こんにちは、だるまんです。
大学院受験では、出願書類の一つに「大学(短大・専門学校等)の成績証明書」の提出が必要です。
仮にGPAが低い場合、超難関国立大学大学院への受験に差し支えるのかどうか気になるところです。
そこで、GPAが低い場合、超難関国立大学大学院に合格できるのかどうか、についてお話しします。
質問内容
超難関国立大学院の受験を検討しているのですが、GPAって結構合否に影響するものですか?
だるまんの回答
GPAって影響する?
GPAという値は、2005年頃から日本に導入されたので、世代によっては耳新しい方もいるかもしれませんが、Grade Point Averageの略で、成績の換算式のことです。
近年は、大学の成績評価にGPAを用いており、海外留学や就活でもGPA提出を求められるようになりました。
今回の表題である、超難関国立大学大学院の受験において言うならば、大学院受験の審査方法のひとつに書類審査がありますが、GPAの提出ではなく、大学の成績証明書の提出が必須とされています。
なので、GPAが高いか、低いかというよりは、大学の成績が良いか悪いかの評価軸での話になりますが、大学の成績が合否に影響するかどうかというと、さほど合否に影響しないのではないかという私見です。
その理由をいくつかお話しします。
GPAが影響しない理由
1.院生受験生が少ない
一つ目の理由は、大学院受験生が全体的に少ないからです。
例えば、東京大学大学院医学系研究科健康科学看護学専攻を例にすると、46人の募集定員に対して受験者数は88人で、合格倍率は1.95、約2人に1人が合格するほどです。
人気受験校である東京大学でこの倍率なので、この数字を超えることはほぼないと言えます。
要は、大学院受験生が基本的に少ないことから、院試というのは、基本的に落とす試験ではないと言えます。
それは書類審査でも同様で、GPAが低いことが不合格に大きく影響するとは考えづらいです。
2.実は英語が足切り
二つ目の理由は、院試の足切りは英語試験にあると思うからです。
超難関国立大学大学院の院試科目は、「英語」が必須で、専門試験や小論文のどちらかもしくは両方で実施されています。
専門試験や小論文試験は、志望先研究室によって出題問題が異なりますが、英語は受験生全員共通問題です。
となると、足切りしやすいのは英語のスコアであると察することが出来ます。
超難関国立大学大学院では、英語論文を読んだり、英語文献をもとに授業を行う、英語で論文を書くなど、大学院の中でも英語が欠かせない学び舎なので、英語スコアというのは、高いに越したことはないと言えます。
3.事前相談時に合否は出てる
3つ目の理由は、事前相談時に合否はほぼ出ていると思うからです。
大学院受験では、出願前に志望先研究室の教授と事前相談(別名、研究室訪問や事前面接とも言います)を行うことが必須です。
その事前相談の場では、自己紹介を始め、大学院進学後に取り組みたい研究テーマや卒業後の進路などを教授にお話しします。
その内容を聞けば、おおまかに教授の中で答えは出ているのだと、感じてきました。
事前相談の時点では、教授は受験生の大学の成績を把握していませんので、それよりは、事前相談で感じた院生の印象や相性、これまでの経歴や進学への熱意などがより重要視されていると思います。
まとめ
以上、「GPAが低いと超難関国立大学院に受かる難しい?」でした。
大学院受験というのは、自らの努力も必要ですが、それ以上に事前相談での教授とのフィーリングありきでの合格だと思います。
GPA云々よりは、事前相談で教授に「この学生に進学してほしい」と思ってもらえるプレゼンができるかどうかにかかっていると言えますので、教授に求められる学生とはどのような学生なのか、どのような話をしたら首を縦に振ってもらえるのか、そちらをより構想して、取り組んだ方が確実な合格を得られるはずです。
事前相談への取り組み方は、このサイトでもご紹介しています。
また、書籍にもまとめていますので、ご参考にして頂ければと思います。