こんにちは、だるまんです。
大学院入試には、面接は必ずありますが、学校によっては、それを「面接試験」と表記している場合と「口述試験」「口頭試問」と表記している場合があります。
そこで、誰もが疑問に思う、口述試験(口頭試問)と面接試験って何が違うのか、口述試験(口頭試問)の試験対策はどうしたらいいのかについて、解説をします。
※下記より、「口述試験(口頭試験)」を口述試験として表記します。
面接試験と口述試験の違い
口述試験とは?
大学院の試験内容を確認した際に、「口述試験」と書かれていた場合、なんとなく、面接の難易度の高さを感じるものだと聞きます。
一般的には、口述試験とは、コミュニケーション能力、専門知識に基づいた知識と対応力、質問に対する思考力など、複合的な視点での評価を行う試験であるといわれています。
そのため、質問内容によっては、正解不正解がある、論点がずれている、知識不足などが見えた場合は、それが減点対象となるのが口述試験の特徴です。
面接試験と何が違う?
一方で、面接試験というのは、面接官と会話を通して、受験者の人格やコミュニケーション能力を見るという点に重きを置いているので、受験者の回答に正解も不正解もないのが特徴となります。
上記をふまえると、面接試験よりも口述試験の方が、確実に評価の基準項目が多く、少々厳しいことがわかります。
口述試験対策
口述試験では、面接試験よりは、情報基盤をしっかりつくる準備が必要になると思います。
よく聞かれる質問
ただし、一般的に大学院試験における口述試験で聞かれる質問内容とは、専門知識の一問一答というものよりは、下記の項目について、詳細に聞かれることが多いようです。
- 研究計画書内容
- 研究テーマを決めた理由
- 研究分野における状況
- 研究を行うことで何を明らかにしたいのか
- 研究室を決めた理由
- 大学院進学を希望する理由(卒業後の進路)
ここにプラスアルファで、下記のようなことを聞かれることもあります。
- 筆記試験の手ごたえ
- 最近読んだ時事通信など
- 〇〇について簡単に説明してください等など
要は、面接試験で聞かれる質問内容とそれほど大差はない、ということです。
ただし、「口述試験」と提示しているからには、質疑応答に対する説得力、論理力、思考力、対応力、専門知識などがみられているので、そのような評価があることを認識した準備、練習が必要不可欠となります。
試験対策ポイント
志望大学院によっても傾向が異なることもありますが、一般的にいえる試験対策ポイント4点をあげます。
①研究テーマ知識の徹底
大学院進学において取り組みたいと思っている研究テーマは、誰よりも自分が一番よく知っていて当然の事柄です。
そのため、研究計画書に書いた内容はもちろんのこと、その内容をよりツッコまれたとしても答えられる情報や知識、自分の考えをまとめておくことです。
特に、その分野における研究テーマは、現在、どのような状況にあるのかを、文献などからしっかりエビデンスを取り、情報知識を蓄えておくことです。
②受験先の研究情報収集の徹底
受験先研究室の教授が面接官になるので、その教授が取り組んでいる研究のテーマやキーワードを、事前に精査しておくことが必要です。
なぜなら「〇〇について説明してください」という質問として出題される可能性もあるからです。
③大学院進学理由の徹底
第一にその研究室を選んだ理由、第二にその大学院を選んだ理由について明確にしておく必要があります。
研究室の特徴はもちろんのこと、大学院でそれぞれ教育方針や取り組んでいるプログラムの魅力などについて、要チェックです。
④時事通信を2~3覚える
「関心のある時事について教えてください」、「最近読んだ時事がありましたか?」と不意打ちで聞かれることがあります。
これは、関心を持って知っていなければ答えられない質問なので、日常の国内ニュースに関する時事、医療看護系の時事でもよし、自分の志望分野の時事でもよし、近年であれば、新型コロナ感染症については、チェックしておいた方がいいと思います。
欲を言うならば、その時事から看護医療者としての見解などが述べられると尚よしです。
まとめ
口述試験なので、同じ言葉を話すにしても、言葉を選んで、なるべく社会人にふさわしい言葉、看護医療の専門用語を使用することが大切だと思います。
それでも、もし、答えられない質問がある時には、情報不足であることを認めるという姿勢を表し、視野を広げて学んでいくことを言葉であらわせることも、評価につながります。
緊張する時間だと思いますが、その時間の先に大学院の扉が開かれています。
ノーペイン、ノーゲインです。