こんにちは、だるまんです。
社会人で大学院受験を検討される方の中には、大学院受験や進学を周りに知られたくない、という方もいます。
そこで、会社に知られずに大学院へ行く方法について、お話しします。
質問内容
大学院進学に関心があります。ただ、今の会社を辞めず、尚且つ会社に知られずに通いたいです。そのような方法はあるのでしょうか?
だるまんの回答
2つの選択肢
社会人で大学院を目指す方には、一般的に下記のような2つの選択肢があります。
- 働きながら進学をする
- 仕事を辞めてフルタイム学生として進学をする
そして、相談者さんのように、「会社に知られずに大学院へ進学する」ためには、「2仕事を辞めてフルタイム学生として進学をする」という方法しか選択肢はない、のが現状です。
なぜなら、「1.働きながら進学する」には、会社に在籍した状態で進学するため、会社の上司からの推薦状と受験許可書を必要とする大学院が大半だからです。
よって、整理すると、
- 働きながら進学をする⇒勤務先からの推薦状や受験許可書が必要
- 仕事を辞めてフルタイム学生として進学をする⇒勤務先からの推薦状や受験許可書は不要
だということがわかります。
なので、やはり働きながらの進学を希望されるようであれば、出願時には上司に知らせて協力を頂く必要があり、会社に知られたくないのを優先するのであれば、入学前までの退職でフルタイム学生として進学されること、のどちらかになります。
会社に知られたくないなら
今回、相談者さんのように「会社に知られずに…」という理由はそれぞれあると思いますが、現職とはかなり方向性の異なる分野へ進まれる場合が多いようです。
例えば、現在会社員の方が、医学系大学院遺伝学コースに入学したい、看護師の方がMBA大学院へ進学したい、文系の方が公共政策大学院医療政策学へ進学したい等などです。
この場合に提示できる、二通りの選択肢についてお話ししたいと思います。
選択肢1:先に転職をしておく
今の職場で大学院受験を明らかにするのが難しいのであれば、
一つ目の選択肢として考えられることとは、
大学院受験をすることと大学院進学後に働きながらの進学を協力してもらえる職場を探して、1年前から転職をしておくこと
です。
大学院進学を積極的に支援している企業の場合、職場から学費の一部負担、平日の勤務時間や仕事量の調整等、対応してくれるようです。
大学院へ進学することは、キャリアアップすることですので、その意欲を大いに支援してもらえる体制のある職場を探して、前もって転職をしておくことをおすすめします。
選択肢2:フルタイム学生になる
固定収入はなくなり、経済的には苦しくなりますが、
フルタイム学生として進学する
ことです。
社会人進学者の場合、大学院受験半年前や合格後に退職をする方が多く、学生期間中の生活費や学費は、貯金、家族からの支援、貸与型奨学金、学資ローン等の方法を組み合わせながら、なんとか工面しています。
フルタイム学生ならば、職場の人を気にすることなく、時間的にも精神的にも学業に打ち込むことができる良さはありますので、お金の工面が出来そうならば、人生少しばかり途中下車するつもりでフルタイム学生になってみると良いと思います。
論博の道
ところで、博士課程においては、大学に属せずに、論文審査を受けて通過することで博士号を得ることができる、論博(ろんぱく)こと「論文博士」という方法があります。
修士課程にはこの方法がないので、これから大学院を検討される方には少し遠いお話になるかもしれませんが、論文の指導をお願いできる教授がいて、その教授から定期的に個人指導を頂きながら論文を作成する方法です。
この場合、年数はかかる可能性が高いですが、自分のペースで論文審査にかけることができるので、相談者さんのように、会社に知られずに大学院へ行く、といいますか、会社に知られずに学位を取得することは可能だと言えます。
ただし、個人的に指導して頂ける教授というのは、修士時代にお世話になった恩師や何かと関りのあった教授等、既に知っている仲であり、全くの無縁でお願いするにはハードルが高いと言えますが、方法としてはありますので、ぜひ、扉は叩いてみることです。
まとめ
以上、「会社に知られずに大学院へ行く方法」でした。
社会人のキャリアアップとして大学院院進学を検討される方は年々増えています。
日本社会ではそれほど評価されていないのように思われるかもしれませんが、意外と学歴社会、学閥社会である日本だからこそ、大学院という箔は、取得しておいて損はない、と思います。
どのように進学するかは、さまざまな方法がありますので、ご自分にベストな方法に巡り合えるまで隈なく情報を探してみることです。
それが自分にとって開かれるべき道ならば、自然と道は開いていきます。