こんにちは、だるまんです。
大学院受験生の中には、社会人で働きながら受験を試みる社会人受験生もいれば、かたや、現役大学生で就活と並行しながら大学院受験を試みる学生さんもいます。
中には、フルタイム受験生で準備をしている方もいると思いますが、多少のアルバイトや子育て等、何かと両立しながらの受験である方が多いものです。
そこで受験勉強を生活の中で両立していくためにも、どれくらいの学習時間を確保すべきなのかについて、お話しします。
質問内容
社会人受験生です。働きながらの院試準備を予定しており、会社が終わったらカフェで2時間、土日に6時間くらいの学習時間を確保するつもりでいます。これでも合格できますか?
だるまんの回答
院試対策時間に目安はない
院試対策時間…難しいご質問ですね。
TOEFLやTOEIC、英検のような外部英語試験のように、「〇級に受かるためには学習時間〇〇〇時間が必要」という目安が公表されていれば、話は早いものですが、院試対策に必要な総学習時間という話は、聞いたことがない、です。
なので、受験時にどれくらいの受験時間を投資しているのかは、受験生一人一人の状況によって、志望校によって異なっています。
例えば、職場を辞めて半年以上をフルタイム受験生で独学受験をする方もいれば、職場と育児を両立しつつ平日早朝の1~2時間と休日の予備校通学をする方もいれば、学業と就活のスキマ時間と休日に受験勉強をする大学生もいます。
このように、皆さん、各自で時間を工夫されながら取り組んでいるものですが、
ここで、学習時間を決める際に役に立てていただける指標があるので紹介します。
どういうことかというと、
志望先大学院の英語試験レベルは自分にとってどれくらい難しい?
という指標です。
例えば、相談者さんが、この質問に対して、
志望校は難関国立で、英語レベルはすごく難しいです。
という答えであれば、
それなら1年間、英語は毎日&週末も受験勉強確保したほうがいいでしょう。いずれ職場を辞めるなら、フルタイム受験生を検討しても良いのではないでしょうか。
と答えになります。
または、
志望校は難関国立で、英語は専門用語がちょっとわからないレベルです。
という答えだとしたら、
対策期間が6か月ほどあれば、働きながらの受験で、平日のみの対策でも十分間に合うでしょう。
と答えになります。
要は、同じ受験校であったとしても院試の核心となる「英語」が現時点でどれくらいできるかどうか、が論点になるということです。
ここに、社会経験数であったり、保有資格数、学士の有無等などはほとんど関係のないことです。
もちろん、英語以外も評価対象ではありますが、やはり英語なしでは語れないのが大学院受験です。
なので、学習時間はどれくらい見込んだらいいのか…と思ったら、まずは志望先大学院の過去問を入手して、英語筆記試験のレベルを確認してみてください。
英語は時間を掛ければ必ず伸びる科目なので、現時点で難しいと感じるのであれば、志望校のレベルを落とすか、受験期間を少し長く持って第一志望校に挑むべきだと思います。
大まかな目安
このように、受験勉強に取り組む時間は、志望校の英語のレベルでどれくらいの時間を確保するか検討して頂きたいと思いますが、一つ忘れてはならないことがあります。
院試には、①出願時に研究テーマを決めて研究計画書を提出しなければならないこと、②出願前に研究室訪問(別名、事前相談、事前面接)があるということです。
そのため、実際に筆記試験対策に使いたい時間が、上記2点に使われる部分が確実に出てくるので、そこも踏まえて、余裕でパスできそうな試験なのか、時間の投資が必要なのかは、ご自分で天秤してみなければなりません。
時間の投資が必要だと思うとしたら、少し受験対策期間を延ばすのか、物理的にフルタイム受験生に環境を変えて一途に取り組んでみる等、方法を考えてみることです。
まとめ
以上、「どれくらいの学習時間を確保すべきなのか」でした。
具体的にどのような時間の確保をするのか、どのような時間の使い方をするのかは、人それぞれ、取り組み方は異なるものですが、院試の場合は、基本は英語です。
英語にどれほど注力しなければならないのかを、まずは分析をしてみると、合格までの距離が見えてくるはずです。
大学院受験を通して、人生の良きターニングポイントになれるよう、悔いのない受験になれることを願っています。