こんにちは、だるまんです。
大学院志望校を検討する際に、候補となる研究室の教授がどのような教授であるのかについて、情報を集められると思いますが、具体的にどのような情報を集めておくと有意義なのでしょうか。
今回は、志望校の教授について、どのような情報を集めておくべきかについて、お話しします。
質問内容
志望校の教授について事前に調べておこうと思って情報を検索しています。どのような情報を集めておくべきなのか、教えてください。
だるまんの回答
得るべき情報
大学院受験に際して、事前に収集しておきたい、情報リストをあげたいと思います。
- 教授の学歴
- 教授の経歴
- 教授の論文
- 教授名が連名になっている論文
- 教授の著述資料
- 教授の人柄・評判
これらの情報について掘り下げてお話します。
1.教授の学歴
まず、教授の学歴を調べておくことです。
例えば、
- 短大や専門学校出身の教授
- 超難関大学等の出身の教授
- 海外留学経験者の教授
- 大学から留学者の教授
- 大学院から留学者の教授
- 海外経験なしの教授
- 出身校で教鞭を取っている教授
- 異分野から転学された経験を持つ教授
等など、現教授ポストに就くまでに経てこられたあゆみというのは、千差万別なので、これらを調べてみることで、
まずは、同業者の先輩としての歩みを知ることが出来るので、参考になります。
そして、受験者が教授と同じ学校系列や派閥、同門生であれば、ひとつの話題性にも繋がります。
さらに、ご縁があれば、教授の出身校や海外ネットワークに繋げてもらえる可能性もあるのです。
加えて、これは私見ですが、教授が歩まれてきた学業のプロセスを知ると、教授の教え方もわかようになると思います。
例えば、国立出身の教授なら放任スタイル、私立出身の教授なら手厚い指導スタイル、留学経験者の教授なら寛容に見えて厳しいスタイル等など、一概には言えないことですが、共通したところはあると感じています。
2.教授の経歴
つぎに調べておきたい事柄は、教授の経歴です。
現教授ポストに就くまでどのようなキャリアを積まれてきたのかを知れば、教授の社会経験値がわかります。
例えば、臨床経験(社会経験)は皆無に等しく研究一筋で経てきた教授もいれば、職場を転々を変えながら幅広い経験を積み重ねてきた教授もいます。
どちらがいいとか悪いということではなく、
どのようなフィールドでの社会経験があるかを知れば、そのフィールドに関することについて、情報や知識を備えていたり、ネットワークがある、ということが把握できる、ということです。
3.教授の論文
教授名で発表されている論文は、必ず探して、読んでみることです。
論文の検索は、無料検索ならCiiniで行うことが基本的に可能ですが、文献がネット上に掲載されていない場合は、文献保管の図書館へ連絡をして取寄せるか、直接伺うことで、文献を印刷することは可能です。
時間や環境的に難しいようであれば、せめて、文献のタイトルだけでも集めて、どのような論文を、どれくらいのスパンで発表をしているのかは、把握しておくべきことです。
大学院受験で教授の論文について問われることはほとんどないですが、教授が力を入れて取り組んでいるテーマとは、その研究室へ受験するからには、基本的に知っておくべき礼儀だと思います。
4.連名の論文
教授の名前が連名で発表されている論文も合わせて調べておきたい内容です。
連名になっている場合というのは、
- 大学生(ゼミ生)または大学院生の研究
- 助教や講師などの研究
- 他研究者や民間との研究
という場合に連名になっていることが多いです。
要は、連名の研究論文を見ていくと、その研究室ではどのような研究が行われているのか、全体像が見えてくるものです。
ご自分が大学院進学後に取り組もうと思っている研究テーマがその全体像からかけ離れていないのかを知る手立てになれると言えます。
5.教授の著述資料
例えば、書籍、雑誌、ネット記事等から教授の著述資料は集めて目を通しておくことです。
著述資料というのは、社会に向けた公式の教授の声なので、どのような考えや価値観を持って教育や研究に取り組んでいるのか、が文字化され、非常にわかりやすい資料になります。
また、教科書や参考書などを出されている場合は、文章のタッチ、著述冊数、共著者等を把握しておくことです。
教科書とはいえ、どのような文章のタッチで描かれているのかを見ると、少なからず、先生の社会的人柄を感じることはできます。
冊数が多いということについては、注目を浴びている先生であることが多いことを把握できます。
どのような方と共著しているのかを見ると先生の社会的人間関係も垣間見ることができます。
5.教授の人柄・評判
教授の人柄や評判については、インターネットを隈なく探したとしても、見つかることは皆無です。
これは、やはり、その研究室にいる在学生から聞くしかない、情報となります。
その在校生と対面できるチャンスと言えば、大学院説明会です。
大学院説明会では、在校生が同席することが多いので、その場で尋ねることが可能です。
ストレートに聞くには失礼なので、「先生はどのような方ですか?」とか「教えて下さるときはどのような感じですか?」など、ソフトに軽く尋ねる分には、在校生の方も快く答えてくれるはずです。
また、大学院説明会へ参加して教授と直接お話ししてみれば、自分との相性もはかれるはずです。
大学院進学後に充実した院生生活を送れるか否かは、教授との関係性にもかかっていますので、ぜひ、積極的に大学院説明会へは足を運ぶことをおすすめします。
情報源はどこから?
大学教授に関する情報は、下記のサイトから検索することができます。
これらのサイトに掲載されていない分は、普通に検索エンジンから情報検索をするしかないので、求める情報が得られるまで隈なく探してみることです。
まとめ
以上、「志望校の教授について、どのような情報を集めておくべきかについて」でした。
今回、このお話をしたのは、大学院受験での志望校選びがとても重要だからです。
研究者として、師として、同業界の先輩として、志望先の教授がどのような方であるかということは、その後の自分の進路にも大きく影響するものです。
情報が氾濫している世の中であるとはいっても、大学院受験に関する受験情報は未だ希薄で、情報収集に苦労するものです。
今回ご紹介した情報のリスト6件は、最低限把握しておくべき事柄なので、ぜひネットを介して、必要あらば図書館にも足を運んで、たくさんの情報を集めて、比較しながら、熟考して、志望校を決めることです。