【お悩み相談#125】志望先大学院の教授から海外の大学院を勧められた、それってどういう意味?【大学院受験】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院受験を検討され、志望先大学院の教授を訪問した際に、自分の意とは異なり、海外の大学院を勧められることがあります。

そこで、もし、海外の大学院を勧められたらどのように判断すべきなのか、検討してみたいと思います。

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質問の内容

相談者
相談者

研究員志望の者です。大学院受験をふまえて志望先研究室の教授と出願前の事前相談をしたのですが、海外の大学院へ進学することを勧められました。自分は、英語は苦手、F大卒で、海外という選択肢はまったく考えていなかったのですが、どういう意味なのでしょうか?

だるまんの回答

海外の大学院へ行くべき人

大学院でも、自ら望んで、選択をして、海外の大学院へ進学する方もいますが、教授や相談を持ち掛けた恩師からの助言をもとに海外へ渡る方も多くいます。

どちらにしても、海外へ渡る共通理由というのは、

日本のアカデミックよりも、海外のアカデミックの方が

  • 教育の質が高い
  • 助成金や研究費が豊富で研究環境が整っている
  • 学生でも給与をもらいながら研究が出来る学生への支援策が豊か
  • 本場で英語を鍛えられる

という理由が明白にあるからです。

そのため、相談者さんのように、志望先の教授が、受験生の将来設計をヒアリングしたところで、

教授
教授

君の将来設計なら、海外の大学院へ行った方がいいよ。もし、修士だけうちに来るようであれば、博士は海外の知り合いの教授に繋げることもできるよ。

というような提案をしてくださることもあります。

なので、決して他意でも悪意でもなく、大学院進学を拒否られたわけでもなく、純粋に、相談者さんの進路を善意で助言してくれたのだと思います。

ところで、それほど日本よりも豊かな学習環境がある海外なら、日本の大学院なんてやめて、全員海外へ行くべきだと言えそうですが、やはりそう言い切れないには、海外留学も目的が明確でなければ、人生失敗するリスクはつきものであるからです。

その失敗の原因が、必ずしも、相談者さんが気にしている、英語力云々でも、大学レベル云々でもないもので、

自分は海外へ行って成功することができる素養をもっているのか、かえってつぶされるタイプなのか、単に教授に言われたからではなく、自分はどういうタイプなのかを見極める必要がありますが、

一般論で、海外へ行くのを検討したほうが良い人がいます。

具体的には、

  • 海外に移住を希望する人
  • 日本に帰国後、アカデミックに就職する予定の人

のどちらかです。

「海外に移住を希望する人」ならば、学生ビザが最も移住しやすい条件であり、「日本に帰国後、アカデミックに就職する予定の人」ならば、海外経験は就職後に大きな価値を生むからです。

だからといって、1日も早く海外へ渡った方がいいわけではなく、人によってその適切なタイミングというのがあります。

海外の大学院へ行くべきタイミング

同じ海外の大学院進学でも、人によってタイミングが異なります。

一般的には、

  1. 大学院修士課程から留学
  2. 大学院博士課程から留学
  3. 研究生として、1年間等の短期間限定留学

という3つのタイミングがあります。

この3つのタイミングのどちらに自分が適性しているかを知るには、「将来帰国するのかどうか」、「大学教員になるのかどうか」、「指導教授は何と言っているか」の3点を検討してみる必要があります。

将来帰国するのか?

もし、将来、留学をしてそのままその国に移住をすることを希望するようであれば、海外への適応をふまえて年齢が1歳でも早いうちに渡るべきだと言えます。

そのため、時期としては、大学院修士課程から留学をすることが望ましいと言えます。

大半の場合は、現地の大学院修士、博士課程までを含めると最低5年程度は学生ビザで過ごすことができるので、その間に長期滞在ビザに切り替える準備も進めていけるはずです。

大学教員になるのか?

いずれ、日本で大学教員を目指す気持ちがあるとしたら、海外留学経験は経てくるに越したことはない、自分の将来への投資として行ってくるべきです。

そのタイミングは、「大学院博士課程」もしくは「研究生としての短期留学」のどちらかが望ましいと言えます。

要は、どちらにしても、修士や博士課程でお世話になっている指導教授が日本にいる状況であるということです。

日本の大学院でお世話になった恩師との縁を大事にしておくことで、海外の博士課程へつなげてもらえたり、帰国後の就職のお世話をしてくださるというケースは実に多いので、

自ら、先見の明を見通して、修士は日本で出ておくことをおすすめします。

指導教授は何と言っているのか?

海外留学時に大事なことは、所属大学院の指導教授は、あなたの進路に何と言っているかです。

アカデミックにおける指導教授というのは、師匠でもあり、親のような存在でもあります。

よって、親の助言というのは無視できるものではなく、かえって、親の助言大切に人生の選択をすることで得られる利益が大きい時もあります。

そして、その縁を大事にすれば、そこから他の縁もさらに繋がっていくものです。

そのため、最終的な進路は自分で決めたとしても、そこにいたるまで、十分に教授とは意思疎通を図り、応援してもらえるような関係性を築いておくことが大事だと言えます。

まとめ

以上、「海外の大学院を勧められたらどのように判断すべきなのか」でした。

海外の大学院進学とは、そう簡単に決められる事柄ではないものですが、人生の先輩でもある教授が言ってくれた話というのは、決して無駄はない、重ねてきた人生の長さがあるからこそのお話しだと思います。

もし、そのような、自分が望んだわけではなく、相手から与えられての思わずのチャンスが訪れたのだとしたら、一度はポジティブに検討してみる価値はあるのではないか、そう言いたいです。

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