こんにちは、だるまんです。
第一志望校に確実合格できるなら何よりですが、万が一に備えて滑り止めも…とは誰もが一度は検討される事柄です。
吉に出ようが出まいが、最初から最後まで1校のみ!と一途を通す方もいますが、やはり、退職をして受験に取り組んだ時間を無駄にしたくない、来年は確実に大学院生になりたいという方も多く、併願をすることは、至極当然のことであると思います。
そこで、今回は、併願先の受験日程によって起こりうる「併願校辞退の注意点」、併願校を辞退する際の手続き方法&辞退連絡のメール例文について解説したいと思います。
併願受験の注意点
「入学手続き書類」の期日
大学院受験は、大学受験のようにセンター試験があるわけではなく、国公私立法人各々に試験を主宰していますので、受験日程が重ならない限り、併願してよいと言えます。
ただし、その際に気を付けておきたいのが、各大学院の「入学手続き書類」の期日です。
大学院受験では、合格発表日の後日、合格通知書と共に入学手続き書類が届きます。
ここで、進学意思があるようであれば、「入学手続き書類」を期日内に返信すればよいのですが、進学意思がない、辞退をするようであれば、手続き書類は送らず、辞退手続きが必要となります。
要は、この「入学手続き書類」を返信をすることで、入学の意思表明をするということになり、提出期限は、合格通知到着後、おおよそ1~2週間程度が平均だと思います。
ケーススタディ
ここでよくあるケースを紹介します。
例えば、下の図のように3校合格した場合、第三志望C校なら、第一志望校A校の合格発表を待って、辞退手続きをしても、入学手続き期日に間に合います。
一方で、第二志望B校は、第一志望A校の結果がまだ出ていないところで、「入学手続き書類」の期日が迫っており、辞退届を出すべきか、一瞬悩むこととなります。
ここで潔く言辞退届を出すのか、それとも、いったん入学手続き書類と入学金は払っておき、第一志望校の結果次第で辞退をするのかの2択になると思います。
後者について調べてみたところ、一般的には、入学手続き書類を提出後に、入学辞退をすることも可能で、大学院所定の入学辞退届を提出することで、支払済みの入学金も返金されるようです。
とはいえ、入学手続き書類送付後の辞退は、受験校の教授に失礼になりますので、1%でも辞退する気持ちがあれば、合格通知を受け取った時点で辞退をするのが、せめてもの礼儀だと思います。
辞退届の方法
大学院入学の辞退届は主に下記の2点です。それぞれについて解説します。
- 教務課への連絡
- 教授への連絡
①教務課への連絡
辞退届の手続き方法は、大学院によって異なります。
教務課へ電話連絡をすることで、あっさり辞退となる場合もあれば、入学手続き書類に辞退届のはがきや書類が同封されており、返信をもって辞退処理となることもあります。
通常ならば、入学手続き書類に「辞退」に関する案内があると思いますので、必ずご確認のうえ、正しいルートで手続きをとることです。
②教授への連絡
教授へは、メールで、辞退の旨を必ず連絡報告することです。
事前面接を含め、少なからず、受験に対して時間を割いて頂いたので、最後まで、礼儀礼節は守れることが社会人としての教養だと思います。
入学先を決めるのは受験生の自由ではありますが、教授にとっては、少ない学生枠の一人に値し、入学を期待していた生徒である可能性も大いにあります。
辞退する報告のみならず、お詫びの気持ちもそえることです。
併願先への辞退メール例文
必要な方はご自由にお使いください↓
件名 大学院の入学辞退について
〇〇大学大学院
医学研究科看護学専攻〇〇教室
教授 〇〇 様
お世話になっております。
今年度の大学院入学試験を受験をいたしました、〇〇です。
先日は、お忙しいところ、事前面接等にご対応を頂きまして、誠にありがとうございました。
早速のことですが、この度、御大学院の受験に合格することができましたが、僭越ながら、併願していた大学院へ進学をするため、この度の入学は辞退させて頂きたく存じます。
大変申し訳ございませんが、寛大なご理解のほど、よろしくお願いいたします。
今回の受験を通して、先生に頂きました御恩は、心から感謝しております。
またお世話になることがあるかと思いますので、その節は、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先生の今後のさらなるご活躍を期待しております。
〇〇
辞退の理由を詳細に述べる必要はないと思いますが、私立を辞退する場合は、「学費の面を考慮して~」というと理由はつくのかなと思います。
まとめ
併願受験される方にとって、辞退届というのは、必ず経験することになります。
辞退届の手続きは、大学院によってそれぞれですが、意外にも、電話一本で終わってしまうほど、あっけないところもあります。
その連絡をもって辞退処理が済んだと思わず、お世話になった受験校の教授へは誠心誠意ある態度を表すこと、そこまできちんとできて大学院受験であると言えると思います。
大学院受験における礼儀礼節は常々、様々なテーマをもってお伝えしていますが、受験生としての品格もあると思いますので、品位を落とさない、最後までやりぬく受験であってほしいものです。
人は、いつどこでどのようなご縁でまた巡り合えるか、誰もわからないから…