こんにちは、だるまんです。
大学院生になって、この年齢にいたれば、親からの心配もそれなりに減り、やっと巣立ち、念願の一人暮らしに憧れ、物件探しから始まる方は多いです。
そこで、大学院周辺で引越しを検討する際に候補となる「賃貸」「学生寮」「国際学生寮」「学生マンション」「シェアハウス」について比較した内容を解説します。
一人暮らし物件の種類
候補1:賃貸物件
民間の不動産を介してアパートやマンション物件を賃貸契約するという方法です。
大学周辺は学生向けの賃貸も多いので、不動産の賃貸物件なら、学校までの距離、賃料、物件の新しさ、セキュリティ、周辺環境等など、選択肢がたくさんあると言えます。
不動産は、大学の最寄り駅周辺にある不動産から探すのもアリですが、大学には大学が提携している不動産があり、その不動産を仲介すると学生割引がきくことがあることがあるので、学生課に確認をしてみたほうがいいです。
または、生協が不動産紹介業を行っているので、こちらで相談をするのもよいと思います。
参考までに、東大生協の賃貸物件紹介サイトを載せておきます。
候補2:学生寮
大学にもよりますが、大学生・大学院生・研究者を対象とした学生寮があります。
トイレ・キッチン・シャワー室などが共用となっており、ベットと机と本棚がシンプルにおかれた学習部屋のようなお部屋が自分の部屋となります。
今のところ、多くの学生寮は老朽化、学校から離れていることが多いですが、民間賃貸に比べて賃料が激安であることから、人気が高く、毎年高い競争率に抽選となることもあります。
この抽選に外れると致し方なく民間不動産を介して一般の物件賃貸を契約することが多いようです。
ここ最近になって、建物がリノベーションしてきれいな学生寮も追加されつつあるので、前もって調べて見学に行ってみられることをお勧めします。
東京大学の公式HPの情報を参考までに載せておきます。
学生寮には、大学院生チューター制度があります。宿舎の留学生との交流に関心のある方で、滞在期間中に宿舎生会の運営、及び宿舎生会主催の各種行事への積極的な参加が義務となる代わりに、満室で入寮ができなくてもチューター制度募集枠に入れば入居できることもあります。詳しくは、学生課でご確認いただけます。参考までに東大の学生寮チューター募集要項を載せておきます。
候補3:提携学生寮(国際学生寮)
運営会社に大学が提携をしている国際学生寮というものがあります。
主に入居者同士の国際交流を目的として、外国人留学生と日本人学生を入居対象としており、寮内で懇親会や季節のイベントを開催していることがあるようです。
学生寮に比べると料金はかなり高く、一般の賃貸物件並みですが、かなり新しい建物で設備なども最新、快適な空間であること、また学生だけでなく大学研究員も同居している点が特徴となっています。
これらの国際学生寮は、各大学の公式サイトから確認することができますが、管理会社である学生寮.com(株式会社毎日コムネット)のサイトでも確認することができます。
候補4:学生マンション
民間会社が運営している学生マンションがあります。
基本的には外観は普通のマンションですが、学生寮とは異なる、下記のようなセキュリティ面の強さに特徴があります。
- 寮母さんがいる
- オートロック・カードキー
- 防犯カメラ
- TVモニター
- 24hセコム緊急対応
- 24h無料健康相談
また、男子専用寮、女子専用寮、混合寮の選択肢がある、食事有り無しを選べる、インターネット使いたい放題、大学から距離が近い物件が多い、基本家具や設備がすべてそろっているので、身ひとつで引越しができます。
物件によって多少違いがあると思いますが、トイレとシャワー室や洗濯機が共用ではなく、個別についているという点もメリットです。
さらには、仲介手数料が一切かからない、連帯保証人がなくても借りれるという契約上のメリットもあります。
さらには、寮母さんがいる、大浴場付、ウェルカムパーティーなどのイベントがあるなど、QOLの高い生活環境が整っているので、一人暮らしが心配な親御さんにとっては、安心できることから入居を決めている人が多いとよく聞きます。
学生マンションは、株式会社毎日コムネットが運営している学生寮.comという会社が最も大手であると思います。
398大学との学生寮提携をしている企業で物件をたくさん持っているので、相談をしてみるのもよいと思います。
学生寮.comだけでなく、他にも提携宿舎として運営する会社がありますので、参考に載せておきます。
候補5:シェアハウス
最近人気のシェアハウスという選択肢もアリです。
シェアハウスには、下記の特徴があり、学生だけでなく、固定経費を減らして貯金を貯めたいという社会人の方にも人気があるほどコストが抑えられます。
- 1カ月から滞在が可能
- 基本は家賃+共益費のみ
- 物件によってかなり安価
- 敷金・礼金・仲介手数料¥0
- 連帯保証人不要
- シェアハウス間の移動もOK
- 最短1ヶ月から契約可能
- 即日入居可能
全国地域にあるので、1カ月単位で全国を旅しながら住んでいる人もいるほど、新たな暮らしスタイルであると思います。
また、同居者には、学生だけではなく会社員、フリーランス、アーティスト、外国人など異業種の方々であることが多いので、個々に交流ができたり、シェアハウスによってはイベントがある点が特徴です。
それを望まない方には女性専用シェアハウスや少人数制シェアハウスなどを選ぶことも可能です。
株式会社オークハウスが運営する本郷女性専用シェアハウスを参考に載せておきます。
お部屋にもよりますが、こちらは、本郷三丁目駅まで徒歩3分の距離、東大にも近くて便利です。
公式サイトには全国の物件を検索・閲覧することができるので、見てみると目安がわかると思います。
条件比較
今回は、東京大学へ入学したことを仮定として、JR「本郷3丁目」を起点に物件比較をしてみます。
5段階評価
私見で5段階評価をしてみました。
賃貸物件 | 学生寮 | 国際学生寮 | 学生マンション | シェアハウス | |
固定経費の安さ | |||||
プライバシー | |||||
セキュリティ | |||||
契約の簡易さ | |||||
立地 |
詳細比較
各情報の一覧を出します。物件によって異なりますので、参考までにご覧ください。
物件の種類 | 賃貸物件 | 学生寮 | 国際学生寮 | 学生マンション | シェアハウス |
管理運営者 | 不動産 | 大学 | 大学提携民間会社 | 民間会社 | 民間会社 |
仲介手数料 | 家賃1か月分 | 無 | 無 | 無 | 無 |
礼金 | 家賃1か月分 | 無 | 無 | 家賃2か月分 | 無 |
敷金 | 家賃1か月分 | 無 | 無 | ¥100,000 | 無 |
月額光熱費(月) | 別支払 | 個別支払 | ¥15,000 | 無 | 無 |
管理費(月) | ¥3,000 | ¥5,300 | ¥12,000 | ¥10,000 | ¥8,000 |
家賃(月) | ¥70,000 | ¥4,700 | ¥55,300 | ¥79,800 | ¥46,000 |
広さ | 15㎡ (8畳) | 12㎡ (7.4畳) | 10㎡ (6畳) | 19.17㎡ (11.5畳) | 記載なし |
連帯保証人 | 要 | 不要だが、 要家庭状況等調書 | 不要 | 要 保証人代行サービス可 | 不要 |
更新料 | 家賃1か月分 | 無 | ¥67,300 | 家賃1か月分 | 無 |
滞在可能期限 | 2~3年に1度 物件による | 修行期間 | 修業期間 | 1年 | 無 |
入居時必要経費 | 礼金 敷金 家賃前1カ月分 | 保証金 ¥50,000 | ¥67,300 | 無記載のため不明 | 家賃+共益費 |
入居条件 | 学生・社会人 誰でも | 運営大学学生のみ | 運営大学学生 運営大学外国人学生 運営大学所属研究員 | 学生のみ (学校関係なし) | 学生・社会人 誰でも |
備考 | – | 宿舎自治会費 ¥1,500(月額) | – | 家具家電付:¥4,378 高速ネット使用:¥3,278 | – |
特徴
それぞれの物件の特徴をピックアップしてみました。
特徴 | |
賃貸物件 | 学校提携の不動産を仲介した場合、学生特別割引がある可能性がある。 条件を自由に設定して気に入る物件を選べる選択肢が広い。 賃料以外に光熱費、管理費、契約更新料などがかかることがネックである。 |
学生寮 | 建物の老朽化、設備が古いなどの難点はあるが、家賃が激安である。 学校キャンパスから離れており電車通学になる可能性が高い。 |
提携学生寮(国際寮) | 家賃は学生寮に比べると多少高いが外国人学生との交流がある。 大学から離れていることが多い。 |
学生マンション | セキュリティ面が整備されており、学生が安心して過ごせるマンション。 共有部分はあるが、プライバシーが確立されており、学生同士交わることは少ない。 |
シェアハウス | 都心の立地条件のいい場所でも安価で即日居住することができる。 異業種の方々が同居するので、人脈のネットワークが広がりやすい。 |
物件選びの際の条件
ここで、大学院生が住まいを選ぶときに優先順位にする内容を紹介します。
大学院生の場合、試験があるわけでもなく、大学院に研究道具があることから、朝から晩まで、1日の大半を学校で過ごすので、実質、家は寝泊まるだけという学生が多いです。
その学生生活を前提にすると、自宅は学校から徒歩圏内で、家賃が安いことが共通の優先事項となり、その次に一人暮らしなら絶対条件のセキュリティ面の強さだと言えます。
まとめ
以上、大学院生の一人暮らし住まい候補5カ所の徹底比較でした。
よくある話で、契約後、住んでみたら意外とコストがかかることが分かったとか、学生寮の雰囲気が自分に合わない、交通不便で通学時間がかかりすぎるなど、入居した後に気づく不便性があるようです。
大学院生は最低2年、長くて5年は居住することとなりますので、長期的な目線で自分にとってどれが好条件になれるのかをよく比較して決めることです。
家とも出合いです。
よい出合いがありますように。