【お悩み相談#75】大学院受験、面接試験で何聞かれる?【大学院受験 面接対策】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院受験の試験では、面接試験が行われますが、面接で聞かれる内容を知りたいと受験生からのご相談がありました。

そこで、大学院受験の面接で、一般的によく聞かれる内容についてシェアしたいと思います。

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相談内容

相談者
相談者

大学院受験の試験に面接があります。周囲に院生がおらず、聞けるような人がいません。一般的にどのようなことを聞かれますか?

だるまんの回答

面接は落とす試験ではない

まず、面接対策をする以前に、大学院面接とはどのようなものなのかについて、お話ししたいと思います。

大学院によって、全専攻の教員が同席する某国立大学もあれば、指導教授と学科長と教務課職員の3名程の面接試験官ということもあり、大学院によって形式は異なります。

ただ、どの大学院にも共通していることは、「落とす試験ではない」ということです。

例外として、MBAなどの専門職大学院では受験者数が圧倒的に多いので、落とす試験である傾向は高いですが、一般的な大学院でいうならば、基本的に落とす試験ではない、です。

なぜなら、大学院受験では、出願前に教授と事前相談(別名、研究室訪問、事前面接)を行っており、ほぼほぼ、そこで教授の結論が出ている可能性が高いからです。

そのため、面接試験では、事前相談で聞かれた内容のうち、核心的な内容だけが抜粋されて試験で聞かれ、教授とすでに話した内容でそのものです。

事前相談で一度は教授に話している内容なので、要は、困らせる質問ではないことは明白です。

だからといって、適当に受けてもいいということではなく、聞かれることはほぼほぼ決まっているので、しっかり準備をして取り組んでくるべし、ということをお伝えしたいです。

どのような質問される?

では、どのような質問をされるのでしょうか。

筆者が知っているところで、どの分野でも共通してよく聞かれる内容を書きだします。

  1. 試験の手ごたえ
  2. これまでの経歴
  3. なぜ志願したのか(なぜこの大学院なのか)
  4. 大学院卒業後の希望進路
  5. 大学院で取り組みたい研究テーマ

大学院受験の面接は、時間にして一人あたり15分程度であることが多く、その時間で質問されることは限られています。

せめて、これら5点だけでもしっかり答えられるように準備をしておくだけで十分と言えます。

1.試験の手ごたえ

教授によって、前振りとして、「試験はどうでしたか?」と試験の手ごたえを聞かれる時があります。

試験結果がよくなかったのかな…と不安になる質問ですが、あくまで前振りで深い意味はないので、ご自分が感じたように素直に答えればよいと思います。

一言言えば、「そうでしたか」の相槌で本題に入っていくので、ここは長らく所感を述べる必要は全くないと言えます。

回答例
  • 手ごたえはあったと感じています。
  • 少し難しく感じました。
  • とても難しかったです。

2.これまでの経歴

「これまでの経歴を簡単に教えて下さい」と、事前相談で既に話した内容を、改めて聞かれる場合があります。

他面接官も同席していることですので、教授に話した話を、同じ内容で同じボリュームでお話すればよいです。

かえって教授と事前相談で話さなかったことをここで付け加えることは不要です。

回答例

大学卒業後、●●病院へ就職をして、救急部にて看護師として5年の経験を経て、一度退職をしております。その後、海外へボランティア活動に1年ほど参加して帰国後、現在に至ります。

3.なぜ志願したのか

これは、大学院進学の核心です。

特に、なぜ、多数ある大学院、研究室の中で、当大学院の当研究室を志望しているのかを問われる傾向があります。

また、卒業大学にも類似の研究科がある場合は、なぜ出身大学ではなくて本校なのか、と聞かれることもあります。

ブランド力があるから、認知度が高いから、親が勧めるから、学費が安いから、家から近いから…どれも理由ではありますが、やはり、合格者にふさわしい解答というものを決めて、しっかりと事前準備をしておくことです。

あくまで、大学院進学というのは、大学に入学するというよりも志望先研究室の教授に師事するということであることを忘れずに、回答にはその要素を含めることをおすすめします。

回答例

大学院進学を志して志望先を検討した際に、●●教授の論文をいくつか読ませて頂き、大学院で取り組みたいと考えている研究テーマに近いところがあると感じて、ぜひ●●教授にご指導を頂きたく志願いたしました。

4.大学院卒業後の希望進路

大学院進学後の進路は、進学後に変わることも大いにあることですので、ここでの回答は確定の進路でなくても大丈夫です、現時点での希望進路を述べると良いです。

回答例
  • 卒業後は、博士課程へ進学をし、将来は大学教員および研究職に進みたいと考えております。
  • 卒業後は、大学院での学びを活かせる職場で就職をすることを希望しております。

5.大学院で取り組みたい研究テーマ

大学院で取り組みたい研究テーマは、すでに事前相談でも教授に説明済みであり、出願書類にも研究計画書を提出しているので、

研究計画書に書いてある内容のボリュームで、端的に、研究テーマを考えたきっかけや研究背景、研究目的をお話しすると良いと思います。

回答例

小児在宅医療移行支援について研究に取りくみたいと考えております。

長期入院から在宅医療へ移行する小児およびその家族に関わる看護経験を通して、介護者である家族が不安を抱くことが多いことを感じました。その不安を和らげるために、地域の訪問看護師と情報共有をするなどの密な連携をすることで、スムーズな在宅移行に繋がり、病棟看護師と法も看護師の連携が有意義であったと感じるケースを経験しました。

このようなケースが多い中、具体的に、どのような支援を行うことでスムーズに移行することができるのかが研究されていないので、大学院にて取り組んでみたいと考えております。

まとめ

以上、「大学院受験の面接で、一般的によく聞かれる内容について」でした。

今回シェアした質問した内容は、分野を超えてよく聞かれる質問です。

回答例は、看護系大学院受験生を例にしていますが、大まかにはニュアンスを掴んでいただけたかと思います。

大学院受験の面接試験は落とす試験ではないので、事前準備、練習をしっかり取り組んで、のぞむことです。

【試験当日の対策 】面接試験での注意事項

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