こんにちは、だるまんです。
本記事では高知県立大学大学院看護学研究科看護学専攻の種類・倍率・学費・試験概要・過去問・スケジュールなど、受験全般について解説をします。
大学院の基本情報
どのようなコースがあるの?
まず、修士課程2年、博士課程3年となっています。
修士課程では、下記の3つのコースに分かれています。
- CNSコース:専門看護師資格取得課程
- 研究コース:研究論文を学ぶ課程
- 実践リーダーコース:臨床3年以上で働きながら進学希望者の入学課程
取得できるCNS格の種類は?
高知県立大学大学院では、専門看護師(CNS)教育課程を8分野設置しており、分野は下記にまとめています。
資格名 | 課程 | 分野 |
がん看護専門看護師(CNS) | 修士 | がん看護学 |
慢性看護専門看護師(CNS) | 修士 | 慢性看護学 |
クリティカルケア看護専門看護師(CNS) | 修士 | クリティカルケア看護学 |
小児看護専門看護師(CNS) | 修士 | 小児看護学 |
精神看護専門看護師(CNS) | 修士 | 精神看護学 |
家族看護専門看護師(CNS) | 修士 | 家族看護学 |
在宅看護専門看護師(CNS) | 修士 | 在宅看護学 |
老人看護専門看護師(CNS) | 修士 | 老人看護学 |
専攻分野とは?
高知県立大学大学院では、下記の分野があり、分野ごとに設置しているコースが異なります。
試験概要
まずは募集要項の内容を抽出してみました。
募集要項
コース | 専門看護師コース 研究コース 実践リーダコース:臨床3年以上 | 博士課程 |
授与学位 | 修士 | 博士 |
CNSコース | がん・慢性・急性看護学・小児 精神・家族・在宅・老人 | – |
定員 | 20名 | 6名 |
入学月 | 4月 | 4月 |
履修期間 | 2年 | 3年 |
選抜方式 | 一般選抜 | 一般選抜 |
出願期間 | 第1回:2021年 7月26日(月)~30日(金) 第2回:2021年12月14日(火)~ 20日(月) | 第1回:2021年 7月26日(月)~30日(金) 第2回:2021年12月14日(火)~ 20日(月) |
試験日 | 第1回:2021年 9月20日(土) 第2回:2022年1月29日(土) | 第1回:2021年 9月20日(土) 第2回:2022年1月29日(土) |
合格発表 | 第1回:2021年 9月 21日(金)15時 第2回:2022年2月8日(金)15時 | 第1回:2021年 9月 21日(金)15時 第2回:2022年2月8日(金)15時 |
初年度納入金 | 535,800円 (入学料282,000円、前期分267,900円) ※高知県内に住所を有する方:141,000円 | 535,800円 (入学料282,000円、前期分267,900円) ※高知県内に住所を有する方:141,000円 |
長期履修学生制度 | なし | なし |
新年度募集要項 | 新年度募集要項 | 新年度募集要項 |
※上記の内容は、過去の募集要項を参考にしています。新年度の募集要項は公式サイトにてご確認ください。
試験倍率は?
公式サイトに公表されている入試データを参考にしています。
※「倍率 = 志願者数 ÷ 合格者数」
修士課程 | 博士課程 | |
募集人数 | 20名 | 6名 |
受験者数 | 22名 | 9名 |
合格者数 | 21名 | 8名 |
倍率 | 1.04 | 1.12 |
試験倍率は、修士課程1.04、博士課程1.12でした。
あくまで数値にすぎないので、参考までとして試験には手を抜かずに取り組みたいところです。
試験科目は?
試験科目は下記の通りとなります。
英語 | 専門 | 小論 | 面接 | |
修士課程 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
博士課程 | 〇 | – | 〇 | 〇 |
時間 | 90分 ※実践リーダーコース:40分 | 90分 | 90分 | – |
英語試験では、英和辞書1冊の持ち込み可能です。
実践リーダーコースは、英語試験時間も短く、他のコースが100点配点のところ50点配点なので、英語の実力よりは専門知識や経験が問われると考えられます。
受験にお役立ち情報
大学院説明会はいつ?
毎年6月・7月頃に2回開催されており、詳細は公式サイトにて公表されます。
時期 | 平成29年6月10日(土)・7月30日(日) |
場所 | 高知県立大学池キャンパス |
事前申し込み | 要 |
説明会 | ・ 看護学研究科の3つの課程と各コースについて ・ 本学研究科の強みと特色 ・修了生の活躍 |
詳しくはこちら
事前面接は必須?
事前面接については募集要項に書きのとおり書かれており、事前面接は必須です。
公式サイトのコース選択ページに教員連絡先が記載されています。
事前面接の取り組み方はこちらの記事にまとめています↓
過去問取寄せ方法は?
過去問は、下記の通り案内があり、公式サイトのこちらのページから英語以外の過去問3年分をダウンロードすることが可能です。
英語試験の過去問は、窓口にて閲覧することが可能です。
募集要項の取寄せ方法は?
次の方法により資料請求をすることができます。
- 「テレメール」で請求
- 大学に直接請求(窓口、郵送及び着払いによる配布)
- 学生募集要項ダウンロード(閲覧用)
詳しくは公式サイト「資料請求」ページをご覧ください。
よくある疑問
働きながら通える?
高知県立大学大学院で、働きながら進学するには下記の制度を利用する方法があります。
- 実践リーダーコースに受験する
公立県立大学には、大学院設置基準第14条を適応した「実践リーダーコース」という課程があり、働きながら進学することを前提としています。
大学院設置基準第14条とは?
「大学院設置基準第14条」とは、社会人で働きながら進学を希望する方のための制度で,夜間その他特定の時間又は時期において授業又は研究指導を行う等の適当な方法により教育を行うことができる制度です。
具体的には、「実践リーダーコース」では、土・日開講を行っています。
詳しいカリキュラムはこちらでご確認できます。
学費はどれくらい?
学費は、下記の通りとなります。
修士課程(2年) | 博士課程(3年) | |
入学金 | 282,000円 ※高知県内に住所を有する方:141,000円 | 282,000円 ※高知県内に住所を有する方:141,000円 |
学費/年 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 1,353,600円 | 1,889,400円 |
これ以外にも、入学後に教科書代、研究室毎に回収する慶弔費やお茶代などがかかります。
奨学金制度はある?
下記の奨学金が紹介されています。
- 日本学生支援機構奨学金
- 高知県立大学大学院研究助成金
- 高知県立大学後援会学生研究等支援事業
- 授業料免除制度
詳しくはこちら
奨学金には、学校卒業後に返還が必要な「貸与型」と返還が不要な「給付型」があります。
給付型は基本的に競争率が高いので、早めの準備でエントリーすることをおすすめします。
子育て中でも大丈夫?
高知県立大学大学院には、働きながら進学できる「実践リーダーコース」があるので、子育て中の方も十分、進学することは可能です。
土日開講となるので、その間に育児をサポートしてもらえる家族や周囲の態勢を整えておく必要はあります。
入試担当者や学校説明会へ参加された際もしくは事前面接時に、子育てでの修業が可能かどうかを質問してみると良いと思います。
2・3流大卒でも合格できる?
看護大学院受験の中でも試験科目はフルにありますが、3年分の過去問を入手できる、採点基準が記載されているので、それらの情報をもとに、試験対策は十分できると思います。
卒業学歴関係なく、希望されるようであれば合格は十分可能、ぜひ、挑戦して頂きたいです。
学士がなくても進学できる?
基本的には学士が必要な大学院ではありますが、学士がない場合に大学院志願をする方法があり、下記の2つの方法が検討余地となります。
- 出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
- 学位授与機構で学位を取得する
- 学士を取得してから大学院受験をする
出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
大学院受験では、学士がない方の受験者を対象に「出願資格認定審査」を行っており、一般受験前にこの審査を受けて通過できた場合、学士がなくても大学院受験をすることが可能です。
詳しくはこちらの記事にまとめています↓
学位授与機構で学位を取得する
必要単位を集めて学位授与機構で「看護学」の学位を取得する方法があります。
こちらの記事で学位授与機構での学位取得方法を紹介しています↓
学士を取得してから大学院受験をする
大学の3年生編入または通信大学で学士を取得してから大学院受験をするという方法もあります。
看護教員になることを希望される方にとっては、学士の学歴も就職の際に大事な評価要素になりますので、時間と労力とお金はかかりますが、こちらの道は将来的にもおすすめです。
問い合わせ先
受験に関する不明な点については、積極的に問い合わせをしましょう。
まとめ
以上、高知県立大学大学院看護学研究科看護学専攻の受験全般でした。
高知県立大学は、高知女子大学から高知県公立大学法人の下の男女共学の高知県立大学となった沿革をもつ大学で、高知女子大学看護学会は国内で最初に誕生した看護界の学会で、大変歴史のある学科でもあります。
高知県立大学のように、8分野もの専門看護師教育課程も持っている、働きながら進学できる「実践リーダーコース」を設けている大学院は少ないです。
全国28都道府県からも受験生が募っているとおり、四国に限らずさまざまな地域から進学されています。
大学院進学で地方へのプチ移住という選択もありです、受験先に検討されてみては如何でしょうか。