こんにちは、だるまんです。
大学院受験では、少ないながらも自己推薦枠があり、自己推薦枠で受験する場合は自己推薦書の提出が必要となります。
今回は、自己推薦書を作成する場合に使えるテンプレートと書き方のポイントをまとめましたので、必要な方はご活用ください。
質問内容
大学院受験で、自己推薦書の作成が必要です。大学院受験にふさわしい文章の書き方がありましたら教えて下さい。
だるまんの回答
自己推薦書の書き方
まず、自己推薦書の書き方の流れを簡単に述べると、
- 自分のPRポイントを述べる
- その理由を述べる
- そのPRポイントが進学後どのように活かされるか述べる
- 進学後の抱負を述べる
で書くことができます。
受かる自己推薦書とは?
自己推薦書とは、自己紹介ではなく、自身の強みや能力をアピールする文章です。
実績や功績があればなおよしですが、なかったとしても、ご自分の長所が今後どのように活かせるのかどうかという視点で書く事で十分自己アピールにつながります。
例えば、
- 生活が誠実、勤勉である
- 物事に地道な努力ができる
- 責任感が強い
- コミュニケーション能力が高い
- 協調性がある
- 積極的である
- 柔軟性がある
- 融和性が高い
- 問題解決能力がある
- 礼儀正しい
- 物事を慎重に取り組む
- 洞察力がある
等などが挙げられます。
だからといって、何でも書けばいいのかといえば、そうでもなく、教授は、大学院は、どのような学生像を求めているのか、要は、相手が何を望んでいるのかを知れば、何を書くべきかはわかります。
そこで、お伝えしたいのが、自己アピールの文章として載せておきたい3つのポイントです。
- 融和性、協調性があること
- 地道な努力が出来ること
- ひとつのことを探求する姿勢があること
この3点を挙げている理由は、この3点がある方こそ、大学院生での適応能力が高いからです。
自己推薦だからといってかたぐるしいことを書く必要はなく、ご自身の良さにプラスアルファで上記の要素を加えるとなおよしだと思います。
きっと教授にとっては、大学院生活に適用できる方であると認識してもらえるはずです。
では、ここからはテンプレートをご紹介します。
テンプレート1
大学卒業後、●●業界にて4年間の社会人経験を経ております。誰に対しても礼儀正しく接すること、相手が何を望んでいるかを察し、自ら行動できることを常に念頭において行動してまいりました。そのおかげで、気が利くとのお声を取引先や職場の上司から頂くことが多く、職場でも良好な人間関係を築けていると感じております。
また、常に受け身ではなく、自ら積極的に物事を探して取り組み、取り組み始めたことは最後までやり抜く力を鍛えてきたので、研究活動でもその習慣を活かせられると自負しております。
大学院進学できました暁には、貴学での学びを身につけ、現場にてその知識を活かしつつ、社会に貢献できる人材になれるよう、誠心誠意、努めてまいります。よろしくお願いいたします。
テンプレート2
職業柄、人との関わりが多く、コミュニケーション能力を高めてきたと自負しております。自分が言いたいことを話すのではなく、相手の話を傾聴することを心がけることで、自ら経験しなくても間接的に物事を経験することができたり、自分の知らない情報を得られる、人との信頼を築いていくことができることを実感しており、人と関わることから多くのことを学んでまいりました。
これらの経験をふまえて、大学院にて専門性を高めつつ、現場で人から聞き、目で見て感じてきた事柄を研究で存分に活かして論文にしていけることを希望しております。また、研究活動においても持ち前の明るさと協調性を活かして、他院生の方や教員の方々とも積極的にコミュニケーションを図っていきたいと願っています。
貴学にて専門知識と研究力を身につけ、貴学および社会へ貢献できるよう、努めてまいります。よろしくお願いいたします。
テンプレート3
学生の頃から今に至るまで、早寝早起き、時間厳守で規則正しい生活を継続しております。その生活スタイルを崩さないよう、やるべきことは早め早めに取り組み、仕事量が多い時には、優先順位をつけて、順序良く、コツコツと隙間時間を工夫しながら取り組むことで、時間をムダすることがないように努めております。
このようなことは当たり前の事柄ではありますが、小さなことを地道な努力で積み重ね、継続することができなければ、大きなことはできないと感じており、小さなこと、些細なことをより大事にしています。
この習慣が大学院進学後の研究活動にも活かされると確信しており、将来は、研究者になることを希望しております。貴学での学びをもとに社会に貢献できる人材になれるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。
まとめ
以上、「自己推薦書を作成する場合に使えるテンプレート」のご紹介でした。
自己推薦書は自由記載ではありますが、何を書くべきなのか迷ったら、教授はどのような学生を望んでいるだろうか、と考えてみることです。
自分の意見をハキハキ言うことも大事ですが、先生の歩幅に合わせられる学生が望ましく、好奇心旺盛というよりは一つのことを丹念に追及していける職人のような気質をもつ学生が望ましく…
自分が言いたいことよりも、相手が何を私にのぞんでいるのか、それが大学院推薦書を書く際のポイントだと思います。
今回ご紹介した文章は、筆者が独自で例示したものですが、院試の志望理由書には例示のようなレベルの文章を書いて十分合格を頂いています。
ご自分の人間性を伝える、心のある文章を作成することです。