【お悩み相談#91】「あなたの研究について教えてください」と面接で聞かれたらなんと答える?【大学院受験】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院受験では、出願前の事前相談(別名、事前面接や研究室訪問とも言います)と受験日当日の面接にて「あなたの研究について教えてください」と、決まって聞かれます。

大学院進学前から、進学後に取り組みたい研究テーマを決めておくことは、大学院受験の決まりごとですが、教授からこのように問われたら、何をどこまでどのように話せばいいのか、その限度がよくわからないものです。

そこで、教授から研究について問われた際の回答方法についてお話しします。

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質問内容

相談者
相談者

大学院試を控えています。教授から研究について問われたら、どこまでどんな感じにお話すればよいのでしょうか?研究と言われても、それ自体よくわかっていないのが現状です。

だるまんの回答

大学院で取り組みたい研究とは

大学院受験の準備で最も時間がかかることと言えば、「大学院で取り組みたい自分の研究テーマ決め」です。

職場や大学でそれに近い研究を既に取り組んでいたり、取り組んだ経験のある方ならこういったお悩みはほど遠いとも言えますが、中には、大学卒論以外はゼロからのスタートという受験生も少なくないです。

そのため、「大学院で取り組みたい自分の研究テーマ決め」と言われても、具体的にどのような準備をしたらいいのか、どこまで話す用意をしたらいいのか、わからなくなるものです。

では、結論からお話ししますと、大学院受験で答えるべき自分の研究テーマの内容は、2つです。

  1. どうしてこの研究テーマを思いついたのか
  2. この研究を行うことでどのようなことを明らかにしたいのか

要は、研究論文では、「はじめに>研究目的>研究方法>結果>考察>まとめ」という流れがありますが、上記の2点というのは、「はじめに」の研究の背景部分にあたります。

その「はじめに」をかみ砕いてシンプルに教授に伝える、これだけです。

難しく捉える必要はない、ということです。

実際に、研究テーマを説明する事前相談や受験日当日の面接時間はとても短いので、なるべくシンプルに完結に伝える、これに尽きます。

自ら、あれこれ付け加えてお話ししなくとも、核心だけお伝えすれば、大まかに理解はして頂けます

そこに必要に応じてご質問を頂くことはあるので、かえって質問への回答を別途、用意しておいた方が良いと言えます。

事前相談については、事前相談フォルダに記事を載せていますので、必要な方はご参考ください。

具体的な回答方法

サンプル回答を作ってみました。看護系大学院受験を想定して作成しています。

大学院では、「小児患者の医療移行支援」について研究に取り組んでみたいと考えております。

小児科に勤務をしていた際に、長期入院をしていた小児患者さんが小児科病棟から一般病棟へ移行する際に、他病棟の看護師との連携のみに限らず、多職種との連携・調整をすることでよりスムーズに医療移行支援をすることができたと感じました。

現在、そのような研究が少ないことから、具体的にどのような多職種連携が移行支援に有効であるのかどうか、研究で明らかにしたいと考えています。

このような研究は可能でしょうか?

如何でしたか。

これを普通にお話ししたら、きっと2~3分程度で終わってしまう程度の文量ですが、その分野の教授なら、この程度でも、十分伝わり、把握をして頂けるものです。

シンプルに、核心を伝える。

これがより難しいと言えばそうなのかもしれませんが、回りくどく話す必要はなく、淡白に、端的に何を話すか、事前に文章を書き出しておくことをおすすめします。

研究テーマを決める時に大事なこと

さて、加えて、研究テーマを決める際に大事なこと2点、追記しておきたいと思います。

1.研究テーマは自分のアバター

研究テーマには、時流に乗ったテーマや分野別のトレンド的なテーマもあり、思いつかないなら、それに乗るというのもアリですが、決める際には慎重になって頂きたいです。

なぜなら、

だるまん
だるまん

自分の研究テーマとは、自分のアバターだから!!

です。

大学院に進学すると、四六時中、自分の研究テーマについて取り組み、それ関連の研究者や専門家達に出会い、あわよくば、博士課程まで進めば、「〇〇さんは◆◆についての専門家」というように、それが自分のアバターのような存在になります。

例えば、教授からも、他ゼミ生からも、その他周りからも、Aさんは〇〇の研究、Bさんは◆◆の研究、Cさんは★★の研究というようにインプットされていきます。

要は、一度決めた研究テーマは進学後に変えられず、長らく付き合うことになるので、自ら楽しく取り組んでいけることができるかどうか、この道の専門家と言われて、いいなと思えるかどうか、考えてみるべき視点だと思います。

2.このような研究は可能でしょうか?

教授に研究テーマについて説明をしたら、説明の最後の締めの言葉は、「このような研究を行うことは可能でしょうか?」です。

「このような研究を考えています。」で終わってしまうと、教授からすると「あ、そう」とか「それで?」と聞かれることがあるからです。

「それで?」と聞かれたら正直、「え?それでって?」と聞き返したいところですが、それを聞かれないためにも、かえって、自ら問いをかけて次の会話へつなげていくことです。

すると、教授から、「そうですね…」と研究室にその研究テーマが合うかどうか、教授からご意見を頂けると思います。

まとめ

以上、「教授から研究について問われた際の回答方法」でした。

教授から研究について問われるのは、募集要項にも、どこにも書かれていないものですが、大学院受験では必ず問われる事柄です。

研究テーマというのは、大学院受験の合格の鍵をにぎっていますので、このサイトでもお伝えしているさまざまなノウハウを参考にしていただき、勝ちにいく受験でありますように、願っております。

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