こんにちは、だるまんです。
在学大学の大学院ではなく、他大学院を受験する場合、ゼミの教授や担任教員に事前に伝えておいたほうがよいのでしょうか?または伝えなくてもよいのでしょうか?
今回は、他大学院を受験する場合に事前に教授へ伝えるべきかどうか、についてお話しします。
質問内容
現在在学している大学院ではなく、他大学院を受験する予定でいます。ゼミの教授には特に相談等しておらず、このまま受験をするつもりですが、事前に話しておいた方がいいですか?
だるまんの回答
考え方はふたつある
この件に関しては、院生によって賛否両論が分かれる話で、どちらが正しいとか間違っているというわけではない、一言で回答しがたい難しさがあります。
なぜなら、それぞれの良し悪しがあるからです。
これから、それぞれの良し悪しについてお話ししますので、それらを踏まえて、どちらがご自分の価値観に近しいのかを天秤して、ご判断いただければと思います。
事前に伝えなくていい派
まず、事前に伝えなくても良い、という考え方があります。
なぜなら、大学院受験というのは、大学卒業後の進路のひとつにすぎないからです。
例えば、就職活動をする学生が、ゼミの教授や担任教員に就活を行う企業名について事前連絡を行う必要はなく、最終的に入職先が決まれば、その内容を報告するのが一般的だと思います。
この就活と大学院受験とは、肩ならべでの同等な話になるので、わざわざ教授に事前連絡をする必要もなく、就活同様、進学先が最終決定したら報告するという、結果報告主義で良い、と言うことです。
在学している大学が国立大学の場合は、大学が自立性を重んじる校風である傾向が高いので、結果報告主義であることが多く、実際にそれで教授とトラブルになったと言う人は聞いたことはないです。
事前に伝えるべき派
一方で、受験前に事前に教授に伝えるべきであるという考えもあります。
その理由は、アカデミック業界は狭い世界だからです。
例えば、ゼミの教授または担任教員が、教え子が他大学院へ受験すると知った場合、
教え子の受験先研究室の教授へ別途連絡をして、受験は可能かどうか的なことを踏まえて、ご挨拶の連絡をされる、と聞いています。
全員がそうだとは言い切れませんが、
職人業界のような風潮を持つアカデミック業界では、自分の教え子がヨソの研究室へ行くということは、まるで親同士のご挨拶をしておきたいという雰囲気があります。
これが義務ではないですが、暗黙の了解での「業界のならわし」のようなものであると、私見では把握しています。
学生の立場からしてみれば、
事前に教え子の志望先研究室へ連絡をすることで、業界の礼儀礼節を守っている、ゼミの教授または担任教員の顔が立つ、その研究室の先生と新たなつながりができる、ということにも繋がるのではないか、と思います。
ちなみに、事前に知らなかったとしても、教え子が合格した後に進学先教授へご挨拶の連絡を入れる教授もいます。
では、院生にはメリットがあるのかと言えば…
教授が事前連絡してくれたら必ず合格するということではないですが、少なからず、仲介人がいるということは、物事がスムーズに運ばれやすい、話が早い部分は多少あるとは思います。
なので、ご自分の合否を明らかに出来る教授であれば、事前に話しておくというのも悪くはないと思いますが、
時に、滑り止め校も含め、第3志望校まで受験をする場合は、3校も受けるとは言いづらい部分があります。
そういう場合は、受験後の事後報告でもいいのではないか、という私見です。
私立大学にこの傾向が高いと感じていますが、特に、ご自身のゼミの先生もしくは担任教員がどのような方なのかをよく読んで判断すべきだと思います。
まとめ
以上、「他大学院受験するけど、ゼミの教授に伝えなくてもいいよね?」でした。
大学院受験には、今回の表題のように、公式にはされておらず、目に見えずしての難しい面があり、試行錯誤される受験生は多いと察します。
教授の数だけに、その回答もさまざまなので、一概にコレ!と回答できないものです。
要は、知彼知己者百戦不殆、受験を挑む相手を知ることです。