなのですが、希望者は教授に直接質疑応答をする時間があると思いますので、ぜひその時間を有効活用してきてください。
話す内容例
内容を例として書いておきますので参考にしてください。
- 研究ゼミの頻度はどれくらいあるのか?
- 卒業生の進路を教えて欲しい
- 英語力はどれぐらいが求められている?
- 在校生はどのような研究テーマに取組んでいるのか
- 自己紹介
教授にとっても、どのような研究テーマを持っている人が入学してくるのか気になっていると思います。何かしら少しでも話してみるきっかけを作ってみてください。
まとめ
説明会は学校教員への自己アピールタイムです。たくさんいる受験生たちの中で、いかに記憶に残ってもらえる受験生になるかが合否の分かれ目です。なぜなら、それが受験熱意を伝えられる場だからです。大学院の合否は筆記試験はもちろんですが、教授がこのひとが研究室に入って欲しいと思うか思わないかは合否に少なからず影響しています。上記の事柄を心得て、まずは説明会に臨んできてくださいね♪
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。次は「」です♪