こんにちは、だるまんです。
大学院受験では、大学受験とは異なり、必ずともいえる事前面接(研究室訪問)というものがあります。
この事前面接(研究室訪問)とは、志望先の教授との進学相談です。
およそ30分程度の短い時間ではありますが、自分の基本情報を始めとして、自分の勉学に対する姿勢や考え方までを、すべてアウトプット、教授に伝える、かなりエネルギーの要る時間です。
事前面接(研究室訪問)が試験の9割を占めていると言っても過言ではないほど、合格の可否を左右する大事な面接にあたります。
その短いようで長い30分を如何に自己アピールできるかにかかっているため、事前の練習は不可欠です。
そこで、今回は、面接のためのマニュアルを作り、解説をしてみたいと思います。
事前面接のシナリオ作成をしてみた!
では、ここからは一緒にイメトレをしていきます。
1.丁寧にご挨拶
始めよければ、終わりよし。
第一声、丁寧にごあいさつをします。
先生、はじめまして、〇〇と申します。
お忙しいところ、貴重な時間を割いて頂きまして、どうもありがとうございます。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
2.簡単な自己紹介をする
続けて、簡単な自己紹介をします。
簡単に自己紹介をさせて頂きます。
<経歴を述べる>
例)〇〇大学看護学科を卒業後、〇〇病院に看護師として2年間勤務して、その後訪問看護ステーションに転職後、3年を経て、現在に至ります。
※もし、履歴書を渡せる環境であれば手渡しをすることが望ましいですが、難しいようであれば、口頭で端的に要約してお伝えするのもいいです。
3.志望理由を述べる
大学院受験をする理由を冒頭に述べます。
<志望理由を端的に述べる>
例)今回、大学院受験を決めた理由は、職場で看護研究を取り組んでみて、〇〇〇に関しての看護研究をより深く学んでみたいと考えているからです。
私が関心を持っている分野で色々調べたところで、先生の研究室を知り、進学を希望しております。そのうえで、先生に進学が可能かどうかをご相談したく、ご連絡をさせて頂きました。
4.質疑が始まる
ここまで話すと、この辺りから少しずつ質疑が始まると思います。
基本情報に関する質疑もあれば、下記のような質問もありえます。
- 卒業後、進路はどうしたいか決めていますか?
⇒回答例)卒業後は、大学教員を目指したいので、博士課程進学も視野に入れいています。 - どうやってこの研究室を知ったのですか?
⇒回答例)大学院進学したいと思い、大学院を調べていたところで先生のことを知りました。 - 職場では看護研究はしてましたか?
⇒回答例)はい、院内発表のみになりますが、取り組んだことはあります。
⇒回答例)いいえ、取り組んでみたいと思ってきましたが、なかなかそのようなチャンスに巡り合えませんでしたので、今回大学院で、しっかり学んでみたいと思っています。
臨機応変に回答をしてください。
もし、このような質疑がなく、無反応であれば、そのまま「4.研究テーマの説明」へ進んでいきます。
4.研究テーマを説明する
計画している研究テーマについて、説明をします。
大学院で取り組みたい研究テーマについてです。
研究テーマは〇〇〇〇について、研究をしたいと考えています。
例)「多職種連携にかかる看護師の役割について」
<研究背景を説明する>
例)訪問看護師として働きながら、多職種連携が円滑に取り組める場合とそうではない場合の患者さんへのケアの質は、かなり異なることを感じています。
その連携には看護師が担う役割は、かなり大きいと考えており、円滑な連携ができている場合、看護師がどのような心掛けをしているのかを研究してみたいと思っています。
ここまで話すと、それが実現可能かどうかなのか、研究者視点でのコメントなり、質問なりが教授から返ってきます。
ここでいい反応があると話は弾みますが、そうでもない反応が返ってくることもあります。
だからといって、それに萎縮することや躊躇することなく、自分の進学意思を存分にアピールすることです。
5.その他の質疑応答
研究テーマ以外の質疑があると思います。
この質問についてはこちらの記事にまとめています。
6.「質問はありますか?」
面接の締めの合言葉「質問はありますか?」が来たら、そろそろ面接が終わる合図です。
ですが、物事とは、最後まで頑張り抜くこと。
そこで終わらせず、些細なことでもいいので、質問してください。
”それほどに、この研究室に関心があります”ということをアピールするためです。
質問例をあげてみます。
- 今、研究室に在校生は何人ほどいるのですか?
- 研究室のコアタイム(研究室にいなくてはならない時間帯)はありますか?
- 研究室卒業生にはどのような進路がありますか?
詳しくは下記の記事の「事前面接の最後には必ず質問をする」部分をご参考ください。
7.本日のお礼を再度述べる
最後、部屋を退室するまでは緊張を抜いてはいけないです、先生はあなたの後姿まで見ています。
先生、本日は貴重なお時間を頂戴しまして、どうもありがとうございました。
先生に今日のお話でお伺いしたこと、大変参考になりました。
またお目にかかりたいと思います。
8.忘れてはいけない大事なこと!
面接終了後、その日のうちに、お礼のメールをすることです。
そのメールまでができて、人として、学生として、礼儀礼節がなっていることです。
メール文章の例文は、下記記事の「メール④:事前面接後のお礼のメール(受験をする場合)」をご参考ください。
まとめ
自分なりに万全な準備をして取り組んだとしても、事前面接(研究室訪問)後にその時間を振り返ってみると、ああいえばよかったかな、こういえばもっとよかったのかなと後悔することがあります。
でも、それは相手によって捉え方はさまざまで、教授からの質疑応答に正解も不正解もないものです。
自分がやるべきこと、できることは、唯一、ベストを尽くすのみです。
相手の反応云々はさておき、とにかく、”自分の熱意を伝えること“、これに尽きます。
ダメをダメで終わらせるも、ダメをよしにさせるも、あなた次第です。