こんにちは、だるまんです。
受験シーズンの早い大学院では、7月下旬頃から合格発表が始まり、中には、既に結果を手にしている方もいると思います。
無事に合格通知を得たら、それで受験終了!明日から羽根のばそう、ルンルン♪と思っていませんか?
もしくは、残念ながら不合格通知を得たら、もうそれで大学院受験はさようなら、明日から気持ちを切り替える準備をしていませんか?
だとしたら、ちょっと待った!、まだやるべきことが残っています。
今回は、大学院受験で結果を手にしたらやるべきことについてお話しします。
大学院受験で合格通知を手にしたらやるべき

①合格したらまずは全員報告
一般的に受験とは、合格発表をもって、受験は終了するものですが、大学院受験では、その後、まだやるべき事柄が残っています。
それは、受験校の教授へのご報告です。
大学院受験は、受験前に事前面接を通して教授との面識を持ちますので、個人対個人としての人間関係がそこで既に始まっており、良い人間関係を形成するためには、報告とは欠かせないものです。
当然、教授はあなたの結果を把握されていますが、事前面接で「受験します」の事前報告をして承認印を頂いているので、その結果について事後報告の連絡をする、それが大学院流の暗黙の了解での礼儀礼節にあたります。
合格発表があった当日~2日以内に、必ず、メールでの報告をしておくことです。
※状況別メールテンプレートは記事の下に貼り付けておきます。
②研究室訪問をする
つぎに、合格者(進学予定者)と不合格者(次回に再受験を希望される方)は、研究室訪問をすることです。
場合によっては、教授から訪問は大丈夫、とお断りされることもあるかもしれませんが、それを重たく捉える必要はなく、受験生の礼儀として申し出をしたということに意味ありです。
合格者の場合
合格者については、教授への事前のご挨拶として、研究室訪問をしておくことができたら尚、礼儀礼節になれると思います。
ものの10分~15分程度の軽いお顔合わせ程度ですので、教授のお部屋に気軽な訪問という感じです。
そもそも話すことがない!なんて思わず、この時こそ、4月の入学前までに必要な事前学習や研究においてやっておくべきこと、用意しておいた方がいい準備ものなどについて仰いでみることです。
※メールテンプレートは記事の下に貼り付けておきます。
次回に再受験希望の場合
今回の試験で望んでいない結果であったとしても、諦めるのは早いです、時間がかかったとしても夢はあきらめないことです。
そこで自ら夢をたたまず、教授に再受験をしたい旨、何がいけなかったのか、自ら相談に伺うことです。
それが、決して恥ずかしいことはないです。
実際に受験浪人をして2回目の受験で合格後、第一志望校へ進学されている方もそれなりにいます。
何かしらヒントを頂けると思いますので、諦めずに、自ら門をたたくことです。
※メールテンプレートは記事の下に貼り付けておきます。
①報告のメールテンプレート
合格者(進学予定者)
合格なので、嬉しさのあまり合格発表当日に連絡をしたくなりそうですが、ここはちょっと気持ちを落ち着かせて、翌日あたりでいいと思います。
簡単にご自分の勉学への意志をプラスして送ることです。
〇〇大学大学院
〇〇専攻
〇〇教授
お世話になっております。
今年度、大学院入試を受けました、〇〇です。
先日は、事前面接にてお世話になり、どうもありがとうございました。
早速のことですが、大学院入試の結果があり、無事に合格を頂きました。
希望していた先生の教室で学べることとなり、大変嬉しく思っております。
これから、与えられたこの機会を存分に活かし、勉学に励んでまいりますので、良きご指導のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。
メールでのご連絡で恐縮ですが、取り急ぎ、ご報告がてら、ご連絡をさせて頂きます。
引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。
〇〇
合格者(辞退予定者)
このケースについては、こちらの記事に詳しく掲載していますのでご参照ください。
不合格者(次回受験予定者)
次回、受験することをこの時点で相談するのは、少々早いと思いますので、あくまで現状報告にとどめます。
〇〇大学大学院
〇〇専攻
〇〇教授
お世話になっております。
今年度、大学院入試を受けました、〇〇です。
先日は、事前面接にてお世話になり、どうもありがとうございました。
早速のことですが、大学院入試の結果があり、合格通知を頂けませんでした。
先生の教室で学べることを第一希望としておりましたので、力及ばずの結果であることを真摯に受け止めたいと思います。
まずは、メールでのご連絡で恐縮ですが、取り急ぎ、ご報告がてら、ご連絡をさせて頂きます。
引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。
〇〇
不合格者(次回受験しない方)
このメールをもって、教授とのやりとりは最後になりますので、最後に受験でお世話になったお礼まで添えておくことです。
〇〇大学大学院
〇〇専攻
〇〇教授
お世話になっております。
今年度、大学院入試を受けました、〇〇です。
先日は、事前面接にてお世話になり、どうもありがとうございました。
早速のことですが、大学院入試の結果があり、合格通知を頂けませんでした。
力及ばずの結果であることを真摯に受け止めつつ、大学院受験はしばらく見送りにしようかと考えております。
メールでのご連絡で恐縮ですが、受験を通して、先生に色々とご対応頂きましたことに、心より感謝申し上げつつ、ご報告とさせて頂きます。
また、お世話になることがあるかと思いますので、その節は、どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇
②研究室訪問依頼のメールテンプレート
合格者(進学予定者)
可能であれば、先生に直接お目にかかり、今後よろしくお願いいたします、と対面でご挨拶できることが望ましいのです。
教授によっては、訪問をお断りされることもあると思いますが、気になさることはないです。
〇〇大学大学院
〇〇専攻
〇〇教授
お世話になっております。
来年度、入学予定の〇〇です。
早速のことですが、入学を目前に、ご挨拶がてら、先生に伺いたいと思っておりますが、先生のご都合は如何でしょうか。
お忙しいことと存じますので、短い時間でお目にかかれましたら幸いですが、訪問が差し支えるようでありましたら、4月の入学時にお目にかかれればとお思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
〇〇
不合格者(次回受験予定者)
ご自身も考える時間が必要だと思いますので、合格発表日から少々時間をおいて教授にご相談をされることです。
可能であれば、直接お目にかかり相談をするのが望ましいですが、教授によってはメールのやりとりでご助言を頂ける場合もあるので、それは臨機応変に対応することです。
〇〇大学大学院
〇〇専攻
〇〇教授
お世話になっております。
今年度の受験でお世話になりました、〇〇と申します。
早速のことですが、先生にご相談させて頂きたいことがあり、メールいたします。
今年度の受験では力及ばずの結果でしたが、先生の研究室にて学ばせて頂きたい気持ちは変わらず、可能であれば、次回の受験に再度出願したいと考えております。
そのうえで、先生にご意見、ご助言を賜りたいと思っておりますが、直接お目にかかり、ご相談させて頂くことは可能でしょうか。
もし、訪問が差し支えるようでありましたら、メールでご相談をさせて頂きたく存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
〇〇
まとめ
大学院受験には、暗黙の了解の礼儀礼節マナーがたくさんあります。
今回、紹介したのはそのひとつになりますが、これは教授に限らず、相手が誰であろうと、円満な人間関係を築いていこうと思ったら欠かせない「ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)」、もしくは「かく(確認)・れん(連絡)・ぼう(報告)」にあたります。
とっても些細なことで人間関係とは、良くも悪くもなる、非常に繊細なものだと思います。
自分が今後、大学教員になることを希望されている方なら猶更、教授との良好な関係性を築けるか否かは大きな影響を及ぼします。
始めからボタンのかけちがいにならないように、慎重に、丁寧に、信頼を築いていく努力を積み重ねていくことです。