こんにちは、だるまんです。
トリさん、匿名相談箱へご質問をいただきまして、ありがとうございます。
LINE VOOMで簡単に回答をさせて頂きましたが、詳しくはこちらで回答をさせて頂きます。
受験生の皆さまにも共有させて頂きますので、参考にしていただければ幸いです。
ご相談内容
以下のご相談を頂きました。
事前相談ではなく「進学相談」としての1時間。オンラインでどのように進めると良い?
※ご質問内容を要約させて頂いております。
ご回答
ご相談を頂きました内容をもとに、だるまんとして誠意をもって回答をさせて頂きます。

【結論】「事前相談」という正式な場ではないけれど、教授と1対1で1時間。「進学相談」は、「第ゼロ次試験(事前相談)」さながらです。時間という長尺の時間を、お互いの「質問タイム」で終わらせるか、それとも教授に「この学生と一緒に研究をしたい」と思っていただける時間にできるか。その戦略を詳しく解説していきます。
1時間の「進学相談」は、対話の質が問われる
通常、正式な「事前相談」は20分〜30分程度で終わることが多いです。 それに対して「1時間」という枠、しかも「事前相談」ではなく「進学相談」でということであれば、非常に長い時間を割いてくださっています。
それは、トリさんが抱えていらっしゃる進学への不安や疑問に対して、全面的に答えてくださるという教員側の温かいニュアンスであることがわかります。
だとしたら、トリさんがお聞きしてみたいことを自由に、率直に問う時間にするのも良いのですが、せっかくならば、単なる「質問タイム」で終わらせるのではなく、「練習は本番のように、本番は練習のように」という言葉を、今こそ心に留めて、事前相談と同じ姿勢で取り組むことで、教授にとっても、ぜひうちの大学院に進学してほしい、と好感を持っていただける時間になれるはずです。
また、進学相談を受ける教授側の立場として、「事前相談」の前段階であるとはいえ、会話をとおしてトリさんの「論理的思考力」と「研究への持続的な熱量」、そして何より「対話が成立する相手か(指導のしやすさ)」をじっくり見ようとしているはずです。つまり、第ゼロ次試験であるということです。
沈黙を恐れて話が多すぎてしまうのも避けたいことですが、受け身すぎて教授に対話を委ねすぎるのもNGです。大学院は、自律して自ら学びを追い求めていくと同時に、「タスク処理能力」が問われる場でもあります。そのため、「進学相談」とはいえ、自律的に相談時間を主導していけるような、事前準備はしておくべきだと思います。
そこで、 この1時間を「3つのフェーズ」に分けて進めることをご提案させていただきます。
60分間の戦略的タイムライン
1時間を有意義に使うための配分案は以下の通りです。
【Phase 1】自己紹介と進学を検討している理由説明(5~10分)
ご挨拶をしたあと、まずは自己紹介がてら、自分のバックグラウンドを簡潔に伝えます。 ここで大事なのは、「なぜ今、進学なのか」という必然性を語ることです。
[例文] 「本日はお忙しいところ、お時間をいただきましてありがとうございます。私は現在、〇〇病院で勤務しております。以前から大学院進学には関心がありましたが、最近、現場での〇〇という事柄に対して、臨床の経験だけでは解決できない限界を感じるようになり、大学院進学を希望しております。そのうえで、大学院を探していたところ、先生の研究室を知り、ご連絡をさせて頂きました。」
他にも、現在休職中または子育ての育休中など、現職がない方は前職の話をふまえて自己紹介をすることです。
【Phase 2】研究室の「リアル」を調査する(30分)
「事前相談」ならば、ここで研究テーマについてお話をするところですが、「進学相談」であるために、まずはトリさんがお聞きしてみたいことを率直に質問してみましょう。例えば、以下のような質問が可能です。
- 在校生の様子: 「在校生は何人いますか?」「働きながら(子育てをしながら)通っている方は、どのようなスケジュール管理をされていますか?」「アルバイトはされていますか?」
- 修了後の進路: 「卒業生は、修了後、どのような進路に進んでいますか?」
- 修学支援:「社会人進学者に対する修学支援はありますか?」「奨学金制度はありますか?」「留学支援はありますか?」「TA制度はありますか?」
- 英語のレベル: 「英語はどれくらいのレベルが求められますか?」
- 試験対策:「試験対策はどのように取り組んでおいたら良いですか?差支えない範囲で教えてください」
トリさんのご質問をきっかけに会話が弾み、様々な話題へとつながっていくと思いますので、その流れに身を任せて、ぜひリラックスして臨んでいいですが、気は緩まないでください。
ちなみに、質問した内容に対して、教授から「トリさんはどうですか?」と同じように問い返されることもあります。その際の回答もあらかじめ考えておきましょう。例えば、以下のような質問が想定されます。
- 修学環境:「ご結婚は?お子さんはいますか?」「在職しながらの進学を希望?それとも退職して進学されますか?」「実家?一人暮らしですか?」「学校から家は近いですか?」
- 修了後の希望進路:「どのような進路を希望されていますか?」
- 受験校の確認:「他にも受験先を検討されてますか?ここが第一志望?」
- 学習レベルの確認:「英語は得意な方ですか?」「研究はこれまでされたことはありますか?」
【Phase 3】核心:研究テーマを話してみる(20分)
ここまでの質問で、相談時間を終わらることも可能ですが、かならず、どこかのタイミングで、「大学院進学で取り組んでみたい研究テーマ」について話す時間を持ちましょう。ここが1時間のメインです。
現段階で、完成された「研究計画書」を用意する必要はありません。おおまかに考えている研究テーマの内容を教授にお伝えした上で、「このような研究は、先生の研究室で可能でしょうか?」と問いかけてみてください。
当然、教授からはそのテーマについて、研究者の目線からより具体的な質問や指摘が返ってくることもあります。もし現時点でそこまで考えがまとまっていなければ、「現在はまだ検討中である」というスタンスで、正直に回答して問題ありません。
正式に出願(進学)を決定した段階で、改めて「事前相談」の場が設けられます。具体的な内容の絞り込みは、その際に行えば十分に間に合います。
この問いをする主な目的は、その研究テーマについて教授はどのようなお答えをするのか、それを知ることです。好反応なのか、そうでもないのか…それは、今後の進学の決め手の一つにもなります。
進学相談時の注意点
注意1.第一志望だとは断言しない
今回「事前相談」ではなく「進学相談」という名目で申し込まれたということは、トリさんの中でまだ志望校を1つに確定していない、検討段階の状況なのだと思います。
もし当日、教授との会話が非常に弾んで手応えを感じたとしても、その場では決して「第一志望です」や「必ず受験します」といった断言は避けておきましょう。
なぜなら、これから別の大学院の教授に進学相談をすることも十分に可能ですし、最終的にどの大学院を選ぶかは、受験生に選択権があるからです。ご自身の選択肢を狭めないためにも、一歩引いたニュアンスを保っておくことです。
2.進学相談とは言え、ゼロ試験
「進学相談」というマイルドな名目であっても、教授側にとっては実質的な「事前相談」であり、あなたを評価する場であることに変わりはありません。
「事前相談」であれ「進学相談」であれ、共通しているのは「相談の主導権は、質問者である受験生側にある」ということです。ここを誤解し、中高大学受験の時のように聞かれれば答えるのような形式の「学校側が場をリードしてくれる」と受け身でいては、マイナス評価です。
ぜひ、すでに「第0次試験」が始まっているという意識を持ち、自ら積極的に相談時間をコントロールする姿勢を見せましょう。
その具体的なテクニックとして、冒頭に「先生、本日は何時までお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と確認しておくことをおすすめします。そして終了間際には、自ら「先生、そろそろお約束のお時間になります。本日はお忙しいところ、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と、スマートに切り上げることです。時間管理能力の高さを示すことも、立派なアピールになります。
合わせて、オンライン面談時には以下の点にもご留意頂けると良いと思います。
- カメラを見る: 画面の中の教授の顔ではなく、物理的なカメラのレンズを見て話してください。これで初めて「目が合っている」状態になります。
- オーバーな相槌: 教授の話には、少し大きめに頷きます。音声の遅延があるため、視覚的なリアクションが信頼感に直結します。
- 手元でメモを取る: 「先生からのお話を後ほど振り返りたいので、メモをしながら聞かせて頂いてもよろしいですか」と一言お断りを添えてメモを取る姿を見せてください。
- 服装はスーツorカジュアルスーツ:オンラインとはいえ、初対面です。初印象は非常に大事であるため、ふさわしい服装選びをしてください。
4.面談終了後にお礼のメールを送る
看護の業界は非常に狭く、どこかでまた、ふとお会いできるかもしれません。
この小さな出会いを大事にしてつなげていくこと、これも社会人として良好な人間関係を築いていけるコツだと思います。
面談終了後は、当日中に、教授へ簡単なお礼メールを送っておきましょう。
もし、ほぼ第一志望だと決めていたのであれば、「進学への思いがより一層強くなりました。」などの一文を入れても良いですが、まだ確定事項でなければ、入れないほうが安全です。
件名:【お礼】本日(〇/〇)の進学相談のお礼(トリさんの氏名)
〇〇大学大学院
〇〇学研究科 教授
〇〇 〇〇 先生
お世話になっております。
本日、オンラインにて進学のご相談をさせていただきました、〇〇(自分の氏名)です。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間を割いていただきましてありがとうございました。
先生からお聞かせいただきましたお話をもとに、受験について前向きに検討してまいりたいと考えております。
簡単ではございますが、お礼までとさせていただきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(トリさんの氏名)
5.トリさんが「教授を選ぶ」という視点を忘れないで
相談時間の内容も大事ですが、それ以上に大事なことは、トリさんがこの教授の元で学びたいかどうか、果たして『自分と教授の相性は合いそうかどうか』、ということを確認して頂くことです。
大学院は「大学院名」で決めるのではなく「教授」で決めろ!と言われているほど、教授との相性が志望校の決め手となります。教授との出会いは、その修学期間のみならず、永遠に続く師匠関係のようでもありますので、ぜひその視点で、この大学院、この研究室に進学してよいかどうか、を細かく見極める時間にしてください。
まとめ
だるまんが思いつくところでお話をさせて頂きました。
実際に「事前相談」に取り組まれる際や今後受験に取り組まれていくうえで、ご不明な点があれば、いつでも、お気軽にご質問を投稿してください^^
トリさんの進学相談が、有意義な時間になることを心より応援しています!
※個別相談をご希望の方はあなただけの「有料個別相談」を行っております^^詳しくはTomatoへ。



