こんにちは、だるまんです。
ジョンさん、匿名相談箱へご質問をいただきまして、ありがとうございます。
LINE VOOMで簡単に回答をさせて頂きましたが、詳しくはこちらで回答をさせて頂きます。
受験生の皆さまにも共有させて頂きますので、参考にしていただければ幸いです。
ご相談内容
以下のご相談を頂きました。
今週、NP(診療看護師)コースの事前相談を控えているが、どのようなことを聞かれる?(研究テーマ未定)
※ご質問内容を要約させて頂いております。
ご回答
ご相談を頂きました内容をもとに、だるまんとして誠意をもって回答をさせて頂きます。

【結論】教授に面談で問われることは、どのコースでも共通しています。今回のようにNPなどの「資格取得コース」の場合、その特徴として「なぜその資格が必要なのか」「資格をどう臨床に還元するか」という、一歩踏み込んだ実務的なビジョンは必ず問われます。
研究テーマについては、もし現時点で研究テーマが固まっていなくても、「現場での問題意識があり、これから研究の形にしていく」という、熱情と前向きな姿勢を伝えることです。それに加えて、「いま検討しているおおまかなテーマの候補」を、いくつか自分の言葉にできるように整理、口慣れしておくと良いです。
事前相談は受け身の面談ではなく、プレゼン時間
まず、事前相談を控えたジョンさんにお伝えしたいことは、事前相談に臨む際の心構えです。
大学院受験の事前相談において、最も大切なこと。それは、「教授から何を問われるか」と身構えることよりも、「自分は今日、教授に何をテーマに話すのか」という主体的な意識を持つことです。
多くの受験生が、「事前相談=教授から厳しい質問をされ、それに正しく答えなければ落とされる場所(口頭試問のようなもの)」だと誤解しがちです。そのため、「何を突っ込まれるだろう」「うまく答えられなかったらどうしよう」と、直前まで不安に駆られてしまいます。
でも、実際の事前相談とは、教授がジョンさんを一方的に面接する場ではなく、「ジョンさんが臨床で抱いた問題意識を、教授にプレゼンしに行く場」そして「この教授の元で学びたいかをジョンさんが確かめに行く場」なのです。
「私はこれまで5年間の臨床で、こういう課題に直面してきました。だから、先生の元でこれを学び、将来はこういう形で社会に貢献したいと考えています。この私の想いと研究の方向性について、先生の元で研究が可能かどうか、先生のご意見を伺わせてください」
という、こちら側が主導権を握るスタンスで臨むこと。これが「事前相談」の核心です。
極端に言えば、「先生の元でこの研究をしたいので、ぜひ受け入れてください!」くらいの熱意で取り組む時間でもあります。
この意識があるだけで、当日の緊張感は驚くほど和らぎますし、教授の目にも「自律して学ぶ意欲のある、頼もしい受験生」として非常に魅力的に映るはずです。
この後に、「一般的に問われる質問内容」と、「NPコースで問われる予測質問内容」をご紹介しますが、問われたら答えるのではなく、あらかじめ台本を作って口慣れしておき、教授が疑問に思うような部分は自ら率先して明らかに話してきてください。
一般的に問われる(話すべき)質問内容
まず、一般的には、以下の内容を受験生自ら教授にお話しすることをおすすめします。もし、受験生の話の内容に不足する部分があれば、教授から所々、質問をされる、という感じです。
- 簡単な自己紹介(学歴、経歴)
- なぜ大学院進学を希望するのか?(進学理由)
- なぜこの大学院、この研究室なのか?(志望理由)
- 希望する研究テーマの内容(➡※この件は下で解説します)
- 修了後、どのような進路を希望しているのか?(希望進路)
限られた時間を有効に活かすためにも、要点を簡潔かつ順序よく述べながら、面談全体の時間に配慮し、自ら流れを主導していく姿勢が大切です。
NPコースで問われる予測質問内容
そして、この「一般的に問われる(話すべき)質問内容」を基本として、NPコースをはじめとした資格取得コースの場合により具体的に問われる可能性のある質問内容をいくつか挙げます。
- どうしてNPを取得したいのですか?
- 修了後はどのような活躍をイメージされていますか?
- どうやってNPを知ったのですか?NPってどういう業務を行うか把握してますか?
- なぜ、CNS(専門看護師)ではなく、NPなのですか?
- なぜ、うちのNPコースですか?
- 資格取得後、思うように活用できなかったらどうしますか?
- 在職進学したら、業務と大学院での研究・実習、両立できそうですか?
- あなたが考えてきたその研究テーマ、うちでは難しいかも…
- 受験に落ちたらどうしますか?
もちろん、教授によってこのような質問をされないことも十分ありますので、念のための心構えとして参考にしてください。この質問に対する具体的な回答例は下のブログにまとめています。
その他問われること
その他に修学環境の確認事項として以下のことを問われることもあります。
- 当校が第一志望ですか?
- 在職での進学を希望していますか?
- 結婚は?お子さんは?
- 自宅から大学までのアクセスは?
- 職場の上司からは進学について相談しましたか?
- 長所と短所は?
以上、よく問われる質問内容についてでした。
研究テーマが詰められていない件について
NPコースの教員も、受験生が多忙な臨床の傍らで受験準備を進めていることは十分に承知していますが、「看護系大学院」の本分は『看護研究者の育成』であるため、「受験生自身が取り組みたい「研究テーマの輪郭(方向性)」をある程度決めて事前相談に臨むことは、いわば必須の前提条件となっています。
そのため、以下の方法からいくつか研究テーマの候補は決めておいた方がよいと思います。
- 看護学生時代に取り組んだ卒業論文を拡大・引き続ける
- 院内で取り組んだ課題や研究などを拡大・引き続ける
- 志望校の教授が取り組んでいる研究テーマの類似で検討する
- 志望校の修論を参考にする(※「〇〇大学大学院看護学科紀要」で探せます)
そして、そのうえで、以下のような内容で教授に相談してみることをおすすめします。
[相談例] 「●●教授、本日の事前相談をさせて頂くにあたりまして、大学院で取り組む研究テーマをご相談するべきであることを承知しておりますが、お恥ずかしながら、現段階では学術的な研究計画の形までは詰め切れておりません。
ですが、日々の5年間の臨床の中で、〇〇(※例えば、高齢患者の急変時の初期対応の遅れ、など)という課題に対して問題意識を持っております。または院内研究で取り組んだ〇〇についても、引き続き研究してみたいという気持ちを持っております。
入学後は、NPとしての医学的な知識を学びながら、これら臨床の疑問を研究として取り組めるのか、先生のご指導を仰ぎながら具体化させていきたいと考えておりますが、これらの研究テーマで取り組むことは可能でしょうか。」
かえって、このようにお話することで、「自分の限界を客観的に把握できている、指導を受ける積極性がある(指導のしやすさ)」とポジティブに評価されることもあります。
まとめ
以上、だるまんからの回答でした。
大学院の教授はこれからの医療を共に支える「未来のNP」との出会いを、心から楽しみに待っています。
完璧な研究計画書がなくても、気の利いたセリフが言えなくても大丈夫です。
「私はこれまで、これだけ現場で頑張ってきた。だから次は、ここで学びたい」
そのピュアな熱意と、5年間の実践に基づいた等身大の自分で、一歩引いた大人のスマートさと、内に秘めた熱い想いを持って、リラックスして臨んできてください。相談時間の主導権は、教員ではなく、自分のキャリアを自ら選びに来たジョンさんにあります。
だるまんは、ジョンさんの第一歩を心から応援しています。いってらっしゃい!






