こんにちは、だるまんです。
近年、学士がなくても、ある審査を受けることで、大学院へ進学できるようになりました。
その、ある審査とは、「出願資格認定審査」のことです。
●●hoo!などのソースによると、「出願資格認定審査」はとても難しい、ハードルが高いなどの声を多々みかけるのですが、実際はどうなのかが気になり、複数校の看護大学大学院の教務課の方へ質問をして確認をしてみました。
そのリアルな声をまとめたので、シェアします。
出願資格認定審査
出願資格認定審査とは?
大学院への受験要件とは、「学士保有」であることが一般的ですが、学士保有者ではなかったとしても、出願資格認定審査で認定された場合は、一般受験者と共に受験をする権利を得ることができます。
対象者とは?
出願資格認定審査の対象者は、学士保有者ではない方なので、高等専門学校、専門学校、短期大学卒業者で、臨床経験が2~5年以上ある方となります。
ここでいう必要臨床経験年数は、学校によって異なるようです。
審査が難しいと言われる理由
学校によって審査の必要要件が異なります。
例えば、有資格者で、臨床経験〇年以上と、やる気と、臨床知識の三点セットがあれば、よし!とする学校もあれば、それを基本として、それ以外に下記のような要件を求める学校も多々あります。
- 英検2級
- JICA経験
- 認定看護師
- 査読つきの論文
- 学会発表経験
このような学歴以外のスペックが必要とされるため、審査通過は難しいと言われているようです。
審査は無料?いつ?
出願資格認定審査は、無料で誰でも受けることが可能です。
一般的には、一般受験願書提出の1か月前ほどが審査申請期日になっている学校が多く、早い学校では、5月頃から始まりますので、早め早めの書類準備が必要となります。
必要書類とは?
必要書類は、学校によって多少異なりますが、一般的には、下記の書類が必要です。
- 高専・専門・短大の卒業証明書
- 勤務先からの在職証明書
この書類以外に、キャリアを証明できる資格や学会発表資料、論文等などの提示資料を集める必要があります。
事前面接は必須
大学院受験では、志望校の指導教授との事前面接が必須ですが、この審査を受ける前には、教務課の方へご相談、願書提出の前後どちらかには、指導教授との事前面接が必須となります。
どれくらいの人が受けてる?
実際にどれくらいの人がこの審査を受けているのか明確なお答えを求めて聞いてみましたが、共通して、その質問に返答はできないとのことでした。
ただ、確実に、審査を通って、大学院進学をしている方は、どの大学院にもいました。
というのも、看護業界では、現在、中堅型以上の看護師の多くは、学士をもたない方のほうが大半であるため、これまでの臨床経験や研究経験などが評価対象となり、年齢を問わず、大学院の門戸が開かれた、という状況になっているということです。
それって、どこに書いてある?
大学院の募集要項に、「出願資格認定審査」(学校によって、事前審査、出願認定審査等)についての詳細が記載されていますので、今年度の募集要項が未公表であれば、過去の募集要項を参考にすることです。
結論
調べてみて感じたことですが、査読付きの研究論文を書いたことがあるか、とか、学会発表の経験はあるか、といった質問をする学校はいくつかありました。
このように、研究経験を含め出願要件が多く、ハードルを高くしている学校もあれば、その逆で、やる気さえあればといったニュアンスの学校も、国公私立関係なくありましたので、各大学の要件を比較をしてみること、自分に合った大学院を探してみることが審査通過のカギだと思います。
大学編入をして学士をもって大学院へ進学、という正規ルートもありですが、そこにかかる年数やお金、エネルギーを考えると、学士なしで大学院へストレートに行くのも、おおいにも良しだと思います。
大学院はいつでもあなたに開かれ、お待ちしているようです。
いつ行くのかを決めるのかは、あなた次第です。