【お悩み相談#79】滑り止め大学院の合格が本命校より先に届いた、入学確約書の提出どうしよう。【大学院受験 入学確約書】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院受験で募集要項に書かれていない事柄があります。

それは、大学院入試で合格を得られた場合、合格通知書と共に「入学確約書が送られてくる」、ということです。

入学確約書とは、いわゆる「入学宣言」にあたるので、入学の意志があるならば、必ず返送が必要ですが、本命校より先に滑り止め校の入学確約書が届いた場合、どうしたらよいのでしょうか。

今回は、滑り止め校の入学確約書の提出をするか否かについて、お話ししたいと思います。

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質問内容

相談者
相談者

併願をしている大学院受験生です。昨日、第2志望校から合格通知と共に入学確約書が届きました。第1志望校の試験結果は2週間後なのですが、入学確約書の締め切りは今週中となっています。滑り止めで受けたつもりですが…もう一か八かで辞退するしかないですよね?

だるまんの回答

入学確約書とは

大学院入試では、合格発表日から約1週間後頃に合格通知書が郵送で自宅に届きます。

その通知書には「入学確約書」という、「入学をしますという宣言書にあたる書類」が同封されており、入学を希望する場合は返信が必須となります。

第1志望校の入学確約書であれば、問題なく、期日までに提出すればよいのですが、

問題は、滑り止め校の入学確約書が本命校より先に届いてしまった場合です。

多くの大学院ではこの入学確約書の提出期限に大幅な猶予は持っておらず、書類到着後、約1~2週間以内の返信を要する場合多いです。

そのため、滑りどめ校の入学確約書を提出するべきかどうか、を悩むという受験生が多くいます。

ここで共通して気になることは、

入学確約書を提出すると必ずその大学院に入学しなければならないのかどうか

ということです。

そこで、この入学確約書についてより調べてみたので、シェアします。

入学確約書提出後の入学は義務?

調べてみたところ、入学確約書は、法的効力を発しない書類となっており、あくまで大学とのお約束を交わすというレベルの書類でした。

よって、書類上のことを申せば、入学確約書を提出した後に入学辞退をしたとしても構わないか、というと、「構わない」というのが一般論であると言えます。

ただ、「できる」からといってそれを選択していいのかは別問題で、大学と個人との約束を交わしておきながら、後でドタキャンをするということ自体がモラル的にどうなのか、ということが問題視されていました。

なので、整理すると、

入学許可書提出後の入学辞退は可能、だけどモラル的に問題あるかも

ということです。

さらに話を進めていくと、

入学許可書提出後、大学院から入学手続き書類と共に入学金振込書が同封されて届きます。

よってこちらも期日までに入学金を国立なら282,000円、私立なら各大学院によってですが、20万~40万程度を支払う必要があります。

で、ここでまた気になることは、

入学許可書提出をして、入学手続き書類の提出及び入学金振込後に入学辞退は可能なのか

ということですが、これもまた書類上では可能で、モラル的にどうなのかということが問題視されていました。

ちなみに、ここで納入された入学金は戻りませんので、場合によっては本命校が決まるまでの保険であったと割り切れるかどうか、も考えてみる必要があります。

結論

以上のことを踏まえて、今回の表題に対する結論は、

  • 入学許可書を提出後に入学辞退は可能
  • 入学許可書提出後、入学手続き及び入学金支払い後の入学辞退は可能

ではありますが、

  • 大学院によっては入学手続きを踏んだ場合、入学辞退届の提出が必要であることもある
  • 志望先教授には辞退の理由を連絡する必要がある

ので、注意が必要です。

特に、大学院受験において気にして頂きたいことは、入学辞退の連絡を教授にした際に、関係性が悪くなる可能性がゼロではない、ということです。

教授は定められた入学定員数がいる中で、あなたという受験生にその枠を与えたので、入学辞退をした場合、大学院によっては繰り上がり合格はなく、空席のままになる可能性があります。

そうなると、大学院にしてみても、研究室にしてみても、非常に損益が大きいということにもつながり、入学辞退が迷惑になることもありえるということです。

だからといって、気を遣って入学する必要もないものですが、入学辞退をするようであれば早めの連絡をするに越したことはなく、本命校が落ちたとしても進学しないようであれば、始めから辞退をすべきだと思います。

まとめ

以上、「第2志望校の合格が先に届いた、入学確約書の提出」についてでした。

滑り止め校の入学金まで支払ってキープしておくことも可能、始めから辞退をするのも可能、です。

どちらにも良し悪しはありますので、どちらがご自分の価値観に合っているのかを踏まえて決めて頂くのに今回の記事を役立てて頂けると幸いです。

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