【お悩み相談#145】看護師免許があれば、転職できる看護師以外の職業8選【社会人 転職 看護師】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

「老後2000万円問題」が話題になりました。

実際のところ、年金受給額の減額、医療費負担の増加、光熱費や物価の上昇により、2,000万円どころか、老後も働き続けなければ、生活していくことが困難であると悲鳴を上げる高齢者が増えています。

これが高齢者に限る問題ではなくなり、その以前の世代である若いうちから何が出来るのか、老後の不安を無くすための方法を色々考えさせられます。

中には、若いうちからお金を掛けずに生活のパフォーマンスを上げるため、故郷へUターン、地方都市へのJターン、都会生まれで地方移住するiターンを選択するなど、都会から地方へ住まう地域を変える若者や副業、株などの投資等で二束わらじの方も増えています。

そして、将来を見据えた職業選択、転職もそのひとつだと言えます。

今回は、老後の不安から、看護師への転職を考えている相談者さんのお悩みをシェアします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

相談内容

相談者
相談者

38歳、短大文系卒で会社員から看護師になりました。会社員当時は、職業の不安定性や老後への不安を感じて、手に職をつけようと看護師を取得したのですが、病院勤務を始めて半年が経ち、この職業が自分の性にあわないことに気づきました。気持ちなら今すぐ辞めたいのですが、学生ローンが残っており、若くない年齢で看護師に転職したので、また元の職に再就職できるわけでもなく、辞められずにいます。臨床経験が浅くても看護師免許を持って転職できる職業はありますか?

だるまんの回答

社会人から看護師になるメリット

看護師の中には、相談者さんのように、社会人から看護師へ転職される方は意外と多いです。

大学卒業をして民間企業に就職はしたものの、
このまま会社を定年まで勤められるだろうか…
転職したいけど、これといった仕事が見つからない…
早期退職することになったら、次は仕事はあるのかな…

等など、意外と平穏に見えて弱肉強食、目に見えない戦場と同じである社会に揉まれて生きながら、将来へ不安を抱え、悩む方は非常に多いものです。

そこで国家資格を取得しようと看護師を目指され、医療の最前線で活躍される方は大勢います。

ところが、中には、看護師になってみて、その職業が自分に合わないと感じられ、現場を後にする方も少なからずいると度々耳にします。

このように、看護師の免許は、看護師になることだけが進路だと思われているようですが、「看護師免許」というパスポートを持っているだけで、職業選択肢は幅広く広がることをご存じでしょうか。

看護師になろうと決意したその時の初心を忘れず、実習に試験勉強にと寝る間を惜しんで取り組んだ労力を無駄にせず、その免許を最大限に活かせるための方法の一部を提示したいと思います。

せっかく取得した看護師免許を「合わない」という理由で活かさないのではなく、看護師免許で活かせる職業がこれだけたくさんあることを知っておけば、これも万が一のための更なる人生のリスク管理になれるはずです。

では、看護師免許を取れば転職できる看護師以外の職をご紹介します。

看護師免許を持ってできる看護師以外の職

1. 保健師になる

看護師免許取得後、保健師養成課程1年を経て保健師国家資格に合格した場合、保健師になることができます。又は、養成課程によって看護師と保健師を並行して国家資格を受けることができるところもたくさんあります。

保健師免許を取得すると、

  • 自治体の保健所又は保健センターに勤める「行政保健師」(地方公務員)
  • 民間企業に勤める「産業保健師」
  • 病院や健診センターで勤める「保健師」
  • 保育園・幼稚園・小・中・高・大学の「保健室の先生」
  • デイサービス等の高齢者施設での健康管理・相談業務を行う「保健師」

になることができます。このように、保健師は、医療機関で主に業務を行う看護師とは異なり、デスクワークが主流の業務が多い傾向にあります。

中でも、社会人から転職される場合、行政保健師を目指して保健師取得をされる方は多いです。

2. 助産師になる

保健師同様に、看護師免許取得者で、助産師養成課程1年を経て助産師国家資格に合格すると、助産師になることができます。又は、養成課程によって看護師と助産師を並行して国家資格を受けることができるところもたくさんあります。

助産師資格を持つと、

  • 病院の産婦人科に勤める
  • 助産院に勤める・助産院を開業する
  • マタニティ・ベビーケア等の専門教室を開業する
  • 自治体の保健所や保健センターで勤める(公務員)

といった進路がメジャーです。

分娩を主に取り扱いたいのであれば、医療機関や助産院での勤務がのぞましく、妊婦健診や親子教室等をトータル的にケアしたいのであれば、公務員や自ら教室開業というのも良いと言えます。

3.大学教員になる

看護師免許取得後、看護系大学院へ進学し、修士・博士課程までの学位を取得できれば、大学教員としての道を進めることが可能です。

修士課程卒であれば助手から大学教員は就職できるので、教員職を持ちながら博士課程へ進学するという選択も大いにありです。

大学教員の席はなかなか空かないという話がありますが、看護系大学に関してはその逆で、看護学科を併設する大学が増え続けていることから、看護系大学の教員は基本的に人手不足の状況であるため、努力をすれば手の届くところにあると言えます。

4. 医療系通訳翻訳士になる

語学に強い方であれば、医療系の通訳翻訳士になるという道もあります。

看護系の書籍の翻訳もあれば、国際学会などで通訳として勤めることもでき、非常に貴重な存在です。

医療系の通訳翻訳を学べる大学院と言うのは、現在のところ、国際医療福祉大学のみで、他には民間企業が行っている養成コース程度でしか学ぶことはできないようです。

技術を独自で学びつつ、仕事にも取り組みながら通訳翻訳士の経験値を高めていく必要はありますが、看護師で得られた知識や箔が活かせる職業だと思います。

5. 医療看護系ライターになる

私たちは常日頃、さまざまなネット記事を介して情報を得ていますが、専門家だからこそ書ける記事というものがあり、まさに医療看護系のライターという道もあります。

医療看護系の知識を持って、インタビューをした内容を記事にしたり、自身の臨床経験から語れる部分を記事にするといったライティングを本職としている方々がいます。

それほどメジャーな道ではないため、自ら開拓していかねばならない部分はありますが、文章を書くことが苦ではない方ならば、ライター募集をしている企業もあるので、求人内容を隈なく探してみることです。

ライティングが未経験者でもゼロから教えてくれる企業もあり、始めは単価が安い案件スタートになりますが、実力と経験値がついてくれば、少しずつ単価も上がってくるはずです。

または、医学・看護系書籍出版関連の業界に就職するという道もあり、その道の専門家や教授等と関わりながらお仕事をしていくので、自身も学べることが多くあるはずです。

6. 民間企業に就職する

予防医学・保健福祉・医療看護学、医学サイエンス等に関心を持ち、新たな部門を設けて多角経営に乗り出す異業界の企業は非常にたくさんあります。

サービスのターゲット層が妊婦や乳幼児なら、母性看護学の知識が必要なこともあれば、かえって介護を要する高齢者が対象なら、高齢者看護学の知識を欲する企業あるように、

看護師資格とその専門知識に付加価値を付け、良い条件で採用をしてくれることがあります。

求める知識や経験値の幅は企業によってさまざまなので、先入観を持たずに幅広く、自分のキャリアをかえって高く評価してくれる企業に出合えるまで、探してみることです。

7. 起業する

自ら起業をすることも可能です。

看護経験が少しでもある用であれば、その経験をサービスにしてみる、経験がなければ、医療看護系の商品の物販する、相談業を行う等など、さまざまなサービスの形があります。

一人での起業が難しければ、他の職業の人の特性とコラボして共同でサービスを生み出し、起業するのもひとつです。

8.国会議員になる

看護師から国会議員になるという道があります。

その代表的な一人とも言える参議院議員の石井みつこさん(プロフィール)は、同時通訳士かつ女優さんから看護大学へ編入されて看護師免許取得後、大学院進学、現職に就かれた方で、異例のキャリアは有名なお話です。

石井さんだけに限らず、看護協会という看護師の職能団体で経験値を高めて国会議員へ出馬する方も中にはいますので、政治や政策に関心のある方は、現在議員をされている方の秘書に応募して、弟子入りしてみるというのも大いにありだと思います。

まとめ

以上、「一般大学卒業者で看護師になるなら、おすすめの進学ルートとは?」でした。

さまざまな職業を並べてみましたが、如何でしたでしょうか。

ここに載せているのはほんの一部に過ぎず、まだまだたくさん他の道があるものです。

要は、看護師という国家資格一つでどのような働き方、どのような活動をするのかは、自分の行動、自分のアイディア次第で、選択肢の幅を広げることができるということを、皆様に少しでもお伝えしたいと思い、本日の記事を書きました。

自分がやりがいを持てる仕事に出合えることこそ、幸せな人生だと思います。

看護師という道がその一筋になるようであれば、躊躇うことなく、進んでみては如何でしょうか。

タイトルとURLをコピーしました