こんにちは、だるまんです。
本記事では信州大学医学系研究科保健学専攻の種類・倍率・学費・試験概要・過去問・スケジュールなど、受験全般について解説をします。
大学院の基本情報
どのようなコースがあるの?
まず、修士課程2年、博士課程3年となっていますが、所属名と組織が異なります。
課程 | 所属名 |
修士課程 | 信州大学大学院医学系研究科保健学専攻看護学分野 |
博士課程 | 信州大学大学院総合医理工学研究科医学系専攻 保健学分野 |
取得できる資格は?
信州大学大学院には、高度実践看護師(周麻酔期看護師)の養成コースがあります。
資格名 | 課程 | 分野 |
高度実践看護師(周麻酔期看護師) | 修士 | 高度実践看護師(周麻酔期看護師)コース |
専攻領域とは?
専攻領域が修士課程と博士課程では異なっています。
修士課程の領域
修士課程では、下記の分野で組織されています。
- 基礎看護学領域
- 基礎看護学
- 成人・老年看護学領域
- 成人看護学
- 老年看護学
- 高度実践看護師(周麻酔期看護師)コース
- 母子看護学領域
- 小児保健看護学
- リプロダクティブ・ヘルス看護学
- 地域・国際・精神看護学領域
- 地域・国際看護学
- 精神看護学
博士課程の領域
博士課程に場合は、下記の3分野に別れています。詳しくはこちらのページで研究室紹介と教員詳細が掲載されています。
- 母子保健学ユニット
- 成人保健学ユニット
- 老年保健学ユニット
試験概要
まずは募集要項の内容を抽出してみました。
募集要項
コース | ・一般論文コース ・周麻酔期看護師コース | 博士課程(母子・成人・老年) |
授与学位 | 修士(看護学) | 博士(保健学) |
定員 | 20名(他科含) | 6名(他分野含) |
入学月 | 4月 | 4月 |
履修期間 | 2年 | 3年 |
選抜方式 | 一般選抜 | 一般選抜 |
入学資格審査 | 令和3年6月14日(月)~18日(金) | 令和3年6月14日(月)~18日(金) |
出願期間 | 令和 3年7月20日(火)~ 30日(金) | 令和 3年7月20日(火)~ 30日(金) |
試験日 | 令和 3年8月28日(土) | 令和 3年8月28日(土) |
合格発表 | 令和3年9月2日(木) | 令和3年9月2日(木) |
初年度納入金 | 535,800円 (入学料282,000円、前期分267,900円) | 535,800円 (入学料282,000円、前期分267,900円) |
長期履修学生制度 | あり | あり |
新年度募集要項 | 新年度募集要項 | 新年度募集要項 |
過去の募集要項 | 2020年度募集要項 | 2020年度募集要項 |
試験倍率は?
残念ながら、受験者数が公表されていないため、試験倍率を算出することはできませんでした。
修士課程 | 博士課程 | |
募集人数 | 20名 | 6名 |
受験者数 | 不明 | 不明 |
合格者数 | 22名 | 6名 |
倍率 | – | – |
試験科目は?
試験科目は下記のとおりです。
英語 | 面接 | |
修士課程 | 〇 | 〇 |
博士課程 | 〇 | 〇 |
試験時間 | 90分 | 不明 |
※辞書(医学用語辞典を含む。)の持ち込みを可ですが、電子辞書及び辞書機能をもつ電子機器類は不可です。
受験にお役立ち情報
大学院説明会はいつ?
毎年6月頃に開催されています。
日程 | 令和 4年 6月 4日(土)午後 1時開始(予定) |
形式 | 遠隔会議システムZoomを使用した、説明・個別面談・質疑応答 |
事前申込期日 | 令和 4年 5月 30日(月)午前 9時 |
事前面接は必須?
募集要項に書かれているとおり、事前面接は必須です。
教員の連絡先は、公式サイトの研究室紹介もしくは募集要項に掲載されています。
募集要項の取寄せ方法は?
募集要項は、公式サイトからダウンロードが可能で、出願様式もすべてサイトからの出力するように指示が出ています。
過去問取寄せ
残念ながら、過去問は非公開となっています。
過去問がない場合の試験対策に悩まれると思いますが、同等レベル以上の大学院で過去問を取寄せて、参考に解いてみると、大学院入試の感触をつかめると思います。
また、その学部入試の英語筆記試等で使用された過去問を参考にするのもよしです。
よくある疑問
働きながら通える?
信州大学大学院で、働きながら進学するには下記の制度を利用する方法があります。
- 長期履修制度を利用する
長期履修制度を利用するとは?
長期履修制度では、修業年限を延長して働きながら進学することが可能です。
例えば、修士課程2年が標準修業年限ですが、それを3年または4年に延長することができます。
長期履修制度の入学枠があるわけではなく、合格後に長期履修制度の申請手続きが必要となります。
そのため、長期履修制度は入学後、希望して叶うことではないので、事前相談の場で教授に相談すべき事柄のひとつとなります。
詳しくは、こちらに記載されています。
長期履修制度についてはこちらの記事にまとめています↓
学費はどれくらい?
学費は、下記の通りとなります。
修士課程(2年) | 博士課程(3年) | |
入学金 | 282,000円 | 282,000円 |
学費/年 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 1,353,600円 | 1,889,400円 |
これ以外にも、入学後に教科書代、研究室毎に回収する慶弔費やお茶代などがかかります。
奨学金制度はある?
下記の奨学金が紹介されています。
詳しくはこちら
奨学金には、学校卒業後に返還が必要な「貸与型」と返還が不要な「給付型」があります。
給付型は基本的に競争率が高いので、早めの準備でエントリーすることをおすすめします。
また、経済支援として下記の取り組み制度もあります。
子育て中でも大丈夫?
子育て中で大学院進学されている方はおり、どの大学院でもある程度の理解と協力は頂けると思いますが、育児をサポートしてもらえる家族や周囲の態勢を整えておく必要はあります。
入試担当者や学校説明会へ参加された際もしくは事前面接時に、子育てでの修業が可能かどうかを質問してみると良いと思います。
2・3流大卒でも合格できる?
卒業学歴関係なく、希望されるようであれば合格は十分可能、ぜひ、挑戦して頂きたいです。
学士がなくても進学できる?
基本的には学士が必要な大学院ではありますが、学士がない場合に大学院志願をする方法があり、下記の2つの方法が検討余地となります。
- 出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
- 学位授与機構で学位を取得する
- 学士を取得してから大学院受験をする
出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
大学院受験では、学士がない方の受験者を対象に「出願資格認定審査」を行っており、一般受験前にこの審査を受けて通過できた場合、学士がなくても大学院受験をすることが可能です。
詳しくはこちらの記事にまとめています↓
学位授与機構で学位を取得する
必要単位を集めて学位授与機構で「看護学」の学位を取得する方法があります。
こちらの記事で学位授与機構での学位取得方法を紹介しています↓
学士を取得してから大学院受験をする
大学の3年生編入または通信大学で学士を取得してから大学院受験をするという方法もあります。
看護教員になることを希望される方にとっては、学士の学歴も就職の際に大事な評価要素になりますので、時間と労力とお金はかかりますが、こちらの道は将来的にもおすすめです。
問い合わせ先
とても丁寧な電話対応でした。
まとめ
以上、信州大学医学系研究科保健学専攻の受験全般についての解説でした。
信州大学大学院の筆記試験は英語のみなので、短期間でも対策できれば、試験に臨むことができると思います。
過去問が非公表ということは、それほど試験が難しくないということも考えられますので、難易度の高い大学院の試験問題を解いてみる、学部入試過去問を解いてみることです。
あとは、試験本番の面接のみに限らず、事前面接から十分に準備を行って取り組むことで、合格へ近づけるはずです。
ぜひ、受験校に検討されてみては如何でしょうか。