こんにちは、だるまんです。
外国人留学生や外国人看護師の方で、日本の国立大学院への進学に関心のある方に向けて、日本の国立大学院の特徴と日本の国立看護大学院へ進学するコツについて解説をします。
日本の大学院の特徴
日本の大学院の特徴を下記にあげます。
- 受験者が少ない
- 少子化で入学しやすい
- 国立でも学費はかかる
- 英語が堪能な教授は難関大学院に多い
①受験者が少ない
まず、日本社会では、大学院卒業者と大学卒業者では、給与や昇進にそれほど差がないために、大学院進学に関心の高い人は多くないので、大学受験に比べると、大学院受験者は圧倒的に少ないです。
②少子化で入学しやすい
日本は少子化社会であるため、必然的に大学院受験者も少なく、大学院では外国人留学生の進学を迎合している風潮があります。
③国立でも学費はかかる
国立大学院であったとしても、学費はそれなりにかかります。
修士課程2年間でおおよそ140万円、博士課程3年間でおおよそ190万円です。
高額な学費ではありますが、貸与型奨学金(返済型)を利用したり、近年は国立大学院でも働きながら通学できる制度も整ってきているので、就業と学業を並行しつつ学費を工面している学生も増えてきています。
英語が堪能な教授は難関大学院に多い
教授の中でも、難関国立大学院・難関私立大学院には、海外留学経験の豊富な教授が多いので、英語でのコミュニケーションは堪能である傾向が高いです。
外国人留学生は国立大学院を目指すべき理由
日本には約780校の大学院がありますが、外国人留学生で大学院進学を検討されるなら、難関国立大学院を目指されることをおすすめします。
その理由は下記の5点です。
- 就職しやすい
- 海外経験豊富な教授が多い
- 海外大学院とのネットワークが豊富
- 私立より学費が安い
- 外国人留学生が多い
① 就職しやすい
7帝大は世界大学ランキングにも載っている名門大学なので認知度が高く、大学院卒業後に母国に帰るにしても、日本で就職をするにしても、優秀な人材として優良企業へ就職できる確率はかなり高いと言えます。
② 海外経験豊富な教授が多い
難関大学院の教授には海外経験が豊富な教授が多いので、自身の経験から外国人学生の受け入れに対する許容が広いと思われます。
また、英語でのコミュニケーションに不便がないことから、日本語ができなかったとしても英語で教授とのやりとりは過不足なくできるので、日本語に自信がない方は外せない条件の一つです。
③ 海外大学院とのネットワークが豊富
国立大学院は海外の大学院とのネットワークを幅広く持っているので交流も頻繁に行われており、母国からの訪問者がある場合には、学生が通訳を依頼されることも多いにあります。
そこで知り合える母国の研究者との人脈ができることもありますので、とてもメリットが高いです。
④ 私立より学費が高くない
国立大学院の学費は、私立大学院の約2分の1ですので、学費負担を考えると国立大学院を選択するに限ります。
⑤ 外国人留学生が多い
国立大学院には世界各国からの外国人留学生が進学されており、学校側の受け入れ態勢やサポートが充実しています。
また、同じ母国からの外国人留学生同士のネットワークが各大学ごとにありますので、そこで留学生同士で情報共有してもらえることも多いと思います。
難関国立大学院はどこ?
日本では7帝大といわれる難関国立大学院がありますので、紹介します。
大学院名【略称】 | 地域 | 特徴 |
北海道大学大学院 【北大(ほくだい)】 | 北海道 | 【国内第5位】 理系学部が充実している総合大学で、自然が豊か、 学生時代を北海道で過ごしてみたいと進学を決める学生も多くいます。 水産学と獣医学が強いです。 |
東北大学大学院 【東北大(とうほくだい)】 | 宮城県 | 【国内第4位】 日本で3番目の帝国大学として創立された歴史ある大学院で、 東北地方唯一の難関大学、研究に大変力を入れています。 |
東京大学大学院 【東大(とうだい)】 | 東京都 | 【国内第1位】 日本で学力1位を誇る、名実ともに日本一のエリート大学です。 |
大阪大学大学院 【阪大(はんだい)】 | 大阪府 | 【国内第3位】 旧帝大の中では東大と京大に次ぐ受験難易度で、関西の名門大学です。 |
京都大学大学院 【京大(きょうだい)】 | 京都府 | 【国内第2位】 東京大学に引き続き学力の高い学生が進学する関西の東大です。 |
名古屋大学大学院 【名大(めいだい)】 | 愛知県 | 【国内第6位】 ノーベル賞受賞者を多く輩出している名門大学です。 トヨタがある地域性より卒業生はトヨタへ就職する率が高いようです。 |
九州大学大学院 【九大(きゅうだい)】 | 福岡県 | 【国内第4位】 九州地方の最難関大学で、九州地域の優秀な学生が集結しています。 |
日本の難関国立看護大学院に進学するコツ
① 研究生として入学する
外国人留学生の大学院進学にまつわる共通の不安と言えば、大学院の授業やゼミで交わされる日本語についていけるかどうか、言葉の問題であると思います。
そこで、大学院受験をする前に、研究生として1年間、研究室に学生として在籍しながら、授業やゼミに参加して少しずつ慣らしをしていくという選択肢があります。
実際に国立大学院には、日本語学校に通った経験なく、研究室に研究生として1年間在籍後、大学院受験を経て、修士課程1年生になるという道を辿る外国人留学生を大勢見かけてきました。
修士課程を経て就職をする方、博士課程を経て母国へ戻るもしくは日本で大学教員職に就く方もいました。
志望先の研究室を決め、教授にあらかじめ相談をすると受け入れてもらえる可能性が高いので、希望される方は、志望先の教授にメールでご相談をされてみることです。
② 留学生枠で受験をする
大学院入試の受験枠には「一般受験枠」が一般的で、その他に、「社会人枠」「推薦枠」「留学生受験枠」を設けている場合があります。
大学院入試の募集要項で確認することが可能です。
留学生受験枠の場合、日本語での試験の代わりに英語の筆記試験が行われ、自国での学歴や活躍などを加味してくれる試験になるので、一般受験枠での受験よりも試験ハードルが高くないと思います。
③ 海外経験豊富な教授を探す
留学経験を持つ教授は、外国人留学生の受け入れる許容範囲が広いです。
もちろん、全員が全員ではないですが、海外での留学経験や長期滞在経験のある教授は、外国人留学生に対する垣根が高くなく、受け入れ姿勢が良い印象があります。
このような教授がいる大学院の第一条件は、国立難関大学院もしくは私立難関大学院に限るとも思いますので、まずは教授の経歴を調べてみることです。
まとめ
以上、日本の国立大学院の特徴と日本の国立看護大学院へ進学するコツについての解説でした。
外国人留学生として大学院進学の準備をすることはとても大変なことだと思いますが、大学院は開かれていますので、今回お話ししたコツを参考にして頂き、長期計画で着実に準備をしていくことです。
求めれば、必ず扉は開かれます。