こんにちは、だるまんです。
大学院受験の英語長文読解や専門試験では、時事問題から出題されることもあれば、医療看護系論文から出題されることも多々あります。
その医療看護系論文の内容によっては、研究に使用するような専門用語が出てくることもあり、事前知識がなければ、読解できないこともあります。
また、専門用語の定義を問われることもあるので、国公立大学院受験者の場合は、特に、研究専門用語は軽く触れておいてほしい分野です。
そこで、今回は、試験に頻出するキーワードをピックアップして簡単な解説をします。
公衆衛生キーワード
先行研究:Previous research
先行研究とは、「先」に「行」われた「研究」を調査することです。
自分が行おうとしている分野の研究を調べることで、現時点でどのようなことが明らかになり、明らかになっていないのか、他者の研究方法を学んだり、同じ研究を繰り返さない防止にもなります。
研究デザイン:Study design
研究デザインとは、研究を計画するうえで決めるさまざまな研究の種類のことです。
研究デザインには、大きく分けて、「質的研究」と「量的研究」があり、このふたつに分類されて、さまざまな研究方法の概念があります。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
質的研究:Quantitative research
言葉や考えなど数値化が難しい質的なデータを、インタビュー、フィールドワーク、エスノグラフィ、ケーススタディ、文献レビューなどから収集し、分析する研究方法のことです。
質的研究の特徴を下記にまとめます。
結果を導く手段 | 帰納法的方法(Induction) |
調査対象の条件 | 追求する事象を話してくれる人 |
データの価値 | 主観的な体験 |
データの性質 | 人々の言葉や行動の記述 |
分析方法 | データの意味の解釈 |
研究方法 | グラウンデッド・セオリー(Grounded theory)、 エスノグラフィック(Ethnographic)、 事例研究(Case study)など |
データ質の根拠 | 信頼性(trustworthiness) |
量的研究:Qualitative research
質問紙、無作為対象実験、構造化面接などで収集した数量的なデータを統計学的分析する研究方法ことです。
量的研究の特徴を下記にまとめます。
結果を導く手段 | 演繹的方法(deuctive) |
調査対象の条件 | 母集団から標本として抽出された人 |
データの価値 | 客観性 |
データの性質 | 数値、絶対値 |
分析方法 | 統計的処理 |
研究方法 | 調査研究、実験的介入研究など |
データ質の根拠 | 信頼性(realiability)、妥当性(validity) |
まとめ
試験に、研究に関する用語が出題するかどうかは、志望校の過去問をチェックしてみて頂きたいと思います。
看護研究に関する基礎知識は、大学院進学後、改めて学ぶものではなく、知ってて至極当然のスタンスで学業がスタートしますので、この機会に学習を始めておくことです。
こちらの記事に、おすすめ教材をまとめています。