【看護大学院受験】専門試験に頻出公衆衛生の用語【人口統計学】

看護大学院公衆衛生-統計用語 筆記試験

こんにちは、だるまんです。

専門試験に出てくる、頻出公衆衛生、統計に関する用語をピックアップしましたので、紹介します。

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公衆衛生用語

合計特殊出生率

母性看護・助産学志望の方は要チェック用語です。

15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、その年次の年齢別出生率で一人の女性が生涯に産む平均子ども数のこと。

合計特殊出生率が2.1を割ると将来人口は減少すると見られており、2020年時点の合計特殊出生率は1.34となります。

合計特殊出生率=(母の年齢別出生数/同年齢の女子人口)の15~49歳の合計

補足:人口置換水準

「合計特殊出生率」にセットでついてくる用語といえば、「人口置換水準」です。

「人口置換水準」とは、ある世代の15~49歳の女子人口が次の世代の同じ人口を、1対1になるように置き換える場合の出生率を意味しています。

ところが、合計特殊出生率は第二次ベビーブーム以降、人口置換水準の2.07を下回っており、近年では、晩婚化と未婚化、最近では夫婦出生児数の減少も加わって著しく低下し続けています。

死因

死因第1位から第5位までを述べなさい」で問われることがありますので、ここで復習です。

厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」(令和元年2019)によると、下記のとおりとなります。

1位 悪性新生物(腫瘍)27.3%
2位 心疾患(高血圧性を除く) 15.0%
3位 老衰 8.8%
4位脳血管疾患7.7%
5位肺炎 6.9%
6位 誤嚥性肺炎2.9%
7位不慮の事故2.9%
8位腎不全1.9%
9位血管性及び詳細不明の認知症1.5%
10位アルツハイマー病1.5%
出典:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計の概況」

補足:悪性新生物

がん看護CNS・成人看護学試験では、悪性新生物の統計学的観点を問われることがありますので、要チェックです。

日本では、悪性新生物は死因1位となっていますが、人口の高齢化に伴い、悪性新生物による死亡数や粗死亡率は増加しているものの、年齢調整死亡率は減少しています。

つまり、悪性新生物が常に1位にある真の理由は、日本が高齢社会であること、そして日本の医療の発達により、これまで日本人の死因の多くを占めていた脳卒中や心筋梗塞などで亡くなる人が減ったことが要因であると言われています。

ちなみに、性別では、下記のとおりです。

男性女性
1位肺がん大腸がん
2位胃がん乳がん
3位大腸がん肺がん
4位肝がん胃がん
5位膵がん膵がん

まとめ

今回、ピックアップした用語は、母性・助産看護学と成人・がん看護学CNS専攻希望者は要チェックの用語です。

これは、ほんの一例にすぎませんが、誰もが一度は学習した経験のある、簡単な問題が出る時もあります。

それはあくまでも点数をあげるための出題であることが多いので、回答できないようなことがないように、基礎学習も忘れずに取り組んでおくことです。

この勉強に限らず、基礎は大事です。

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