こんにちは、だるまんです。
大学院受験の試験では、面接試験が行われますが、面接で聞かれる内容を知りたいと受験生からのご相談がありました。
そこで、大学院受験の面接で、一般的によく聞かれる内容についてシェアしたいと思います。
相談内容
大学院受験の試験に面接があります。周囲に院生がおらず、聞けるような人がいません。一般的にどのようなことを聞かれますか?
だるまんの回答
面接は落とす試験ではない
まず、面接対策をする以前に、大学院面接とはどのようなものなのかについて、お話ししたいと思います。
大学院によって、全専攻の教員が同席する某国立大学もあれば、指導教授と学科長と教務課職員の3名程の面接試験官ということもあり、大学院によって形式は異なります。
ただ、どの大学院にも共通していることは、「落とす試験ではない」ということです。
例外として、MBAなどの専門職大学院では受験者数が圧倒的に多いので、落とす試験である傾向は高いですが、一般的な大学院でいうならば、基本的に落とす試験ではない、です。
なぜなら、大学院受験では、出願前に教授と事前相談(別名、研究室訪問、事前面接)を行っており、ほぼほぼ、そこで教授の結論が出ている可能性が高いからです。
そのため、面接試験では、事前相談で聞かれた内容のうち、核心的な内容だけが抜粋されて試験で聞かれ、教授とすでに話した内容でそのものです。
事前相談で一度は教授に話している内容なので、要は、困らせる質問ではないことは明白です。
だからといって、適当に受けてもいいということではなく、聞かれることはほぼほぼ決まっているので、しっかり準備をして取り組んでくるべし、ということをお伝えしたいです。
どのような質問される?
では、どのような質問をされるのでしょうか。
筆者が知っているところで、どの分野でも共通してよく聞かれる内容を書きだします。
- 試験の手ごたえ
- これまでの経歴
- なぜ志願したのか(なぜこの大学院なのか)
- 大学院卒業後の希望進路
- 大学院で取り組みたい研究テーマ
大学院受験の面接は、時間にして一人あたり15分程度であることが多く、その時間で質問されることは限られています。
せめて、これら5点だけでもしっかり答えられるように準備をしておくだけで十分と言えます。
1.試験の手ごたえ
教授によって、前振りとして、「試験はどうでしたか?」と試験の手ごたえを聞かれる時があります。
試験結果がよくなかったのかな…と不安になる質問ですが、あくまで前振りで深い意味はないので、ご自分が感じたように素直に答えればよいと思います。
一言言えば、「そうでしたか」の相槌で本題に入っていくので、ここは長らく所感を述べる必要は全くないと言えます。
2.これまでの経歴
「これまでの経歴を簡単に教えて下さい」と、事前相談で既に話した内容を、改めて聞かれる場合があります。
他面接官も同席していることですので、教授に話した話を、同じ内容で同じボリュームでお話すればよいです。
かえって教授と事前相談で話さなかったことをここで付け加えることは不要です。
3.なぜ志願したのか
これは、大学院進学の核心です。
特に、なぜ、多数ある大学院、研究室の中で、当大学院の当研究室を志望しているのかを問われる傾向があります。
また、卒業大学にも類似の研究科がある場合は、なぜ出身大学ではなくて本校なのか、と聞かれることもあります。
ブランド力があるから、認知度が高いから、親が勧めるから、学費が安いから、家から近いから…どれも理由ではありますが、やはり、合格者にふさわしい解答というものを決めて、しっかりと事前準備をしておくことです。
あくまで、大学院進学というのは、大学に入学するというよりも志望先研究室の教授に師事するということであることを忘れずに、回答にはその要素を含めることをおすすめします。
4.大学院卒業後の希望進路
大学院進学後の進路は、進学後に変わることも大いにあることですので、ここでの回答は確定の進路でなくても大丈夫です、現時点での希望進路を述べると良いです。
5.大学院で取り組みたい研究テーマ
大学院で取り組みたい研究テーマは、すでに事前相談でも教授に説明済みであり、出願書類にも研究計画書を提出しているので、
研究計画書に書いてある内容のボリュームで、端的に、研究テーマを考えたきっかけや研究背景、研究目的をお話しすると良いと思います。
まとめ
以上、「大学院受験の面接で、一般的によく聞かれる内容について」でした。
今回シェアした質問した内容は、分野を超えてよく聞かれる質問です。
回答例は、看護系大学院受験生を例にしていますが、大まかにはニュアンスを掴んでいただけたかと思います。
大学院受験の面接試験は落とす試験ではないので、事前準備、練習をしっかり取り組んで、のぞむことです。