こんにちは、だるまんです。
理工系のように、大学院へストレート進学をすることが当然な学部もありますが、それ以外の学部であれば、社会人から大学院進学されることのほうが大半です。
そのため、大学院進学を検討される際に、現職を継続するのか、辞めるのか、辞めるならいつ辞めるのかについて悩まれます。
そこで、大学院受験前に退職はありなのか、それが受験時に不利になることはあるのかどうか、についてお話ししたいと思います。
質問内容
旧帝大を目指しています。仕事を続けながらの受験は時間的、精神的に厳しいと感じており、受験前に退職をしようかどうか悩んでいます。フリーター状態で受験をするとなると教授への印象は悪いでしょうか?
だるまんの回答
フリーで受験
まず、大学院受験生の中に、受験前に退職をしてフリー状態で受験をする受験生は一定数います。
その理由には、
- 働きながらの大学院受験勉強の両立は時間的・精神的に難しい
- 大学院受験を機に仕事を変えたい
- 大学院生の2年間はフルタイム学生になるつもりである
- 大学院進学を職場に知られたくない
等など、さまざまな理由がありますが、「受験のために退職した」ということは、受験にどう影響するでしょうか?
教授から見たフリーな受験生
大学院受験生なら必ず通らなければならない関門「事前相談」がありますが、必ず、現職について聞かれます。
その「事前相談」の場で、仮に「大学院受験のために退職をして、現在フリーです」と言ったとしたら…
そうですか、程度の返しで、なぜ?どうして?と突っ込まれて聞かれることは、皆無に等しいと思います。
なぜなら、大学院進学の基本は、フルタイム学生だからです。
時代のニーズに合わせて働きながらの進学を支援する制度が増えてはいますが、私立よりは公立、公立よりは国立、国立の中でも旧7帝大では、退職をしてフルタイム学生であることを大前提としている歴史があります。
そのため、受験のために退職をするということは、全く異例なことではなく、かえって当たり前のことなのです。
言ってしまえば、働きながら進学をするということは非常に負荷がかかることですので、それよりはフルタイム学生で進学をすることの方が、勉学に励む姿勢が良いと捉えられ、かえって教授から喜ばれるほうが大きいと言えます。
大学院業界の本質
このように、受験のために退職していることが全く受験に支障にならない理由は、大学院という業界の本質にあります。
大学院とは、一言で言うならば、研究者の養成学校です。
進学時からフルタイム学生で、奨学金やアルバイトで生活をやりくりしながら修士・博士課程を卒業し、大学教員の道へ進むというのが一般的な研究者のロードでマップです。
今でこそ、専門の資格取得課程などが併設され、医療看護の前線で活躍する実践者養成にも力を入れるようになりましたが、やはり、フルタイム学生の方が迎合されている感は、否めないと思います。
特に、旧7帝大を目指す受験生なら、1年前~半年前には退職をしてがっつり受験勉強に取り組み、合格後はそのままフルタイム学生で進学をする、というケースがかなり多いのも、その大学院の風潮に沿ってのことだと思います。
ただし、なぜ受験前に退職を決めたのかというはっきりした理由は、事前相談の時に自ら教授に述べておくこと、これで誤解を生むことなく、正々堂々と受験に挑むことが可能ですので、お忘れなく。
まとめ
以上、「大学院を受けるために退職したと教授に言ったら印象は悪い?」でした。
教授にとってフリーでの受験が印象を悪くさせることはないので、もし、大学院受験を猪突猛進で取り組みたいと思うなら、退職をして受験生になることは大いにありです。
大学院進学は、人によって、人生におかれて大きな転機にもなれる人生の節目にもなりますので、ぜひ自分自身を信じて、取り組んでみることです。
必ず、扉は開かれます。