こんにちは、だるまんです。
本記事では神戸大学大学院保健学研究科看護学領域の専攻の種類・倍率・学費・試験概要・過去問・スケジュールなど、受験全般について解説をします。
大学院の基本情報
基本情報
専攻名 | 【国立】神戸大学大学院保健学研究科看護学領域 |
住所 | 〒654-0142 神戸市須磨区友が丘7-10-2 |
アクセス | 神戸市営地下鉄「名谷駅」下車、南東へ徒歩15分。 |
問合せ先 | 神戸大学大学院保健学研究科 教務学生係 TEL:078-796-4504 / FAX:078-796-4509 公式サイト |
どのようなコースがあるの?
まず、修士課程2年、博士課程3年となっています。
取得できる資格は?
取得できる資格は、下記のとおりです。
- 助産師の国家試験の受験資格:看護学領域・助産師コース
- 保健師の国家試験の受験資格:パブリックヘルス領域・保健師コース
- 家族支援CNSコース:家族看護学
専攻分野とは?
保健学専攻は、「看護学領域」「病態解析学領域」「リハビリテーション科学領域」「パブリックヘルス領域」の4領域に別れており、その中で看護系分野は下記の通りとなります。
- 看護学領域
- 療養支援看護学
- 実践看護学
- 生活支援開発看護学
- 家族看護学【家族支援CNS】
- 母性看護学・助産学分野【助産師】
- パブリックヘルス領域
- 地域保健学【保健師】
- 保健師コース
- 健康科学
- 国際感染症対策
- 国際保健学
分野紹介はこちら
試験概要
まずは募集要項の内容を抽出してみました。
授与学位 | 修士 | 博士 |
定員 | 64名(他分野を含む) 一般入試 社会人特別入試(社会人経験5年以上) 外国人特別入試 | 25名(他分野を含む) 一般入試 社会人特別入試(社会人経験5年以上) 外国人特別入試 |
入学月 | 4月 | 4月 |
履修期間 | 2年 | 3年 |
出願期間 | 令和3年7月20日(火)~27日(火) | 令和3年9月28日(火)~10月1日(金) |
試験日 | 令和3年8月23日(月) | 令和3年11月24日(水) |
合格発表 | 令和3年9月10日(金) | 令和3年12月17日(金) |
初年度納入金 | 81万7800円 (入学金28万2000円、授業料53万5800円) | 81万7800円 (入学金28万2000円、授業料53万5800円) |
長期履修学生制度 | あり | あり |
教育訓練給付金 | なし | なし |
社会人特別選抜 | あり(5年以上の臨床経験のある方) | あり(5年以上の臨床経験のある方) |
外国人特別選抜 | あり | あり |
新年度の募集要項 | 令和4年第募集要項 | 令和4年第募集要項 |
※上記の内容は、募集要項を参考にしています。新年度の募集要項は公式サイトにてご確認ください。
試験倍率は?
募集要項に公表されている入試データを参考にしています。
※「倍率 = 志願者数 ÷ 合格者数」
修士課程 | 博士課程 | |
募集人数 | 64名 | 25名 |
受験者数 | 123名 | 23名 |
合格者数 | 73名 | 22名 |
倍率 | 1.68 | 1.05 |
試験倍率は、修士課程1.68、博士課程1.05でした。
あくまで目安の数値ですので、この数値に捉われず、しっかり試験対策には取り組みたいところです。
試験概要
試験内容は下記のとおりとなります。
英語 | 専門 | 小論 | 面接 | |
修士課程(一般・外国人) | 〇 | 〇 | – | 〇 |
修士課程(社会人特別選抜) | 〇 | – | 〇 | – |
博士課程(一般・外国人) | 〇 | 〇 | – | 〇 |
博士課程(社会人特別選抜) | 〇 | – | 〇 | 〇 |
所要時間 | 120分 | 60分 | 60分 | – |
英語の辞書(ただし,電子辞書を除く。)1 冊の持込みが認められています。
英和辞書は、渡されたとしても実際にそれを実際に使えるほど、試験時間内に辞書をめくっている時間は取れず、お守り代わりです。
時間が余ったら確認がてらに使用するくらいにしておくことです。
また、試験の専門試験および小論文の試験概要は、こちらのページに詳細が載っているので参考になると思います。
過去問入手については下記にて解説しています。
受験にお役立ち情報
大学院説明会はいつ?
毎年6月頃に開催されていますが、コロナ感染症の影響により、オンライン説明会に変更されて行われています。
日程 | 2021年6月5日(土) 13時開始 |
内容 | 全体説明会 (全体概要、コース紹介、入試について) 領域別説明 ※Zoomを用いたオンラインによる開催 |
申込 | 要 |
詳細はこちら
事前面接は必須?
募集要項には、下記の通り、事前面接は必須と記載があります。
専門領域の担当教員との相談を必ず事前に行うこと。
修士課程募集要項
① 出願に際しては、募集人員及び研究内容について、予め志望する専攻領域(学
位論文作成の基本となる領域)の研究指導教員に問い合わせておくこと。
② 社会人については、事前に履修計画について相談のこと。
出願を希望する者は,あらかじめ当該領域・分野の教員と今後の研究内容について相談しておいてくださ
博士課程募集要項
い。
事前面接の取り組み方はこちらの記事にまとめています↓
募集要項の取寄せ方法は?
募集要項は、郵送にて入手することが可能です。
医学部保健学科あるいは保健学研究科あての封筒の表に請求する募集要項の種類(※)を朱書きし、返信用封筒(角型2号サイズ、250円の切手を貼付し請求者の住所氏名を明記したもの)を同封して郵送してください。
公式サイト
郵送手配の方法はこちらのページに掲載されています。
過去問取寄せ方法は?
過去問は、下記の通りとなります。
- 来学すれば閲覧可<過去3年間>(受付場所:保健学研究科教務学生係)※閲覧時に身分証明書の提示必要
- 大学生協でコピー可、郵送可、実費負担<過去3年間>(受付場所:大学生協)
大学生協に問い合わせをしたところ、大学生協営業時間(平日10時30分~16時30分)内に来店、複写依頼をすると、1枚50円で過去問のコピーを入手することが可能です。
また、郵送依頼をすることも可能です。
くわしくはこちらに記載されています。
訪問される際には再確認のほどお願いいたします。
よくある疑問
働きながら通える?
神戸大学大学院で、働きながら進学するには下記の制度を利用する方法があります。
- 大学院設置基準第14条を活用する
- 長期履修制度を利用する
大学院設置基準第14条を活用する
社会人で働きながら通学する場合には,夜間その他特定の時間又は時期において授業又は研究指導を行う等の適当な方法により教育を行うことができる制度「大学院設置基準第14条」というものがあり、神戸大学ではこの制度を設置しています。
具体的には、平日夜間18時半以降や土曜日の講義、研究指導が行われ、就業と学業を並行することができる学習環境が整っています。
この制度を利用するには、事前に進学前に教授に事前相談をすることが必要となります。
通学事例がこちらに例示されています。
長期履修制度を利用するとは?
長期履修制度では、修業年限を延長して働きながら進学することが可能です。
例えば、修士課程2年が標準修業年限ですが、それを3年または4年に延長することができます。
このように修業年限を延長することで、時間的余裕ができること、さらに学費を延長年限に合わせて分割されるというメリットがあります。
長期履修制度の入学枠があるわけではなく、一般枠での受験となり、願書提出時に長期履修制度希望である旨を伝えることとなります。
そのため、長期履修制度は入学後、希望して叶うことではないので、事前相談の場で教授に相談すべき事柄のひとつとなります。
長期履修制度についてはこちらの記事にまとめています↓
学費はどれくらい?
学費は、下記の通りとなります。
修士課程(2年) | 博士課程(3年) | |
入学金 | 282,000円 | 282,000円 |
学費/年 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 1,353,600円 | 1,889,400円 |
これ以外にも、入学後に教科書代、研究室毎に回収する慶弔費やお茶代などがかかります。
奨学金制度はある?
大学校では、下記の奨学金が紹介されています。
詳しくはこちら
奨学金には、学校卒業後に返還が必要な「貸与型」と返還が不要な「給付型」があります。
給付型は基本的に競争率が高いので、早めの準備でエントリーすることをおすすめします。
子育て中でも大丈夫?
子育て中で大学院進学されている方はおり、どの大学院でもある程度の理解と協力は頂けると思いますが、育児をサポートしてもらえる家族や周囲の態勢を整えておく必要はあります。
国立看護大学では、随時お問い合わせを受け付けているので、学務課の入試担当者や学校説明会へ参加された際もしくは事前面接時に、子育てでの修業が可能かどうかを質問してみると良いと思います。
2・3流大卒でも合格できる?
試験倍率は、7帝国立大学と肩を並べて同等の難易度と言えます。
神戸大学大学院では、社会人学生、外国人学生の受験も行っている、夜間・土曜日講義も行っているなど多くの学生に幅広く門戸が開かれている大学院と言えますので、卒業学歴関係なく、希望されるようであれば合格は十分可能、ぜひ、挑戦して頂きたいです。
過去問は3年分入試することが出来るので、しっかり分析をして試験対策をして臨むことができると思います。
学士がなくても進学できる?
基本的には学士が必要な大学院ではありますが、学士がない場合に大学院志願をする方法があり、下記の2つの方法が検討余地となります。
- 出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
- 学位授与機構で学位を取得する
- 学士を取得してから大学院受験をする
出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
大学院受験では、学士がない方の受験者を対象に「出願資格認定審査」を行っており、一般受験前にこの審査を受けて通過できた場合、学士がなくても大学院受験をすることが可能です。
詳しくはこちらの記事にまとめています↓
学位授与機構で学位を取得する
必要単位を集めて学位授与機構で「看護学」の学位を取得する方法があります。
こちらの記事で学位授与機構での学位取得方法を紹介しています↓
学士を取得してから大学院受験をする
大学の3年生編入または通信大学で学士を取得してから大学院受験をするという方法もあります。
看護教員になることを希望される方にとっては、学士の学歴も就職の際に大事な評価要素になりますので、時間と労力とお金はかかりますが、こちらの道は将来的にもおすすめです。
問い合わせ先
受験に関する不明な点については、積極的に教育支援課へ問い合わせをしましょう。
まとめ
以上、神戸大学大学院保健学研究科の受験全般の解説でした。
筆者が調べてきた大学院の中でも、神戸大学大学院は働きながら進学することもできる環境が整っているので、仕事と並行、子育てと並行しながら、年齢問わず、進学することが可能な大学院と言えます。
試験科目はそれなりにありますが、関西地域の受験予定者に限らず、大学院進学をきっかけにプチ移住をしてみるという醍醐味で、受験校に検討されてみては如何でしょうか。