【基礎英語#002】えっ?CouldはCanの過去形じゃないの?【遅咲きの英語】

遅咲きの英語

みなさん、こんにちは、「遅咲きの英語」のだるりっしゅです。

学生時代に、Canは「できる」、Couldは「Canの過去形」と習ったのを念頭に英語をつかっていると、意外とこんがらがり…わけわからなくなってくるものです。

そこで、今回は、確実にその使い方が明確になるよう、CanとCouldの用法について整理してみました。

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CanとCould4つの用法

canとcouldには大きく分けて4つの用法があります。

  1. 【能力】~することができる
  2. 【過去形】Canの過去形はCould
  3. 【要請】相手に要請する際のCanとCould
  4. 【未来形】~することができるだろう

つまり、couldは「canの過去形」以外にも他の意味を持っているということなのです。

では、どのような意味を持っているのか、ひとつずつ見て行きましょう。

①【能力】~することができる

まず、良く知られたCan「できる」といえば、このように使います。

  • I can play the piano.(私はピアノを弾くことが出来ます。)
  • I can close the window.(私は窓を閉めることが出来ます。)
  • I can speak English a little bit.(私は英語を少しだけ話すことが出来ます。)

このように、Canの後ろに「動詞」を置くことで、「私は~できる」=「私はこういう人です」と表現することができます。

つまり、「出来る能力」を表す時には、Canを使うということです。

そして、固定文、疑問文、否定文の時に、下記のように文型が変わります。

  • 固定文:「主語+Can+動詞」~できる
  • 疑問文:「Can+主語+動詞」~できる?
  • 否定形:「主語+can not(can’t)+動詞」:~できない

これは中学英語で十分学習済みの内容だと思います。

②【過去形】canの過去形はcould?

では、「canの過去形はcouldである」と認識している人が多いですが、必ずしもcouldが過去形とは限らないのです。

では、過去形Couldとそうではないcouldをどのように区別したらよいかと言うと、

Couldの後ろに過去の時制表現があれば、canの過去形。なければ、過去形ではない!

となります。

例文をあげると、

  • I couldn’t understand your English.【過去形ではない】
  • I couldn’t understand your English before I studied English.【canの過去形】

ということになります。

つまり、過去形としてcouldを使用したい時には、必ず、文章の前後に過去の時制を置かなければならないということです。

例えば、「眠れなかった」という文章を作るとしたら、

  • 【誤】I couldn’t sleep.
  • 【正】I was tried yesterday, but I couldn’t sleep.

ということになります。

③ 【要請】相手に要請・許可を要する時のCould

相手にお願いをする時のCanがあります。

例えば、

Can you open the window?(窓を開けてもらえる?)

とカジュアルに表現することも出来ますが、同じ物事でも丁寧に表現をするならば、

Could you open the window please?(窓を開けて頂けますか?)

と表現することが出来ます。

直訳をすれば、「あなたは~できますか?」なのですが、ニュアンスとしては、「~してもらえますか?」という【要請】をする意味になります。

また、必ずしも主語がYou(あなた)ではなくとも、Iのような主格の時は、「~してもかまいませんか?」という【相手への許可】を意味しています。

例えば、こんな例文、

Could I ask you a question?(質問をしてもよろしいでしょうか。)

と言った場合、「質問してもかまいませんか?」と相手へ許可に出る表現になるのです。

④ 【未来形】~することもできるだろう

さて、Couldに未来形の意味があることをご存じでしょうか?

先ほど、「②【過去形】canの過去形はcould?」で、Couldが過去形になる時は必ず文章の前後に過去時制の文章があるとお話しをしました。

つまり、この例文のように、

  • You could be Okay.(きっと大丈夫だよ)

Couldを使った文章に、過去時制の文章がない時は、「未来形」になることができます。

例えば、

When I was young, I could eat anything.(若かったころはなんでも食べたよ。)

というように、過去の時制がある時は過去形を意味しますが、

この例文のように、

I am hungry. I wanna eat something. I could eat a horse. (お腹が空いた、何か食べたいなぁ、馬でも食べれるわ)

現在、未来形の時制の文が前後にある場合は、これは「未来形:~できるだろう」になるのです。

ちなみに、I could eat a horse.は、「(馬1頭食べれるほど)ものすごく腹がすいた」というカジュアルに使えるイディオムなので、気軽に使ってみてください。

実践練習

説明を読んだだけでは、いつどこで使えばいいのか身につかないので、問題を解いてみます。

では、問題です、デデン(効果音)。

  1. あなたは海で泳げますか?
  2. 私は小さい頃、ピアノが上手だった。
  3. この机を動かせますか?
  4. 今晩、友達が家に来るかもしれない。
  5. 馬も食べれるほどお腹が空いたよ。

それぞれ、CanもしくはCouldを用いて何といえるでしょうか。

見出し
  1. Can you swim the sea?【能力のcan】
  2. When I was young, I could play the piano well.【過去形のcan】
  3. Could you move this desk please?【要請のcan/could】
  4. He could come to my house tonight.【未来形のcould】
  5. I am hungry, I could eat a hourse.【未来形のcould】

これでばっちりですね!

まとめ

以上をまとめます。

CanとCouldの4つの用法
  1. 【能力】~することができる
  2. 【過去形】Canの過去形はCould
  3. 【要請】相手に要請する際のCanとCould
  4. 【未来形】~することができるだろう

特に、気を付けたいのは、

過去の時制が前後にあれば「過去形」、過去の時制がなければ「未来形」である

ということです。

今日はここまで、また次回お会いしましょう♪

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