どうもみなさん、だるまんです。東大・京大を受験される方は公衆衛生学は必須科目です。だるまんが実際に試験対策で覚えた内容をシェアさせていただきます。
受験対策に必須な公衆衛生項目
交絡因子の除去
今日は前回「#4 系統誤差・偶然誤差」のお話に若干続きのお話です。
前回からどこらへんが続くの?
前回「#4 系統誤差・偶然誤差」のお話の最後のほうに、「交絡バイアス」というキーワードが出てきました。今日はこの子を掘り下げたお話をします。
交絡因子とは?
「交絡因子」とネットで調べると、もう挫折したくなるような気難しい単語が羅列している説明が多くて、だるまん的に、勝手に命名します。「隠れた要因」です。
つまり、「交絡因子の除去」とは「隠れた要因の除去」。
これならなんか、ちょっと覚えてみようかなと言う気になりませんか?
ではだるまん劇場で、その隠れた要因の性質についてご紹介します。
だるまん劇場で「交絡因子」を理解する
ねぇ、ことちゃん、君は「きのこの山」と「たけのこの山」、どっち派?
そりゃぁ~きのこの山に決まってるでしょ!
だよね、やっぱりきのこの山だよね!絶対条件できのこ!
え、別に絶対とは言ってないよ。チョコレートがきのこの山のほうが美味しいから好きなんだよ。
あ、そういうことだったの?僕、てっきり、ことちゃんは「きのこの山」の全部ひっくるめて好きなのかと思ったよ。
劇の解釈をします。
もともと、だるまんはことちゃんが「きのこの山」が全部ひっくるめて好きだと思いました。でも、実は違かった。好きの理由を開いてみたら、そこには「チョコレート」という隠れた因子(要因)があった。
つまり、ことちゃんは「きのこの山」がすきなんじゃなくて、「きのこの山」のチョコレートが好きという新たな事実が発覚しましさとさ。
紛らわしい…実に紛らわしい…
研究例でさらに解説
だるまん劇場でさらにわけわからなくなってしまったという方のために、今度は医学研究を題材に解説してみたいと思います。
例えば、飲酒者と非飲酒者の肺がん率を調べたら、飲酒者の方が肺がん率が高いことがわかった!
けど、飲酒者の中身を欲見てみたら、あれ?タバコ吸ってる人と吸ってない人がいることに気づいた!てことは、飲酒と肺がんは関係なくて、肺がん率に関係しているのはタバコってことなのね!→タバコ(喫煙)が交絡因子です。
始めから、そう言えとつっこまれそうですが、これでちょっとはご理解いただけましたでしょうか。
交絡因子を除去する方法とタイミング
この交絡因子を除去しなければ、結果に誤りが出てきてしまいます。そのために研究をする中で、前もって交絡バイアスの発生を回避する策を入れるおくことが大切なんです。
余談ですが、最近、コロナで天然酵母菌作りに挑戦しました。それに例えると、酵母に雑菌(交絡因子)が入ると酵母は育たないどころか、別のものに変異しまう…みたいなことが、研究でも起きないように、事前に酵母を育てる容器に熱湯消毒する(=交絡因子の除去)必要があります。(くどくてすみません…)
さて、そのタイミングは2段階あります。
①研究デザインの段階で行う除去法:無作為、マッチング
②解析段階で行う除去法:層化、標準化
これらの言葉の意味は言葉通りなんとなぁく意味がわかりそうな気がします。試験対策ならこの程度止まりでいいと思います。深堀しすぎるほどの内容は試験には出てこず、それは大学院生になってから、勉強されてみてください♪
試験で覚えておくべきポイント
たくさんお話しましたが、今日、試験的に覚えておくべき内容はズバリこちらです!
研究デザインに関する英単語
今日覚えておくべきおすすめ英単語はこちらです。
No | 日本語 | 英単語 |
1 | 交絡因子 | Confounding factor |
2 | 無作為 | Random |
3 | マッチング | matching |
4 | 層化 | Stratification |
5 | 標準化 | Standardization |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は「#1 研究デザイン」の話に関連する「#5 コホート研究」についてです。