【お悩み相談#87】診療看護師(NP)って働きながらなれますか?【大学院受験 看護師】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

看護師の方でキャリアアップとして関心が高まっている診療看護師(NP)。

この診療看護師になるためには、それなりの時間がかかることから、その間の働き方はどうしたらいいのか、疑問を抱く方が意外と多いです。

そこで、診療看護師は働きながらなれるのかどうか、についてお話しします。

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質問内容

相談者
相談者

診療看護師に関心があります。大学院進学が必要と聞いたのですが、学費や家計のこともあって、働きながら資格を取りたいです。可能なことですか?

だるまんの回答

働きながら

まず、診療看護師になるためには、下記の4点を揃える必要があります。

  1. 臨床5年以上
  2. 大学院修士課程卒業(認定校14校)
  3. 特定行為研修修了証受領
  4. NP協議会認定資格試験合格

この4点の内、2番と3番を取得するためには、大学院進学が必要不可欠です。

大学院の履修期間は2年間なのですが、そこで「働きながらの通学は可能なのだろうか?」という疑問を持たれる方が多くいます。

結論から申しますと、

だるまん
だるまん

大学院によります

という状況となっています。

具体的には、現職を辞めずに就業と修学を並行する社会人進学者を大いに支援する大学院もあれば、フルタイム学生を基本とする大学院もある、という感じです。

そこで、働きながらの資格取得を目指す方に向けて、志望校を検討する際に確認して頂きたいポイントがあるので、ご紹介します。

確認ポイント1:昼夜開講制度の有無

社会人進学者のための措置として、「昼夜開講制度」というシステムを導入している大学院があります。

昼夜開講制度とは、

昼夜又は夜間に授業を履修することができる制度

です。

昼夜開講制度を導入している大学院では、大学院によって多少の差異はあるのですが、授業が朝9時~17時頃までで1限から5限目、17時半~21時までの夜間で6限・7限目、土曜日の午前中に開講しています。

昼夜開講制度は基本的に申請式にしている大学院が多く、入学時に夜間開講を希望すれば、年間通してずっと夜間開講のみを受講することになり、申請しなければ、日中の授業のみを履修することになります。

つまり、自分の都合で昼間の授業と夜間の授業をミックスして受けることはできないです。

なので、働きながらの通学を希望される方は、昼夜開講制度のある大学院であれば、基本的に平日夜間および土曜日開講での履修が可能となります。

ただし、大学院によっては、昼夜開講制度を導入していなくても、社会人進学者が多いという理由で全授業を夜間に開講している大学院もありますので、ぜひ学務課の方または教授へお気軽にご相談をしてみることをおすすめします。

確認ポイント2:長期履修制度の有無

もう一つ、社会人進学者のための措置として「長期履修制度」という制度があります。

この制度は、

標準履修期間を延長する制度

で、具体的には、大学院修士課程は2年間の履修が標準履修期間であるところを、3年ないしは4年に延長して、履修期間を延ばすことができる、という制度です。

例えば、月曜日から金曜日までの週5回ある授業を、履修年数を増やした分、週2~3回などに減らして履修することが可能です。

長期履修制度を利用すると、学費も延長した年数分に分割した支払い額の支払いとなるので、一括支払いの学費負担軽減を希望される方には、この制度の活用も大いにアリだと思います。

実際のところ働きながらってどうなの?

近年、社会人進学者が増えていることから、NP養成課程のある大学院でも社会人進学者へ向けた措置の導入を積極的に行ってはいますが、

各大学院の学務課の方の話によると、フルタイム学生を進める方のほうが多い傾向にあります。

もちろん、制度導入をしているということは、社会人進学者を支援する体制であることは確かなのですが、客観的な立場からは、非常にハードな日々だと言われています。

職場での勤務、大学院での授業履修に課題、研究もあり、臨地実習もついてきます。

なので、働きながらの進学を検討されている方は、職場への理解を十分頂いたうえで、働き方の調整を図る計画をしたほうが良いと思います。

医療機関によっては、福利厚生の一環として、特例扱いでの勤務時間調整を図ってくれる職場もあると聞いているので、そういった事例がないか調べてみる、事例がないなら自ら作るように働きかけてみる、必要はあります。

医療機関にとっても、関心の高まる診療看護師(NP)という高度看護実践者が属するということは、メリットがあるとしか言えない、です。

そのための投資の2年間なので、ぜひ協力をしてもらえるように調整してみてください。

一人の力が難しいようであれば、教授にも受験前に相談をしてみたり、かえって、教授の紹介を得て、NPに理解のある医療機関へ転職することもアリだと思います。

一人で考えてひとりで結論を出そうとするのではなく、たくさんの人に自ら助けを求めれば、何かしら手立てがでてくるはずです。

まとめ

以上、「診療看護師(NP)って働きながらなれますか?」でした。

まだ人数にしてNPは全国に670名と少ない印象を感じるものですが、資格試験が始まった2010年には受験者が10名だったところ、2022年には101名が受験しているとおり、その人気は目に見えて上昇してきています。

診療看護師になるための道のりはそう安易ではないですが、時代のニーズに伴い、これからより求められる資格になっていると思いますので、思い立ったが吉日で、挑戦されてみては如何でしょうか。

2年後には、新たな境地に立っているご自分を目指して。

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