【看護大学院】NPと呼ばれる特定看護師と診療看護師の違いって何?それを解説します【特定看護師 診療看護師 NP看護師】

診療看護師とは? だるまんの勝ち組コーチング

こんにちは、だるまんです。

NP…聞いたことがあるけど、詳しくはわからない、進路に悩んでいる、スキルアップしたいという看護師の方へ向けて、NPとはどのような資格なのか、特定看護師、診療看護師とは何か、その違いについて解説します。

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NPの基礎

NPとは何?

NPとは、「Nurse Practitioner」の略で、日本では、「特定看護師」と「診療看護師」のことを指します。

このNP資格ホルダーになると、今まで医師に随時報告と指示の要請をしていたプロセスが不要になり、あらかじめ、医師に書いてもらった手順書(指示書のようなもの)をふまえて、タイムリーにケアをすることができます。

出典:厚労省公式

NPと聞くと、ミニドクターのような活躍をするアメリカのNPを想像される方が多いですが、日本のNPの場合、あくまで医師の手順書ありき、診療の補助であるということです。

特定行為とは?

従来は、医師の判断に基づき実施している医療行為のうち、NPが診療補助として行える医療行為のことを「特定行為」といい、その特定行為は21区分あり、さらに細かく分かれて、全部で38行為あります。

21区分38特定行為の詳細▼

出典:厚労省公式

特定看護師と診療看護師の違い

NPには、「特定看護師」と「診療看護師」の2種類の呼称があります。

この2種類は、NPという同じ略称を使用しているので、同じ資格であると誤解をされやすいのですが、意外と大きな違いがあります。

その違いについて下記にまとめてみました。

特定看護師診療看護師
主催者厚労省
(公益社団法人日本看護協会)
一般社団法人NP協議会
取得条件臨床経験3年~5年以上臨床経験5年以上
資格状況資格ではなく研修修了者民間の認定資格扱い
研修校大学・病院・看護協会大学院修士課程
取得方法指定研修校にて
特定行為研修受講後、
修了証受領
大学院NP課程に進学、
特定行為研修受講後、
NP協議会の試験受験
カリキュラム特定行為研修
【共通+21区分】
・特定行為研修+α
・特別研究
試験の有無
NP協議会の試験合格が必須
資格更新5年に1度更新
研修期間研修の受け方次第
1~2年
2年
修了者数2,887人
(2021年時点)
487人
(2019年時点)

上記の表で、特に大事なポイントは、①特定看護師は研修修了者であること②診療看護師は認定資格で、カリキュラムには特定行為研修が含まれている、という点です。

つまり、特定行為研修修了者がスキルアップを希望される場合は、大学院NP課程へ進学することもひとつの道となります。

NPとしての活躍

「特定看護師」にしろ「診療看護師」にしろ、どちらの資格にせよ、活躍の幅は、勤務先によって多種多様です。

その具体的な活躍事例は、看護協会公式サイトで紹介されています。

ここに掲載されている方々の声には、医学的専門知識を学んだことで、治療方針を理解できるようになった、できるケアの幅が多くなったことで、患者さんやスタッフから信頼性が高まったという声がたくさん見られました。

給与

NPを取得した場合の給与額について調べてみたところ、「特定看護師等資格手当あり」、「学歴及び看護師歴により別途調整あり」といった情報が多く、明確な資格手当の平均額は割り出せませんでした。

専門の方に問い合わせてみたところでも、今のところ、NPの活躍は現場によってかなり異なるので、給与に関しては一概に言えず、NP取得後の勤め先によるというのが現状のようです。

参考までに、千葉メディカルセンターのNP募集資料によると、通常の看護師給与に資格手当最大25,000円との表記がありました。

NPの将来性

「2025年度には国民の3人に1人が65歳以上・5人に1人が75歳以上」となる高齢社会をふまえて、医師の診療をさらに補助する必要性が見込まれ、2025年に向けて10万人以上のNP要請を政府は計画しています。

認定看護師でも、特定行為研修を受けることで、「新たな認定看護師」になる道ができたこと、特定行為研修には、教育訓練給付金や病院からの支援補助金などが手厚いことからも、今後、NPは急速に増える可能性は高いと予測されます。

「特定看護師」も「診療看護師」も将来性のある仕事である、特に、診療看護師を取得しておくことで、今後、リーダーや教育者としての活躍の場だけでなく、新たな活躍の場を開拓していくことも可能だと思います。

情報収集ならココ

特定看護師

特定看護師」の詳細は、厚労省公式サイトに詳細が掲載されています。

特定行為研修制度ポータルサイトでは、指定研修校を検索することができます。

診療看護師

診療看護師」の詳細は、一般社団法人NP協議会に詳細が掲載されています。

NPコース(診療看護師)のある大学院一覧はこちらの記事にまとめています▼

まとめ

NP看護師になることで、研修修了者、有資格者としての責任は伴いますが、それと共に、医学知識を深めることで自らの看護力により自信をもって取り組むことができる、やりがいを感じると聞きます。

もし、特定看護師と診療看護師、どちらに進むべきかをお悩みなら、こちらの記事で大学院NP課程進学のメリットについて解説しているのでご参考ください。

日本では、まだ、未開発地的な分野です。

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参考資料

※この記事は、各関係者へ直接お聞きした内容とネット上の資料を参考に記載しています。

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