【お悩み相談#29】院卒ナース、 その後どうしてる?【看護系大学院 進路】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

現在、全国には看護系大学院が274カ所あり、毎年約2700名が大学院へ進学をしています。(参考:日本看護系大学協議会資料)

大学院進学の魅力も増え、年々と増えている大学院進学者ですが、大学院へ進学をしている方々は、大学院卒業後、どのような道を歩んでいるのでしょうか。

そこで、今回は、筆者の知る範囲で、「院卒ナースのその後」についてお話しします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

質問内容

相談者
相談者

大学院進学後、皆さんどのような道を歩んでいるのでしょうか?院卒ナースのその後が気になります。

だるまんの回答

院卒ナースには、3つのその後の道があると把握していますので、順にご紹介します。

院卒ナースのその後1

最も多いのは、「看護教員の道を歩む院卒ナース」です。

看護系大学院に特化すると、大学院進学の7割は大学教員を目指す方で、大学院の修士課程卒業後はそのまま博士課程へ進学、卒業後は、大学教員のポストに就職をして、助教からスタートするというのが、よくあるパターンです。

または、修士課程卒業後に教員ポストで就職をして助手として働く傍ら、博士課程へも並行して進学をするケースも多いです。

大学院で取り組んだ研究テーマを看護教員になっても引き続き取り組んでいく方が多いので、大学院での学びを120%活かせることができる道であるといえます。

院卒ナースのその後2

次に多いのは、「臨床に戻る院卒ナース」です。

もともと修士課程のみで専門資格取得後に臨床に戻る予定で進学する方もいますが、中には、博士課程までの進学を予定していても、臨床の方が性に合うと感じて、臨床に戻る方もかなりいます。

臨床に戻る場合、保健師や助産師取得者であれば公務員として自治体に就職するケースが多く、看護師であれば、進学前に所属していた医療機関に戻るケースが多いです。

特に進学前に所属していた医療機関に戻った場合、大学院卒という学歴の箔がついたことで、職位があがったという話はよくある話です。

それは、大学院卒という箔は、看護業界ではまだマイノリティであるため、その付加価値は高く、自然と将来の管理職候補としての期待値は高くなります。

また、一度臨床を離れてみたからこそ、臨床の楽しさをより実感することができたと、より生き生きとお仕事に取り組まれているようです。

院卒ナースその後3

さいごのケースは、「大学院教員にもならず、臨床にも戻らない院卒ナース」です。

マイノリティではありますが、新たな道を自ら開拓する「パイオニア派」のことです。

具体的には、

  • 海外の大学院へ進学する方
  • 医療系コンサルや医療機器の営業職、医学系出版社、製薬会社等の企業に就職をする方
  • 保健福祉関連のビジネスを始める方
  • 医療通訳士や臨床心理士、建築士、医学研究者等他業種に転身する方

等など、自らさまざまな方向性を探して歩まれています。

大学院の学びが直戦力で活かされているかというと、きっと、そうではないことのほうが多く、大学院卒という箔と、その学業を通して得られた探求心と人脈が、新たな方向で間接的に活かされているのだと思います。

まとめ

以上、「院卒ナースのその後」についてでした。

大学院進学をすれば、大学院教員の道のように必然的に誰しもに開かれる道はありますが、そこに進むか進まないか、異なる道を歩むのかは、選択次第です。

どの道を選択をするにせよ、人生の選択肢をひとつでも多くする機会になれるのが大学院なので、ご自分の幸せを探すチャンスを広げるために、進学をしてみては如何でしょうか。

タイトルとURLをコピーしました