【お悩み相談#100】大学院受験で不合格だった場合、第1志望校の研究生で入学するってどう?【大学院進路】

お悩み相談

今回は、知られているようであまり知られていない「研究生」という入学枠について、ご紹介したいと思います。

もし、第1志望校の受験で思うような結果が得られなかった、大学院進学に不安があるのでお試し入学してみたいという方には選択肢の一つにもなれる道ですので、今回の記事を参考に検討して頂ければと思います。

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質問内容

相談者
相談者

大学院受験で第1志望校が不合格でした。第2志望校は合格したのですが、やはり第1志望校への憧れをあきらめきれないです。第1志望校の教授に相談をしたら、研究生になるのはどうかと提案されたのですが、研究生ってどうですか?メリットとデメリットを教えてください。

だるまんの回答

不合格の場合の選択肢3つ

第1志望校の大学院に合格出来たとしたら何よりのことですが、残念ながら、そうではない場合もありえます。

仮に、望ましくない結果であった場合、合格した第2志望校へ進学をするのか、1年受験浪人をするのかという選択肢を浮かべますが、もうひとつ、選択肢があります。

「第1志望校の研究生になって再受験を試みる」という道です。

ここで、研究生という入学枠について、簡単にご紹介をしたいと思います。

研究生って何?

「研究生」というのは、受験は不要で、教授の許可を得ることで入学できる入学枠のひとつで、大所帯の研究室で2~3人ほど研究生はいるものです。

研究生になる理由として、

  • 受験予定者
  • 他分野からの転学生
  • 日本語が難しい外国人留学生

等、学生によってそれぞれの背景があって研究生を選択しており、来年度の受験予定者であるという共通点を持っていることが多いです。

そのため、研究生の期間としては4月から翌3月31日までの1年間となり、更にその立場を継続する場合は更新の手続きが必要となります。

また、正規学生ではないため、基本的に授業はなく、週1回程度の研究室のゼミに参加することと自身の研究活動を行うことが目的となります。

そのため、教授から研究指導をして頂けますが、修論が差し迫っているわけではないので、自分のペースで比較的緩やかに過ごすことができます。

研究生になるには、志望先大学院教授の許可が必要となるので、まずはご相談が必要です。

そのため、大学院受験で不合格だったり、大学院で転学を希望している場合に、教授に進学を希望していることのご相談をもちかけたところで、教授から研究生を提案されることが多いようです。

又は自ら研究生をお願いする場合もあります、要は弟子入りといった感じでしょうか。

関心のある方は、躊躇せず、ご相談をしてみることです。

研究生のメリット・デメリット

研究生のメリットとデメリットをあげます。

メリットは、

  • 大学院での研究生活のお試し期間になれる
  • 研究室の雰囲気がわかる
  • 時間にゆとりのある学生生活を送れる
  • 大学院受験の準備がゆとり持ってできる
  • 翌年に合格できる確率がかなり高い

という点が挙げられます。

1歩足を踏み入れた状態で1年間大学院という場を経験してみると、受験生の時には知り得なかった研究室の雰囲気や教授の社会的人柄、研究室の生活が自分に合うかどうかも把握することができます。

デメリットは、

  • 学費がかかる(入学金:84,600円 授業料:28,900円/月※東大HP参照)
  • 基本的に誰も指導してくれないので、自分で自己管理をしながら教授に指導を仰いでいく必要がある
  • 他研究室への受験はしづらい

という点が挙げられます。

研究生になるということは、基本的にはその研究室が一途である、入門生の一人という認識になるので、同じ大学院の他研究室へ再受験をするといったことは難しくなります。また、少なからずの学費はかかりますので、その負担がどうかも検討する必要があります。

結局、研究生になるのってどう?

結局、研究生になることはどうなのか、ですが、個人的には、

  • 不合格で再度受験を希望しているなら、基本的に研究生にならないほうがいい
  • 教授から提案されたら研究生になることを前向きに検討してみる
  • 大学院で転学をするなら研究生はおすすめ

と思います。

まず、翌年に同じ大学院を再受験されるようであれば、研究生から正規生になるよりは、1年受験浪人をして正規生になったほうがいいのではないか、と思う方ですが、これは意見がわかれると思います。

第1志望校の研究生なら、そこにいるだけでも経験できることは非常にたくさんあり、受験にも有利なので、希望されるようであれば、自ら扉を叩いてみるべきです。

また、教授から研究生をかえって勧められたとしたら、ぜひ前向きに検討してみる価値はあると思います。

第1志望校の教授が少しでも研究室へ入学できるスペースを作って下さることなので、理由がない限り断る理由もないのかなと思います。

また、大学院で先行した学部とは異なる分野に転学をされるのであれば、基礎知識がないのは否めないので、少しでもその隙間を狭めるためにも、お願いして研究生にしてもらうのがおすすめです。

まとめ

以上、「「研究生」という入学枠」についてでした。

大学院受験では合格の場合もあれば不合格の場合もあります。

目先の結果だけで見れば、望んだ結果が得られる方が望ましいと思いがちですが、時を経てみれば、合格だから良いわけでも不合格だから悪いわけでもない、ものです。

誰の基準でもなく、誰とも比較する必要はなく、自分らしく、自分のペースで生きることです。

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