【基礎英語#003】今さら、誰にも聞けない!a・an・theの使い方【遅咲きの英語】

遅咲きの英語

皆さん、こんにちは、「遅咲きの英語」のだるりっしゅです。

簡単に見えて、難しいのが、a、an、the。

どういう時にどれを使えばいいのか、どういう意味があるのかを知っているようで、聞かれると自信がないという方は実に多いものです。

そこで、a、an、theについて、それぞれの使い方を整理をしてみました。

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a/an/theの違い

結論から申しますと、

  • a/an:数えられる名詞で単数のもの
  • the:話者と共通して知っていること

という違いがあります。

この違いは学校で習った記憶はあるけれど、実際に英語を使う時になれば、

はて、a、an、the、どれを使えばいいの?

と思うことが多いほど、よくわからなくなりがちです。

その時に思い出して頂きたいのが、こちらです。

まずは、その名詞は「数えられる名詞?それとも数えられない名詞?」を考えてみて、それが「数えられる名詞」なら、「これは1つの名詞」ならa/anがつく話者との共通認識のある事柄ならtheをつける、と判断して頂ければ、目星はつくものと言われています。

ただし、どの名詞が数えられる名詞で、数えられない名詞なのかというのは、やはり、経験を重ねて感覚を慣れていかねばならない難しさがありますが、ここで知って頂きたいことは、

a・an・theの選び方を間違えると、とんでもない英文になってしまうということなのです。

例えば、「テレビを見る」を英文にしたら、

  • I am watching a TV.(テレビという電気製品1台を見ている。)
  • I am watching TV.(テレビを見ている。)

というように、aがある、なしで、こんなにも意味が異なってしまうのが、a・an・theの難しさなのです。

では、a/an、theの使い方についてより詳しくお話しします。

aとanの使い方

まず、aは数えられる1つの名詞である場合に名詞の前につきます。

例えば、

  • It is a bank.(それは銀行です。)
  • I have a question.(質問があります。)
  • Tokyo is a city in Japan.(東京は日本にある都市のひとつです。)

というように、数えられる名詞につきます。

そして、その名詞がa/e/i/o/uから始まる場合には、aの代わりに、anがつきます。

  • I need an umbrella.(傘が必要です。)
  • This is an apple.(これはリンゴです)

日本語は、名詞を言う時に数字をそれほど気にしない文化ですが、英語は、名詞の前につく数字をとても大事にしている文化があります。

例えば、日本語なら「私は学生です」と言いますが、英語では「I am a student.(私は一人の学生です。)」というように、数えられる名詞の前には“a”を入れることが必要です。

これは英語と日本語の文化的な違いでもあるので、その概念を知っておくとより理解が深まると思います。

Theの使い方

つぎに、話し相手との間で、そのことを互いに確実に知っている事柄に対して、theを使用します。

例えば、

Look at the sky!(空を見て!)

というように、世の中に1つしかない、誰もが知っているものについては、theを使います。

Look at the handsome guy!(あの素敵な男性を見て!)

というように、お互いに共通して知っている事柄についても、theを使います。

a・an・theを間違えるとどうなる?

a・an・theを間違えると、とんだ勘違いを生む例文をいくつかご紹介します。

I like dog.

例えば、「私は犬が好きだ」と英語で言おうとして、

I like dog.

と言ったとします。

これを聞いたネイティブは、

え、彼は、犬の肉がすきなの?

という、とんでもない誤解をまねきかねないのです。

なぜなら、犬は英語でdogではありますが、目の前にいる一匹の犬が好きならa dog、世の中にいる犬全体が好きならdogsというように、aもしくは~sを付ける必要があるからです。

I want to buy apple.

では、「リンゴを買いたい」というとして、こう言いました。

I want to buy apple.

間違ってはいないはずなのですが、この英文を聞いたネイティブはこう思います。

彼はリンゴを買いたいのかなぁ?それともアップル社のスマホ?まさか、アップル社を買収したいのか?!

というように、正しいニュアンスが伝わらず、小さなことが、勝手に大きくなってしまうこともあるのです。

「リンゴを買いたい」と言うならば、やはり、appleの前に単数形anをつけて「一個のリンゴ」もしくは複数形~sをつけて「複数のリンゴ」と表現するのが正しいと言えます。

Do you like a cake?

名詞にはaもしくはan、場合によって~esをつけることを理解したところで、誰かに「ケーキは好き?」と、英語でこう言いました。

Do you like a cake?

すると、ネイティブは少し考えてしまいました。

え、ホールケーキが好きかって?私はさまざまなケーキが好きだから、答えは、No,I don’tね。

というように、良かれと思って付けたaが違う意味を成してしまい、本意とは異なる答えを導いてしまうこともあります。

Cakeは数えられない名詞になるので、aやanを付けると、ホールケーキを意味することになります。「ケーキは好き?」と聞きたい時は、「Do you like cake?」でいいのです。

I have coffees every night.

外国人の友達がこう言いました。

I have coffees every night.

これを聞いて、

coffeeは数えられない名詞なのに~sを付けてるなんて、なんとでたらめな英語なんだ。

と思うのは間違いです。

coffeeはそもそも数えられない名詞なので、aを付けるなら「a cup of coffee(1杯のコーヒー)」とするのが正しく、coffeeに複数名詞~esを付けるのは基本的に間違いですが…

ネイティブ間では、コーヒーを何杯も飲むという意味で、coffeeにsをつけて、coffeesと表現をするのです。

こういった例外も時にはあります。

実践問題

では、いくつか問題を解いてみましょう。

問題です、デデン(効果音)。

  1. Can you open __ door?
  2. Do you want __ apple?
  3. We need to buy __ new furniture.
答え
  1. Can you open the door?(共通認識があるから)
  2. Do you want an apple?(1つのリンゴだから)
  3. We need to buy new furniture.(家具は数えられないから)

まとめ

以上「a、an、theについて、それぞれの使い方」でした。

気に留めていなかったaやan、theですが、これひとつ違うだけで、全く違う文章を発信していることになります。

この記事だけで完璧に突破できるほど容易くないのがa、an、theではありますが、それぞれの使い方、意味合いが違うと言うことをまずは知って頂き、意識して使ってみることです。

では、また次回お会いしましょう♪

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