どんどん自分に似てくる長女が憎たらしくて叩いてしまう【人生の雨宿り#009】

人生の雨宿り

こんにちは、人間関係研究所「人生の雨宿り」のだる美です。

「子はかすがい」という言葉がありますが、子供ならまるごと可愛いいのかというとそうでもなく…
成長につれ、似てほしくない自分の性格にどんどん似てくる子供を見ていると、まるで自分で自分の姿を見ているようで…

ただでさえ憎たらしく感じてしまい、自分が想像していた親の像とはかけ離れ、子供によって醜い親の姿になっていく自分が悲しい…という話は、よく聞くものです。

とはいえ、子供とはこれから云十年もの時間を共にしていくもの、憎たらしい子供とどうしたら良好な関係を築いていけるのでしょうか。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

相談内容

相談者
相談者

30代、二児の母です。夫は大学の先輩で、私が大学3年生の頃に妊娠が発覚して急遽結婚、大学を退学して長女を出産しました。思いもよらずの出来事だったこともあり、色々と苦難はありましたが、親がサポートをしてくれ、出産を目前に結婚式まであげることができました。
ところが、長女が生まれても、可愛いとは全然思えませんでした。長女が成長するにつれて、どんどん私の嫌な性格に似てくることに、より憎たらしく感じて、すぐ手をあげてしまいます。手をあげた後はすごい後悔の念にかられて、娘に謝ることも一度や二度ではありません。いつもこの繰り返しで、自分では反省するのですが、気づくとまた娘に手をあげている自分がいます。身体は常に疲れていて、朝は起きれず、常に原因なしの体調不良で、なぜこのような生活をしているのか、生きる目的がわからなくなり、一人で泣くことも多いです。私の母が見かねて時折、子供の面倒を見に来てくれますが、夫は気づいているのか、気づかないふりをしているのか、無関心です。このままでは、心身共にボロボロになりそうです、どうしたらいいですか。

だる美の見解

子供と巡り合いたくても巡り合えない方もいる世の中で、授かり婚をしたというのは、物事の見方を変えれば、非常に恵まれたことかもしれませんが、

その一方で、授かり婚という節目が、

相談者さんの学業を中断せざる得なかったこと…
同級生達が年齢層に沿った活動をしているのを横目に育児をしていたこと…
毎日子供の育児の世話に追われ、何のために生きているのか、わからなくなってしまったこと…
社会経験をすることなく家庭に入ったことで社会が閉ざされてしまったこと…
自ら貯めた貯金もなく、経済的にも夫を頼らざる得ない不安さがあること…

等など、人生設計が大きく変わってしまったことが、悔しさや悲しさ、不安、怒りと言った感情で心にわだかまりを作ったままになっているのではないかの要因を娘にあたっているのだと察します。

ですが、娘さんが相談者さんにどんどん似てくることが、この問題の真の原因でしょうか?

相談者さんが気づかれている表面的な事柄よりも、より深い所に真の原因があるのではないか、そう感じています。

きっと、心の準備が出来ていない状況で、妻となり、母となり、家族という責任がのしかかり、ご自分が理想として描いてきた生き方と現実に齟齬が生まれていると思いますが、それを常にご自分で否定していませんか?

私が願った人生はこうではなかったのに…
妊娠さえなかったら、もっと違う生き方をしていたはずなのに…
なんで子育てしなくちゃいけないの?
毎日、育児と家事ばかり、これで一生生きていくの?

きっと、心の中が、このような答えの出ない自問自答であふれているのではないか…、
その先に、急に悲しくなって泣いていたり、身体がだるくやる気がおきないというように、心の中の思いに身体が反応しているのだと思います。

ですが、これは、いわば、相談者さんが自分の感情が沸き起こるがままに振り回されていることです。

もし、感情のままに行動をしていて、長女を叩いているのだとしたら、これこそ自分の感情に支配されている、とても愚かなことです。

なぜなら、私たちは理性を持った人間だからです。

相談者さん、ご自分の感情の統制が、できていますか?

感情を統制すると言うのは、沸き起こる気持ちを抑圧することではなく、自分で自分を把握する、第一に自分を理解すること、今の自分の現状を認めることです。

相談者さんも、そろそろ、ご自分を認めてみてはいかがでしょうか?

私が願った人生はこうではなかったのに…
ではなくて、「私が願った人生とは違う歩みになってつらいんだよね」

妊娠さえなかったら、もっと違う生き方をしていたはずなのに…
ではなくて、「心の準備が出来ていない時の妊娠で不安だったし、あの時は本当に悲しかったよね、知ってるよ、よく頑張ったと思う」


なんで子育てしなくちゃいけないの?
ではなくて、「子育てしたいわけじゃない、本当はもっと社会にでて同年代の歩む道を歩きたかったよね、わかってるよ」


毎日、育児と家事ばかり、これで一生生きていくの?
ではなく、「毎日、育児と家事に追われて嫌になっちゃうよね、よく頑張ってると思うよ、その大変さわかってるからね」

というように、もう一人の自分から認めてあげてください。

自分から自分を否定しては、自分が可愛そうだと思いませんか?

自分が自分を認めなかったら、誰にあなたを認めてもらうのでしょうか?

自分が自分を一番に愛せなかったら、誰があなたを愛してくれますか?

まずは、自分自身が自分を一番に愛し、大事にして、常に自分との話し合いをしながら、認めることです。

自分を認めることによって、自分が変わります。

自分が変われば、人も、周りも変わります。

自分が変わることであって、周りが変わってくれることをねだらないでください。

特に、夫や子供に自分の感情に気づいて慰労してほしい、共感してほしいということを願望しないことです。

だからといって、一人で頑張ると言う話ではないです。

まずは、自分自身が心と体の健康を取り戻すためにも、専門家に一度ご相談をされてみては如何でしょうか。

一人で克服するべきことと、専門家の力を借りたほうが良いことがあります。

そして、自分の心と身体の健康回復することができるまで、しばらくお母さんに協力を頂いて、長女とは物理的距離を取ってみるのも方法の一つです。

自分自身を愛せる状況になった時、人を愛することが出来るものです。

一人で頑張らないことです。

タイトルとURLをコピーしました