大学院で取組む研究テーマの決め方についてお話したいと思います。
受験前に研究テーマを決める理由
研究計画書の提出が必須
出願必要書類のひとつに「研究計画書」があります。大学院入学後に取り組みたい研究内容を作成して提出します。
詳細でなくてもかまわないのですが、研究テーマの背景、考えた理由・きっかけ、研究の目的などを決めておく必要があります。
事前面接で聞かれる
大学院では試験前に教授との事前面接があります。
その面接では、必ず取り組みたい研究内容を聞かれます。面接対策のひとつとして準備しておかねばならない事項のひとつです。
専攻決めの材料になる
大学院に入学後、取り組みたい研究テーマを明確にしておけば、どのような教授に師事したいのか、どのような専攻に進学するべきか、進路選択の的を絞ることが出来ます。
研究テーマ決めで考えておくべきこと
研究をすることで何を導きたいのか
研究計画書を作成する時点で、ある程度、期待する研究結果は想定します。
研究をすることが、どのような結論を導き出せるのか、もっと言うならば、その研究に意義はあるのか、という点は研究計画を立てる時点で大切な要素となります。
教授にも聞かれることだと思いますので、その意義を考えておく必要があります。
研究フィールドを持っているか
研究テーマを決める際に、研究フィールドを持っているか否かは非常に大きな要素を占めると思います。
大学教授も研究フィールドを持っていますが、あなたが取り組みたい研究テーマに関連したフィールドを持っているかどうかは、相談してみないとわからない部分が多く、場合によっては、自らフィールドを開拓してこなければならないことも多々あります。
フィールドとして研究協力のお願いが出来るネットワークがあれば、尚、話は早いですが、ない場合はその辺りまで考えておくと良いと思います。
研究テーマの決め方のヒント
卒論と同じ類のテーマにする
大学の卒業論文で取組んだ研究テーマを使用するのもひとつの方法です。
卒論で一度行った研究テーマであるため、文献やネットワークなど、知っていることも多いです。卒論の内容からもう一歩違う視点や、違う論点で研究すると、卒論でのデータを活かせるかもしれません。
臨床での疑問をテーマにする
臨床の場で感じた疑問や気づきを研究テーマにつなげることもひとつです。
なぜなら、あなたが感じている疑問や気づきは他の人も感じていることだからです。それをエビデンスをもって証明することは研究意義が大いにあると思います。
臨床で取組んだ研究テーマにする
臨床で行った研究活動があれば、その内容を引き続き、大学院で行うこともひとつです。卒論同様に取組んだ内容を活かせるだけでなく、臨床に居たからこそわかること、感じたことを含めた経験をも活かせると思います。
まとめ
研究テーマ決めは、受験生にとって、非常に悩ましい課題です。
なぜなら、その研究テーマは一生、あなたの履歴書として世の中に残るからです。時にあなたの名刺代わりになることもあるかもしれません。その研究があって、様々な人々との出会いにもつながっていきます。
まずは、日頃の小さな気づきを辿ってみてください。必ず、ヒントはあるはずです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。次は「教授との事前面接」です♪