【看護大学院受験】専門看護師(CNS)になるともうかるの?知らなきゃ損するメリットとデメリットの細かい話、第二弾【専門看護師の資格手当】

だるまんの勝ち組コーチング

こんにちは、だるまんです。

看護系大学院の国・公・私立合格経験者です。

専門看護師こと、CNSとは、5年の臨床経験と大学院修士課程卒というハードルが高く、誰でも気軽に足を踏み入れられる領域ではないのが、現状です。

挑戦するとしたら、かけた投資分は、それなりに、いいえ、それ以上の儲けがあるべきです。

そこで、第一弾の記事「専門看護師になる方法」に引き続き、CNSとは儲かる仕事なのか、お金事情について調べてみたので、シェアします。

私見ですので、あくまでご参考にお読みください。

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専門看護師はもうかる?

だるまんの私見

結論から言います。

現状では、「儲からない」と思います。

ただ、儲からないならやらない、それでは、もったいないこともわかりましたので、その理由を解説します。

儲からない根拠

看護協会のCNS活動状況アンケート調査結果を基に、CNSの特徴を抜き出してみました。

  1. 【年齢】平均年齢は44.4歳
  2. 【所属先】病院80%、大学10%、訪看ST3.7%、離職3%、他
  3. 【職位】スタッフナース47%、主任相当16%、師長相当15%、他
  4. 【資格手当】あり30%、5,000円~1万円未満42.7%

考えられる平均像

上記に挙げた、各4点のCNSの特徴を組み合わせると、「44歳で、病院に勤務するスタッフナースで、資格手当は5000円」という状況の人が平均像であることが予測できます。

では、この平均像の人が、もらえる資格手当とは、いったいどれくらいでしょうか。

資格手当額

そもそも論で、アンケート結果によると、専門看護師として毎月「資格手当の支給がある」と回答した割合は 30.9%でした。

支給額は、下記のとおりとなります。

  • 5,000~1 万円未満:42.7%
  • 3,000~5,000 円未満:19.4%
  • 1~1.5 万円未満:15.8%

つまり、最低月額5,000円×12カ月計算で、約60,000円の資格手当を加わるというのが、相場です。

公的民間資格で他業種の資格手当額を参考にすると、秘書検定は10,000円、日商簿記2級以上で20,000円、TOEICで20,000円です。

CNSは大学院卒業まで必要で、尚かつ5年更新にかかる費用と活動労力を考えると、コスパは決していいとはいえないという結論にいたります。

どのくらいの期間で元が取れるのか

ちなみに、CNSの資格手当額がどのくらいの期間で元が取れるのか、ざっくり計算をしてみました。

将来への投資をしているので、回収できる目安を知っておくべきです。

計算結果からわかることは、最も短期間で元が取れるのは、国立大学院卒かつ資格手当が厚い所属先を選択した場合と言えます。

ということは、冒頭に挙げた平均像「44歳で、病院に勤務するスタッフナースで、資格手当は5000円」の人が65歳定年まで在職するとしたら、残21年になります。

だとしたら、国・公・私立大学院どこへ進学したとしても、もとは取れないどころか赤字になるという結果になります。

CNS取得により管理職への早道になれる可能性はあるにしても、資格手当のみで考えるとしたら、国・公・私立のどこへ進学するのか、勤務先の資格手当の厚さはどれくらいなのかは、無視できないことです。

儲からないからとやめては損する理由

上記の解説では、CNSは儲からないという話をしました。

それだけなら、やめたほうがいいという結論になりますが、そうではないという、逆説の話をしたいと思います。

お金<やりがい

専門看護師を目指すきっかけの多くは、自身のキャリアアップ、スキルアップの必要性を感じた時だと聞きます。

例えば、現場で感じるスキルや知識不足によるもどかしさ、研究力のノウハウ不足感、よりケアの質的向上を極めたい等など、自身の看護力と向き合った時、その視線の先にCNSという大学院教育を検討する方が多いようです。

実際に進学した人々から話を聞けば、専門分野における大学院教育を受けることでスキルアップはもちろんのこと、確実に得られることは、”初心の気持ちと自信“だそうです。

CNSとして出る臨地実習を通して初心に返る気持ちとともに、大学院という専門家達の集団に交わり、培ってきた経験値に磨きかけ、また新たな気持ちで現場に戻る…

その2年間という時間にインプットしたものを現場でアウトプットしていく中で得られるやりがいは、はかり知れないそうです。

平成30年時点、全国で看護師が121万8,606人いる中、CNSは2,519人という少数派です。

業界の先導を切り、あなたの轍を踏む人々が増えてくれば、あなたが経験者として伝えられるメッセージはたくさんあるはずです。

その時、また新たな活躍の境地が見えてくるかもしれないです。

看護業界の将来性

アメリカの、認定看護師、専門看護師(CNS)、特定看護師(NP)が日本にも導入されているように、日本の看護業界で取り組まれている制度の多くは、アメリカ由来であると思います。

ということは、アメリカの看護業界を見れば、日本の看護業界の未来が見えるということです。

アメリカのNPやCNSはだいたい、100,000ドル程度の年収を得ている、医療現場でも医師との分業、連携はうまく行っているという話をよく聞きます。

今の日本はそれに比べると、まだ遠い将来に感じますが、だとしても、アメリカの後を追うかのように、看護業務はより高度化、専門的に細分化されてきたのは確かです。

今からCNSを取得しておくことで、臨床現場の最前線でトップリーダーとして走っていける、いずれは高額収入を得る手段になり、目先の利益ではない、10年、20年先の確実な投資になるはずです。

まとめ

お金と時間と労力をかけて、CNSを取得したところで、経済面だけにフォーカスすれば、決してコスパがいいとは言い難い現状ではありますが、お金以上に精神的に得られるものは莫大です。

あなたがやりがいを感じて、心から楽しいと思える仕事をコツコツ歩み続けていれば、お金とは追いかけなくても、自然とついてくるものだといいます。

目標があれば、それなりの投資が必要です。

投資をしたなら、それなり以上の回収をすること。

でも稼げないとわかったなら、それ以外のルートで稼ぐ方法を模索、見出すことです。

そのためにはどうしたらいいのか。

次回、第三弾では、CNSになる人が賢く稼ぐ方法について解説します。

参考資料

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