【お悩み相談#147】大学院へ子連れ登校って可能?【大学院】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

自分の意思だけで物事を自由に決められていた独身時代とは異なり、子供という存在ができれば、子供のことが第一優先で、自分のために使う時間・お金・労力が激減する生き方に変わらざる得ないものです。

子供のためと思えば、その生き方もありだと思いますが、

人生100年時代と言われる今、子供の将来への投資もいいけれど、自分の将来のために自己投資を途切れさせないことも、生き上手な方法の一つだと思います。

自己投資として、資格を取ったり、習い事をすることが手軽ではありますが、思い切って大学院へ進学をするというのもありです。

実際に、自己投資として大学院に在学されている方が大部分ですが、中には子育て奮闘中の方も多くいます。

そこで、現在子育てばかりか、妊活中、進学後の出産を検討されていて、大学院進学に関心を持つ方に向けて、大学院では子連れ登校が可能なのかどうか、院生の子育ての取り組み方についてお話しします。

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相談内容

相談者
相談者

大学院進学を検討している専業主夫です。妻はフルで働いており、子育てはほぼ僕の担当です。子供は保育園に通園しているのですが、最近、コロナで休園になったり、子供の体調の都合でお休みすることもあります。オンライン通学できる大学院も考えましたが、やはり、旧帝大を目指したいので、子育てしながらの進学を希望しています。このような状況で進学は可能ですか?また、子連れ登校は可能なのでしょうか?

だるまんの回答

子連れ登校の方法

大学生といえば、高卒の18歳を最年少として、20代が多いものですが、

大学院生では、大卒の24歳をはじめとして30代~50代までと年齢幅は非常に広く、ストレート学生よりは社会人学生が多い業界です。

特に社会人既婚者の30~40代で、子育て中の学生に属する方は意外と多く、学業と子育てを上手に並行されているのをたくさん見聞きしてきました。

これをふまえての回答になりますが、

相談者さんのご質問である「子連れ進学は登校なのか?」については、「ある意味で可能」です。

というのも、

  • 子連れで大学院の授業参加
  • 子連れでの大学院研究室での学習

というのは、他院生もいることから、一般的に不可なのですが、

多くの子育て中の学生が取る代表的な方法といえば、

キャンパス内の保育園または大学キャンパス近くの保育園や幼稚園に入園させ、自分の登下校時間に子供の登降園させる方法

です。

これを実現するためには、

  1. 進学先大学キャンパス内に保育園・幼稚園があるか調べる
  2. 1がなければ、大学近隣の保育園・幼稚園があるか調べる
  3. 社会人進学者のための制度を活用する

という方法を踏めば、ある程度実現できることだと言えます。

簡単に上記3点について触れておきます。

方法1:キャンパス内保育園・幼稚園に入園する

大学のキャンパス内に職員もしくは学生の子を対象としている保育園を設けていることがあります。

こちらのサイト「学内保育施設を持つ大学一覧」で一覧が紹介されていたので、ぜひご参考ください。

方法2:キャンパスに近い保育園に入園する

比較的、進学先大学院のキャンパス近隣にある保育園に入園できると、登降園の時間に合わせて自分も下校できるので、とても便利です。

お住いの地域である必要はありますが、大学院生であるという状況を加味してもらえることもあるという話です。

方法3:社会人進学者のための制度を活用する

就労・子育て・介護などで、昼間に行われる講義への参加が難しい学生のために、大学院が設けている制度が3つあります。

昼夜開講制度平日夜間や土曜日日中に講義を開講しています。
長期履修制度標準修業年限を1年また2年延長することで、
履修時間に余裕を作り、学費も履修年数分で分割支払いができます。
遠隔授業大学院独自のシステムを利用して遠隔教育を受けることができます。

これらの制度を利用することで、在学時間を減らしたり、時間帯を変えることができるので、子育てをする方でも融通性をきかせて修業することができます。

ちなみに、制度の導入状況は、大学院によってまちまちなので、関心のある方は志望先大学院の学務課へご相談をされてみてください。

このような制度がなかったとしても教授との相談次第で、研究指導時間の調整をはかってくれたり、少人数制の授業であれば、在校生同士の都合のいい時間で授業を行うなどの調整も行われています。

教授に何を相談するのか

ここでご紹介した方法を取るためには、誰をさておき、第一に教授、第二に教授からの理解がなければ難しいことになりますので、教授に相談をすることが、まずのこととなります。

教授には、受験前の時点から子育て状況について明らかにしておくべきです。

例えば、

  • 現在、どのくらいの時間、子育てに手がかかっているのか
  • 子供の生活に合わせて登校の頻度を減らすことは可能か
  • 基本は在宅での研究活動は可能か
  • 子供の急な体調不良によるスケジュール変更などは可能か

こういったことを具体的に、事前相談の場で相談をしておくことです。

大半の教授は、自身が経てきた道のりでもあり、そのような背景を持つ学生はたくさん関わってきているはずなので、基本的には理解を示し、出来る限りの協力をしてくれるものです。

そのうえで、以下のような条件をもとに学校生活環境を自ら整えておくことは欠かせないと言えます。

  • 研究活動は在宅学習を主としてゼミの日だけ研究室に登校する
  • 子供の登降園時間に合わせて登下校させてもらう
  • 子供の体調不良等による急なスケジュール変更について理解を得ておく

子育てする学生が教授にするべき恩返し

耳情報ですが、

子育て中の大学院生が、資料発表日に子供の体調理由で急遽お休みをした際に、教授から、「子育てしてるからって考えが甘い」的なことを言われ、叱られたというケースがありました。

子育てをしながら学業を並行することには、時間的制約もあり、フルタイム学生のようには進まない大変さはあると聞きますが、それが日頃の態度によっては、理屈に聞こえかねないものです。

そのため、教授から協力を得ているだけに、やるべきことに日頃から手は抜かないで精いっぱい取り組むことはもちろんのこと、自分の状況を把握してもらえるよう、こまめに自ら教授にホウ・レン・ソウを心がけて、信頼関係を築く努力をすることです。

まとめ

以上、「大学院では子連れ登校が可能なのかどうか、院生の子育ての取り組み方」でした。

大学院は、意外と子育て中の学生に対する理解の幅が広い業界です。

それは、教授ら自身が経てきた道のりであり、何が今大変なのかも重々わかっています。

ですが、言わなくてもわかってもらえるだろうと依存するのではなく、自分の今の状況を常に伝え、相手に誤解を与えない、信頼関係を築いていく日々の努力は欠かせないと言えます。

大学院研究室の年間行事等には子供も時折参加することも多く、子供にとっても良い経験、良い環境、良い影響を与えることができると思います。

親の背を見て子は育つ、学ぶということです。

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