こんにちは、だるまんです。
本記事では、国立看護大学校研究課程部看護学研究科 政策医療看護学専攻の専攻の種類・倍率・学費・試験概要・過去問・スケジュールなど、受験全般について解説をします。
大学院の基本情報
基本情報
国立看護大学校とは、2001年に厚生労働省により、国立高度専門医療研究センターの看護職を養成する看護学士課程として設立され、日本の看護基礎教育のモデル校として位置づけられている大学校です。
そのため、学校の種別は「省庁」となりますが、学費等は国立大学に準じています。
専攻名 | 【省庁】国立看護大学校研究課程部看護学研究科政策医療看護学専攻 |
住所 | 〒204-8575 東京都清瀬市梅園1-2-1 |
アクセス | 西武池袋線「清瀬駅」南口から徒歩15分 |
問合せ先 | 電話番号:042-495-2211(代表) 公式サイト |
どのようなコースがあるの?
まず、修士課程2年、博士課程3年となっています。
取得できる資格は?
国立看護大学大学院では、下記の専門看護師資格取得課程があります。
- 感染症看護専門看護師
- がん看護専門看護師
- 精神看護専門看護師
- 小児看護専門看護師
専攻分野とは?
国立看護大学大学院には、下記のように分野が分かれています。
- 国際看護学
- 看護教育学
- 看護情報・管理学
- 看護管理学
- 看護情報学
- 基礎・クリティカルケア看護学
- 成人看護学
- 精神看護学
- 成育看護学
- 小児看護学
- 母性看護学・助産学
- 長寿看護学
- 老年看護学
- 地域・在宅看護学
- 感染管理看護学
試験概要
まずは募集要項の内容を抽出してみました。
※上記の内容は、募集要項を参考にしています。新年度の募集要項は公式サイトにてご確認ください。
試験倍率は?
残念ながら、大学院入試に関する入試実績は公開されておらず、試験倍率は算出することができませんでした。
7帝大学大学院の試験倍率は平均1.8相当であるので、国立大学院もそれ相当、さらにはCNS教育に力を入れているので、資格取得希望の受験生が集中する可能性はあると思います。
試験概要
試験内容は下記のとおりとなります。
英語 | 面接 | |
修士課程 | 〇 | 〇 |
博士課程 | 〇 | 〇 |
試験会場では、英和辞書を貸与されます。
英和辞書は、渡されたとしても実際にそれを実際に使えるほど、試験時間内に辞書をめくっている時間は取れず、お守り代わりです。
時間が余ったら確認がてらに使用するくらいにしておくことです。
受験にお役立ち情報
大学院説明会はいつ?
毎年7月頃に開催されていますが、コロナ感染症の影響により、大学院説明会は動画説明に変更され、公式サイトより閲覧することが可能です。
大学院説明会ページはこちら
事前面接は必須?
募集要項および公式サイトには、修士・博士ともに事前面接は必須と記載があります。
出願を希望する者は、出願前に必ず志望する専門分野の教員と面談してください。
公式サイト
事前面接の取り組み方はこちらの記事にまとめています↓
募集要項の取寄せ方法は?
募集要項は、郵送にて入手することが可能です。
郵送手配の方法はこちらのページに掲載されています。
過去問取寄せ方法は?
過去問は、下記の通りとなります。
修士課程 | 事務部学務課での閲覧のみ可能。 閲覧しながらメモを取る、端末への入力は可能ですが、 コピーを取ったり、写メで撮影をするなどのデータ取り込みは禁止となっています。 予約なしでの訪問が可能。 平日9時~17時まで。 |
博士課程 | 非公開 |
上記内容は、事務部学務課へ直接問い合わせをして確認した内容ですが、訪問される際には再確認のほどお願いいたします。
よくある疑問
働きながら通える?
国立看護大学で、働きながら進学するには、長期履修制度を利用することです。
長期履修制度を利用するとは?
長期履修制度では、修業年限を延長して働きながら進学することが可能です。
例えば、修士課程2年が標準修業年限ですが、それを3年または4年に延長することができます。
このように修業年限を延長することで、時間的余裕ができること、さらに学費を延長年限に合わせて分割されるというメリットがあります。
長期履修制度の入学枠があるわけではなく、一般枠での受験となり、願書提出時に長期履修制度希望である旨を伝えることとなります。
そのため、長期履修制度は入学後、希望して叶うことではないので、事前相談の場で教授に相談すべき事柄のひとつとなります。
長期履修制度についてはこちらの記事にまとめています↓
学費はどれくらい?
学費は、下記の通りとなります。
修士課程(2年) | 博士課程(3年) | |
入学金 | 282,000円 | 282,000円 |
学費/年 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 1,353,600円 | 1,889,400円 |
これ以外にも、入学後に教科書代、研究室毎に回収する慶弔費やお茶代などがかかります。
奨学金制度はある?
教育訓練給付金制度で10万円給付!
厚労省のキャリアアップ給付金制度「教育訓練給付金」というものがあり、下記のコースは対象校となっています。
- 研究課程部前期課程(修士課程相当)
- 研究課程部後期課程(博士課程相当)
履修後に必要書類を揃えてハローワークへ提出すると、最大10万円給付が受け取れる制度なので、該当される方はお見逃しなく!
参考までに、給付詳細を載せておきます。
より詳しく知りたい方は「教育訓練給付金公式サイト」>講座を探したい>次へ進む>分野資格名から検索>「制度」の「一般教育訓練 」にチェック、「分野・資格名」の「その他」の「修士・博士」にチェック>検索、で詳細を閲覧することができます。
その他奨学金
大学校では、こちらの奨学金をご紹介しています。
日本学生支援機構の奨学金は受けられないようですので、詳しくは学生係へご相談をしてみるとよいと思います。
子育て中でも大丈夫?
子育て中で大学院進学されている方はおり、どの大学院でもある程度の理解と協力は頂けると思いますが、育児をサポートしてもらえる家族や周囲の態勢を整えておく必要はあります。
国立看護大学では、随時お問い合わせを受け付けているので、学務課の入試担当者や学校説明会へ参加された際もしくは事前面接時に、子育てでの修業が可能かどうかを質問してみると良いと思います。
2・3流大卒でも合格できる?
国立看護大学の試験科目は、受験生にはありがたい英語と面接試験のみです。
過去問を閲覧することができるので、試験パターンから対策を錬ることで、卒業学歴関係なく、十分合格はできると言えます。
希望されるようであれば、ぜひ、挑戦して頂きたいです。
学士がなくても進学できる?
基本的には学士が必要な大学院ではありますが、学士がない場合に大学院志願をする方法があり、下記の2つの方法が検討余地となります。
- 出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
- 学位授与機構で学位を取得する
- 学士を取得してから大学院受験をする
出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
大学院受験では、学士がない方の受験者を対象に「出願資格認定審査」を行っており、一般受験前にこの審査を受けて通過できた場合、学士がなくても大学院受験をすることが可能です。
詳しくはこちらの記事にまとめています↓
学位授与機構で学位を取得する
必要単位を集めて学位授与機構で「看護学」の学位を取得する方法があります。
こちらの記事で学位授与機構での学位取得方法を紹介しています↓
学士を取得してから大学院受験をする
大学の3年生編入または通信大学で学士を取得してから大学院受験をするという方法もあります。
看護教員になることを希望される方にとっては、学士の学歴も就職の際に大事な評価要素になりますので、時間と労力とお金はかかりますが、こちらの道は将来的にもおすすめです。
問い合わせ先
受験に関する不明な点については、積極的に教務担当へ問い合わせをしましょう。
まとめ
以上、国立看護大学校研究課程部看護学研究科 政策医療看護学専攻の受験全般の解説でした。
国立看護大学校は国が定める教育施設でもあり、看護協会との結びつきも強く、臨床での実践力にも看護研究にも、そして国際社会に対応できる人材育成にも力を入れている大学院です。
教育施設だからこそ、とても優秀な教員が揃っていることも魅力のひとつです。
知る人ぞ知るレベルの高い大学院でもあります、受験校に検討してみては如何でしょうか。