こんにちは、だるまんです。
看護大学院受験を決めたら、まず第一に決めるべきことは「研究テーマ」です。
その研究テーマは、受験志望校の教授との事前面接にて、マンツーマンでプレゼンをすることになります。
これが、合格の9割は占めると言っても、過言ではないです。
では、その9割を確実なものにするためには、どのように研究テーマを決めたらいいのか、そのコツについて解説します。
テーマが決まっている方は、それが合格できる研究テーマであるかを精査する、まだ決まっていない方は、これから決める際の参考にしてください。
合格を確実にするための研究テーマの決め方
大学院で取り組む研究テーマが意味するものについて、少しお話をしておきます。
研究テーマとは、自分のアバター
大学院へ入学すると、様々な在校生や研究者と顔見知りになります。
初めは、名前がうろ覚えであったとしても、「あの人は母性看護の人」、「あの人は在宅看護の人」ぐらいは認識できるようになります。
時間が経つにつれて、「あの人はカンガルーケアについて研究している人」、「あの人は終末期について研究している人」というように、取り組んでいる研究がその人の代名詞化され、看板になってきます。
それほどに、取り組んでいる研究テーマとは、自分のアバターでもあるのです。
そのアバターの生命は短期間では終わらず、研究者であれば、「〇〇のことなら〇〇先生」というように、一生のライフテーマになることも多いです。
つまり、慎重に決めなければならないことであることを、ご理解頂けると思います。
合格を確実にする研究テーマを決める際のポイント
合格を確実にする研究テーマを決める際のポイントは、下記の2点です。
- 研究テーマの付加価値性
- 研究テーマに同意してくれる教授探し
それぞれについて、解説します。
ポイント1:研究テーマの付加価値性
トレンド路線?ニッチ路線?
要は、誰も行っていない研究である、ということです。
看護研究にも、トレンドがあり、その中で選ぶというのもひとつです。
トレンドがあるもの、人気のある内容は、論文の数も多いことさながら、既に着手されている分野でもあるので、その中で、如何に誰も触れていないような領域を採掘できるかがポイントになってきます。
かえって、ニッチ領域を狙うというのもコツです。
ニッチだからこそ、関心を持ってもらえる確率もその分下がりますが、ライバルは少ない、そこをライフテーマにした場合は、第一人者になれる確率も高くなることを意味しています。
ただし、マイナー過ぎても困ります。
そのニッチ性に少なからず、将来的な需要性があるか、つまり将来性があるのかどうかを踏まえて考えてみてください。
研究テーマ領域のリサーチ
それらを図るためにも、まずはその領域の現状把握のリサーチが必要です。
- 文献検索で、どれくらいの論文数が出てくるのか
- どのようなテーマで研究がされているのか
- どこまでの境地が明らかにされているのか
この3点を知れば、自分がテーマとしている領域のニーズや可能性をキャッチすることができます。
特に、どこまでの境地が明らかにされているのかを知れば、自分のテーマに新規性があるのかどうか、その価値がわかるはずです。
ポイント2:研究テーマに賛同してくれる教授探し
誰にあなたの原石を持っていくのか
ダイヤモンドの原石を見つける眼目がなければ、単なる石ころにしか見えないように、どんなにあなたがいい研究テーマの種を持っていたとしても、その価値をキャッチできる教授でなかったら、つまらない研究なのです。
だからこそ、どの教授にその研究テーマの種を持っていくのか、あなたにかかっています。
持っていく先を単なる学校名だけで決めていくのか、教授のライフテーマにあることを知っていくのかでは、その種の成長はかなり異なってきます。
学校名優先で決めた教授へ持っていったところで、その教授が「いいね!」をしてくれないこともあります。
教授のライフテーマであったとしても、教授が「いいね!」をしてくれないこともあります。
学校名優先で決めた教授へ持っていったところで、その教授が「いいね!」をしてくれることもあります。
教授のライフテーマであったとしても、教授が「いいね!」をしてくれることもあります。
その違いは、教授しか知りません。
だからこそ、せめて受験生ができることは、どの教授の門下生になりたいか、その教授の前で良いファーストインプレッションと行いたい研究に関する説得力あるプレゼンだと思います。
固定概念で決めてはいけない
また、研究室探しをする際の注意点ですが、どうしても看護学生の頃から培われた領域で考えてしまう習性を持っているという点です。
例えば、健康教育なら地域看護領域、終末期ケアなら老年看護領域、産後うつなら母性看護領域…といった感じです。
でも、その固定概念を外してほしいのです。
つまり、健康教育なら地域看護で、終末期ケアなら老年看護学で、産後うつなら母性看護という、看護学生時代に習ったカテゴリーをいったん捨ててください。
大学院的では、「健康教育」なら、地域看護学、公衆衛生学、看護統計学かもしれず、「終末期ケア」なら、老年看護、在宅看護、地域看護、「産後うつ」なら、母性看護、女性看護、精神看護、看護心理学なのか…
一つのテーマをとってもそれに該当する分野というのは、一つではないことが多いです。
権威性のある教授を探す
「事前面接で、教授をインタビューしよう【続:合格の秘訣】」でもお伝えしている通り、教授の権威性とそれに見合った社会的人柄は無視できないことです。
あなたの研究者人生のスタートを切れるかどうかは、あなたの努力とコーチとなる教授との相性にかかっています。
まとめ
以上をまとめます。
もしも、知名度のある大学院に受験をしたいのであれば、その教授の取り組んでいるテーマを徹底的に調べて、そのレール上にあるテーマで選び、引かずに挑戦してみることです。
教授の取り組む研究テーマから自分の研究テーマを編み出すというのも、一つの方法ではありますが、あなたがそのテーマでの研究を心から楽しいと思えるかどうかは、精査したいものです。
研究テーマとは、自分のアバターでもあり、教授探し、研究室探しの軸にもなり、自分にとってライフテーマにもなる、とっても大事な決め事です。
時間をかけて、よく精査して、悩んで、考えて、後悔ないように決めて、進めることです。