こんにちは、だるまんです。
最近、大学院へ進学をされる芸能人の方々のおかげで、学士がなくても大学院の門戸は広く開かれているということを知り、大学院進学に関心を持たれる方が増えています。
それは、看護業界でも同じです。
今回は、「進学をするなら、大学編入をするべきか、それとも大学院進学をするべきか」についてご相談を受けましたので、シェアしたいと思います。
質問内容

看護師をしていて、大学3年生に編入しようか迷っているのですが、学士がなくても大学院へ進学できる方法があることも知り、そのまま大学院へ進学してしまおうか、悩んでいます。どちらが望ましいでしょうか。
だるまんの回答
何を得たいのかによる
このご質問は、よく頂くご質問のひとつです。
大学編入なら、基礎から学びなおすことができる魅力があり、大学院進学なら修士学位だけでなく専門資格を取得できる機会も得ることができ…
とても迷うところだと察します。
どうせ、いつか大学院へ行く予定があるとしたら、大学をスキップして大学院へ直進学するのが時間的、経済的にも節約になれるのではないか…
でも、大学院へ学士なしで進学して支障はないだろうか…
考えれば、気になること、悩みはつきないものです。
そこで、その悩みを一緒に整理しつつ、決め手となる判断基準についてお話します。
大学編入と大学院進学を比較
まずは、大学編入と大学院進学との簡単な比較をしてみたいと思います。
大学編入 | 大学院進学 | |
学位 | 学士 | 修士 |
修学年限 | 3年生に編入なら2年 (卒業課程によっては2年生編入) | 2年 |
学費(国立の場合) | 入学金282,000円 授業料535,800円/年 | 入学金282,000円 授業料535,800円/年 |
学べること | 専攻における基礎学習 | 研究手法 専門知識 |
得られる資格 | 課程で取得できる資格 例)保健師、養護教諭Ⅱ種、衛生管理士ect | 課程で取得できる資格 例)専門看護師(CNS)、認定看護管理者、 助産師、保健師ect |
在職進学 | 不可 | 可能な場合が多い |
こうして比較してみると、学べる内容、得られる資格、在職進学のあたりで違いがあることがわかります。
取得したい資格がある、仕事をしながら進学したいなどの理由で進学先を決めるのもありですが、最終的に決める時に使ってほしい「決め手となる判断基準」があります。
決め手となる判断基準
決め手となる判断基準とは、
「自分が何を得たいかを知ること」
これに尽きます。
何を得たいかって…
学位や資格という意味ではなく…
ブランド力を得たいのか、それとも技術力を得たいのか
です。
ブランド力
決め手基準のひとつ、ブランド力とは「学歴」のことを指します。
もし、大学を出ていないことにコンプレックスを感じているとしたら、それは大学院ではなく、まずは大学で学士から取得する道を選択するべきです。
また、将来大学院へ進学をして大学教員の道を歩む気持ちが少しでもあるとしたら、それは尚更です。
なぜなら、大学教員にとって学歴は一生ついて回る資料だからです。
技術力
決め手基準のふたつめ、技術力とは、「専門資格」のことを指します。
大学院進学で取得できる、専門看護師(CNS)、認定看護管理者、保健師、助産師、診療看護師(NP)、周麻酔看護師、放射線看護師等などを取得して臨床に戻る計画であれば、大学は必要なく、大学院へ直行すべきだと思います。
なぜなら、大学院でしか得られない資格だからです。
実際に、学士なしで専門資格養成課程へ進学をして臨床に戻る方は大勢いらっしゃいます。
進学をする真の理由
大学編入がいいのか、大学院進学がいいのかは、ひとそれぞれの価値観によって、その答えは異なると思っています。
だからこそ、「進学」をする真の理由をご自分と向き合ってよく考えてみてほしいと思います。
そうすれば、どちらに進学をすべきなのか、答えは簡単に見つかるはずです。