【公衆衛生学】東大・京大看護系大学院入試に知っておくべき基礎!#3<系統誤差と偶然誤差>

公衆衛生学

どうもみなさん、だるまんです。東大・京大を受験される方は公衆衛生学は必須科目です。だるまんが実際に試験対策で覚えた内容をシェアさせていただきます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

受験対策に必須な公衆衛生項目

系統誤差と偶然誤差

研究をしていると、データに誤差というのが出てきます。今日はその誤差の種類についてご紹介します。

系統誤差と偶然誤差とはなぁに?

研究をしていると「誤差」が生じることがあります。例えば、計算機で計算していても打ち間違えれば誤差が出ますよね。それと同じく、何かの原因により、正しいデータが取れない時があります。

種類は大きく分けて2種類あります。「系統誤差」と「偶然誤差」です。

英語では、
「偶然誤差:ランダムエラー(Random error)」
「系統誤差:バイアス(bias)」

言葉通り、「偶然誤差」とは、予測できず、偶然におきる誤差のことです。

一方「系統バイアス」とは、予測できる誤差で、何らかの原因によって過誤がある一定の方向に偏って生じるものと言われています。

系統誤差の種類

系統誤差は3種類あります。

①選択バイアス、②情報バイアス、③交絡バイアスです。

①選択バイアス

  • 意味は?:選択の偏りのこと。
  • いつ生じる?:調査対象集団の選択時。
  • 例えば?:解答拒否例が多い調査の結果→解答拒否例って特定すぎません?というのが選択の偏り。

②情報バイアス

  • 意味は?:情報の偏りのこと。
  • いつ生じる?:情報収集時。
  • 例えば?:「手術がうまいと言われる外科医の治療成績が劣る。」→手術がうまいってほんと???というのが情報の偏り。

③交絡バイアス

  • 意味は?:関連因子の偏りのこと。
  • いつ生じる?:疾病と要因の双方に関連する因子の介在。
  • 例えば?:知見第3相試験→集めた人の疾患と要因に何かしらの因子が介在してるかも?という因子のバイアス。

誤差の回避法

既にこれらの誤差があるということがわかっているので、回避することが可能です。

ここの話は、大まかに把握して聞き流していただいて大丈夫です。

  • 偶然誤差(ランダムエラー)→標本のサイズを大きくする。
  • 選択バイアス→調査対象の集団を母集団と等しいように抽出する。
  • 情報バイアス→質問表の形式と内容、診断の基準など、客観的な方法を工夫する。
  • 交絡バイアス→無作為比較や二重盲検を用いる。
だるまん
だるまん

交絡バイアスの回避法については、次回に掘り下げていきます♪

試験で覚えておくべきポイント

今日、試験的に覚えておくべき内容はズバリこちらにまとめました!

試験対策ポイント
  • 誤差は2種類「系統誤差(バイアス)」「偶然誤差(ランダムエラー)」
  • 「系統誤差(バイアス)」は3種類「選択バイアス」「情報バイアス」「交絡バイアス」

研究デザインに関する英単語

日本語英単語
1偶然誤差Random error
2系統誤差Bias
3選択バイアスSelection bias
4情報バイアスInformation bias
5交絡バイアスConfounding bias
だるまん
だるまん

最後までお読みいただき、ありがとうございます♪次回は、「#4 交絡因子の除去」についてです。

#4 交絡因子の除去

タイトルとURLをコピーしました