こんにちは、だるまんです。
近年、社会人進学者のための通信教育や夜間履修で学士が取れる大学が増えています。
その制度を利用して、看護とは関係ない「経済学」「文学」「経営学」「社会学」等などの分野で学士を取得されている看護師の方は大勢います。
もし、看護とは関係ない学士を取得した場合、看護系大学院には進学できるのでしょうか?
今日は、相談者さんから、こういったご相談を頂きましたのでここでシェアしたいと思います。
質問内容
文系大学出身で、看護学とは関係ない学士を取得しました。在宅医療の分野に関心があって、看護系大学院に関心を持っています。「看護学」学士取得者ではない場合、看護系大学院へ受験することは出来ないのでしょうか?
だるまんの回答
看護系大学院の出願要件
分野問わず、大学院の受験資格と言えば、基本は「学士」を取得していること、にあります。
そして、看護系大学院はというと、同じく、「学士」を取得していることが必須要件です。
でも、これを読んで、疑問に思う方もいらっしゃいます…
「えっ、じゃぁ、看護系大学院って、看護を学んでない人でも進学できるってこと……?」
はい、その通りなのです。
基本的には、学士さえあれば、誰だって、文系卒業者であっても、同じ医療系で他職種の方であっても、やる気さえあれば、進学できます。
しかしながら、筆者が学生であった当時は、少なくとも1度も看護系以外の職種の方が進学されたのを見たことがないのです。
それは、なぜでしょうか。
看護系大学院は基礎学習が欠かせない
実際に、近年、高齢社会であることを受け、定年退職をされた方、文系出身の方、福祉関係のお仕事に就かれている方など、保健医療分野の学問に関心を持った延長戦で、看護系大学院進学を検討される方もいます。
ところが、実際に、受験前の事前相談や説明会に参加してみると、中には、看護カラーが強い教育内容に、ユータンをされる方もいます。
また、専門・短大卒で「看護学以外の学士」を保有している看護師の方で、大学院進学をしている方もいます。
看護学士が問題ではない
以上から何がわかるかというと、
看護系大学院とは、看護学士有無を問うのではなく、看護経験があるか、看護基礎学習があるか、が基本となっている
ということがわかります。
看護系大学院では、臨床経験などをゼミでシェアしたり、ディスカッションすることもあるので、看護知識がないことには、少々、異邦人になりやすいものです。
そのことも踏まえて、看護系大学院の進学者とは、結果的に、看護師、助産師、保健師の資格取得者が必然的に多くなっていますが…
指導教授にやる気が伝われば、看護系大学院進学は叶うことです。
看護知識がないだけに、固定観念にとらわれない発言ができる良さがあり、看護出身ではないことがいかされる部分もあります。
近年、看護学出身者でない方のための受験枠を設ける大学院もでてきているので、型破りをして、大いに挑戦をしてみてほしいと思います。
ちなみに、文系卒業者でも進学できる「認定遺伝カウンセラー」という資格取得の養成課程がありますので、進路の参考にしてみてください。