こんにちは、だるまんです。
社会人の大学院進学となると、誰もが気になることといえば、収入面です。
近年、働きながらの進学を支援する大学院も増えているので、そのような学習環境の整っている大学院を志望校にして、現職の職場を継続するということもありですが、いずれ、大学教員を目指したいと思われている方なら…
今回は、そんな方々のためへtipsになるお話し、「大学教員就職&大学院進学の2足わらじを可能にする方法」についてお話しします。
質問内容
知り合いに大学教員をしながら大学院進学をしている人がいるのですが、直接聞けるほどの間柄でもなく…どうしたら、大学院進学と大学教員を並行できるのですか?
だるまんの回答
大学教員をしながら院生ってどういうこと?
について、少し風呂敷を広げてみたいと思います。
大学教員のポストには、
教授>准教授>講師>助教>助手(研究補助員)
という位置づけがあります。
大学院受験生が備えている条件と言えば、「看護師免許」と「学士」です。
この二つの条件で就くことができる大学教員ポストは、「助手(研究補助員)」で、教授の研究活動の補助、学部生の授業補助、臨地実習の指導等を行います。
実際に、この助手に就きながら、大学院進学という道を進んでいる方々がいます。
その方法は2つあって、
- 就職先と進学先が同じ大学
- 就職先と進学先の大学が別
である場合です。
「就職先と進学先が同じ大学」である場合は、業務時間の合間に院生の授業やゼミなどに参加、研究活動を行うことができます。
「就職先と進学先の大学が別」である場合は、平日の日中であっても業務時間外扱いとして、進学先への登校が許可されます。
ただし、前者のケースは博士前期課程(修士課程)進学者に可能なケースで、後者のケースは博士後期課程(博士課程)進学者に可能なケースです。
どちらにしても、2足わらじは、大いに可能だと言うことです。
ただし、それを可能とする方法は限られていますので、関心のある方は下記方法をご参考にしてみてください。
具体的な方法
その方法とは、「大学教員ポストを募集している大学院を志望校にする」ことです。
大学教員ポストを募集している大学を検索するサイトjrecin Portalがあります。
こちらのサイトでは、全国の看護系大学院での教員募集状況を把握できるので、そこに志望校の志望分野があるか確認をして、志望先の指導教員に直接相談をしてみることは大いに可能だと言えます。
ここで検索条件として、「機関種別」、「研究分野:看護」、「勤務地」、「研究・教育補助者担当(=助手)」と設定すると検索できます。
そこで、よりtipsをお話しするとしたら、「私立大学大学院」がおすすめだということです。
語弊を恐れずの話になりますが、看護系アカデミック業界での状況ですが、一時から看護系大学が一気に増加した理由で、教員数がそれに追い付かないという、慢性的な人員不足が長年継続しており、看護教員の募集は常に行われています。
そのため、一定期間の臨床経験がある方ならば、ぜひその空いたポストを担ってほしいというのは、きっと多くの大学院が抱く共通した思いであると思いますが、その傾向が高いのが、「私立」です。
私立では、人員不足の状況にある大学が意外と多く、同じ大学教員でも私立の方が給与額は多少高いのも魅力のひとつなので、相談してみる価値は十分あると言えます。
ここまでのお話でご関心のある方は、大学院受験前の事前相談で、大学教員として働きながらの進学がが可能かどうかを、躊躇なく、ご相談をしてみることです。
教員へ相談する際に注意すること
ただし、空きポストがあったとしても、最終的には、志望先研究室の教授が首を縦に振ってくれなければ、成立しないことでもあります。
そのため、ご相談に上がる際には、「いずれ大学教員を目指したいこと、大学院進学を希望していること、そのため教員として就職をして大学教員の業務に携わりながら精進していきたい」といった情熱を伝えることです。
大学教員は大学生の授業や臨地実習もありで、大変多忙な業種ではありますが、いずれ大学教員になる夢があるとしたら、今からその修行だと思って、早めにその生活に慣れておくのも、よい選択だと思います。
まとめ
以上、「大学教員就職&大学院進学の2足わらじできるってホント?」でした。
働きながらの進学を可能としている大学院は増えています。
現職を継続しながらという選択も可能ですが、大学教員を目指す方であれば、時間を有効に、大学教員と院生を並行してみるというのも、ありだと思います。
多忙な院生生活になることは確実であると思いますが、その充実した時間だけに、得られるものも多い、大きいはずです。
努力と情熱はあなたを裏切らない、です。