【お悩み相談#68】家族に一切頼らず所持金50万で大学院へいけますか?【大学院受験 節約できるコツ】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院進学にかかる学費や生活にについて、家族に支援を受ける方もいる一方で、家族に一切頼らず、ご自分の力のみで大学院進学を検討される受験生も多いと思います。

そこで、家族に一切頼らず所持金50万円で大学院へ行けるかどうか、検討してみたいと思います。

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質問内容

相談者
相談者

家族からの支援を受けず、所持金50万で大学院へいけますか?一人暮らしをするので、生活費や家賃等もかかる予定です。何かと方法がありましたら教えて下さい。

だるまんの回答

家族に一切頼らず所持金50万で大学院へいけるか?

国立大学大学院であったとしても、年間の学費は入学金が282,00円と年間授業料535,800円が標準額としてかかりますので、現時点で「家族に一切頼らず所持金50万で大学院へいけるか」と聞かれたら、かなり厳しい、というのが回答になります。

が、ここから、それを可能にするためのさまざまな制度や方法を駆使して、大学院へ進学できる方法を具体的に提示していきたいと思います。

学費関連の工面のコツ

大学院進学に係る学費といえば、入学金と授業料です。

これらの学費関連費用を工面する方法は、大きく3つあります。

  1. 入学金免除制度・授業料免除制度を申請する
  2. 国の貸与型奨学金を申請する
  3. 教育訓練給付金制度対象の大学院を志望校にする

それぞれについて、簡単に解説します。

入学金免除制度・授業料免除制度

大学院では、学生の生活状況により、入学金や授業料を免除もしくは一部免除で減額してくれる制度があります。

申請対象者要件に該当すれば、だれでも申請できるものですが、審査基準は公表されていないので、実際に審査結果が出てみなければ、どれくらい減額されるかは不明です。

人伝手の話にはなりますが、家族が生活困窮者で仕送りを頼れない、現在仕送り無しで無収入の一人暮らしである、といった環境である方が審査を通過しているとの話です。

固定観念を持たずに、まずは申請について、大学院の窓口で情報を収集してみてください。

参考までに東京大学の入学料・授業料の免除を載せておきます。

国の貸与型奨学金を申請する

この方法は、「日本学生支援機構」が行っている貸与型奨学金のことで、大半の大学院生が利用している方法です。

奨学金の種類には、返済が不要の給付型奨学金と、返済が必要な貸与型奨学金の2種類があるのですが、前者は倍率も高く、審査通過のハードルが基本的に高いです。

そのため、審査通過のハードルが低い貸与型奨学金を選択する学生が多くなっています。

とはいえ、あくまで出世払いの借金には変わりはなく、学生ローンで苦しむ社会人も多いという話はよくきくことです。

もし、申請されるとしたら、返済可能な金額と返済期間をよく検討したうえで決めることです。

参考までに「日本学生支援機構」の貸与型奨学金について載せておきます。

また、国の奨学金のみならず、民間団体でも奨学金制度を行っているので、幅広く情報を収集してみることです。こちらも、学生課の窓口で情報を得ることが可能です。

教育訓練給付金制度対象の大学院を志望校にする

社会人のキャリアアップのための支援制度として、「教育訓練給付金制度」という制度があります。

この制度が適用されている大学院の専攻の場合、「一般教育訓練給付」では学費の20%(最大10万円)、「専門実践教育訓練給付」では学費の40%と卒業後に就職した場合はさらに20%で合計学費の60%が給付されます。

国公私立問わず、専攻によって制度を適用しているので、志望先を検討中であれば、この制度が適用されている大学院の中から志望校を探してみるのも、大いにありだと思います。

対象校は教育訓練給付制度適用校検索サイトで検索することが可能です。

こちらの記事に制度についてまとめていますので、よろしければご覧ください。⇓

家賃関連の工面のコツ

交通費等を節約するためにも、大学院のキャンパスから徒歩圏内に居住することをおすすめします。

賃貸を希望されるようであれば、自らキャンパスの最寄り駅周辺の不動産をあたるのもありですが、大学に生協がある場合は、生協経由で不動産を紹介してもらうことも可能です。

最近は保証人なしでも、家賃債務保証会社を利用することで賃貸契約することができるので、賃貸のハードルは高くないですが、やはり、礼金と敷金など入居金等の初期費用の負担が大きいので、本日の表題である予算50万では厳しいと言えます。

ここでぜひ検討して頂きたいのが、大学の学生寮に入寮することです。

学生寮は建物は古い可能性はありますが、それでも、筆者が知る国立の場合、月額家賃1万円という破格は魅力的です。

大学院生になれば、1日の大半を大学院研究室で過ごして、家は寝るために帰宅する程度であるため、寮でも十分だと言えます。

ただし、破格の魅力で学部生にも人気のある学生寮なので、抽選となることが多いです。

そういう時は、外国人学生のための学生寮で、寮リーダーの院生「Resident Assistant」を募集していることがあるので、その枠を狙ってください。寮リーダーは月1回の寮生の集会や記録をするなど、リーダーとしての管理業務が発生するのですが、その分、確実に入居が出来ることが可能です。

進学先の大学院の窓口で問い合わせをしてみましょう。

参考までに、東大のResident Assistant募集について載せておきます。

生活費関連のコツ

学費と家賃を節約したら、あとは毎日かかる生活費の節約です。

節約できることとして、

  • 食事は、大学の学食を利用して1食500円以下で食事、またはお弁当持参にする
  • 自転車通学で交通費を節約する
  • なるべく大学院での在学時間を増やして自宅にいる時間を減らす
  • 年金支払いを一時停止手続する

等があげられます。

そして、アルバイトは学業に差し支えない程度に行い、生活費の足しにすることです。

大学院生ができるアルバイトについて、看護系ではありますがまとめているので、よろしければご参考ください。

結論

50万円で大学院へ進学をするための節約方法として、

経費項目節約する方法
入学金入学金免除制度を申請する(対象条件あり)
免除された場合:0円
学費(2年分)・授業料免除制度対を申請する(対象条件あり)
・奨学金制度を申請する⇒月8万or12万円貸与
・教育訓練給付制度適用校を志望校にする
家賃
入居金等
学生寮に入る⇒
・宿舎費月額 10,000円
・自治会費月額1,250円
・保証金50,000円
引っ越し代学生寮に入り、荷物は最低限のみ自分で移動
食費大半は学食を利用する
年金支払い支払い停止手続きをする
交通費自転車利用をする

というところで、費用を削減することができます。

学費工面方法については、こちらでもその他の方法についてご紹介していますので、ご覧ください。

まとめ

以上、「親に一切頼らず所持金50万円で大学院へ行けるかどうか」でした。

結論から言うと、50万円の軍資金で大学院進学は難しいですが、さまざまな方法を駆使して併用していくことで、節約することは可能です。

如何に情報を集められるかどうか、言ってしまえば、知るか知らないかの紙一枚差でもあります。

自分にとって有益な情報を幅広く集めてみることです。

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