【お悩み相談#7】大学院進学するのに臨床経験って必要?必要なら何年、どのような経験をしておけばいい?【看護系大学院 臨床経験】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

看護系大学院と言えば、社会人経験を経て進学する方が多いですが、大学院進学にはどれくらいの臨床経験が、いや、そもそも、臨床は必要なのでしょうか。

大学院進学に関心を持つ方で、大学院進学を踏まえたキャリアをこれから積まれようと思う方もいると思うので、参考にして頂ければと思います。

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質問内容

相談者
相談者

大学4年生の看護学生です。将来、大学院進学をして、大学教員になりたいのですが、どのような臨床経験を積んでおいたほうが良いでしょうか。

だるまんの回答

大学院進学に臨床経験はいらない

というのが、正解な答えです。

看護系大学院進学には、臨床経験が必須という先入観を持つ方が多いですが、臨床経験ゼロでも、大学院へは出願要件さえクリアできれば、誰でも進学することができるものなのです。

では、その出願要件とは何かというと、

学士を保有していること

です。

言ってしまえば、看護師ではない、文系大学卒業者でも進学自体は、可能です。

実際に、筆者が学生の頃、工学部出身や一般文系の方々が説明会に見えていました。

この方も、受験資格はクリアしているので、指導教授との話次第では「進学ができる」ということになります。

一方で、大学院進学に臨床経験は必須

というのも、正解な答えになります。

さっきと言ってることが正反対ですね。

でも、これが看護系大学院の特徴なのです。

看護大学院進学後の進路には、大きく分けて「大学教員になる道」と「資格取得をして高度実践看護師になる道」があります。

前者の場合は臨床経験を問われないものですが、後者の場合は、少なからず3年程度の臨床経験があることを求められることが多いです。

それは、資格試験を受ける際の受験資格が「臨床経験3年以上」であることが多いからです。

例えば、専門看護師(CNS)や診療看護師(NP)なら3年以上、認定看護管理者なら5年以上、もちろん、保健師や助産師であれば、臨床経験なしで進学することは可能です。

よって、自分が大学院進学後、どのような進路に進むのかによって、経験しておくべき臨床経験年数は変わってくると言えます。

石の上にも3年

現在、大学教員の中でも最短1~2年程度で臨床経験を終え、大学院進学で修士、博士、海外留学へと道を進める方も大いにいます。

なので、一概に、

どれくらいの臨床経験が必要かという定まった答えはない

と筆者は考えています。

臨床経験年数や経験値が多いからと言って、看護研究にたけているわけでもなく、その反対も同様と言えます。

ただ、断言できることがあります。

平均的にみて、

看護師経験3年を経ておくことは、どの業界へ進んだとしても、決して劣ることはない、必ずや役に立つ

ということです。

なぜなら、石の上にも3年という言葉通り、これは看護業界に限らず、日本社会がそれを求めているからです。

分野や臨床の場はかまわない

なので、臨床の方向性を悩んでいる方がいるとしたら、どのような分野で、どのような医療機関や施設で臨床経験を経るかというよりは、将来、どのような分野でのスペシャリストになりたいのか、ライフテーマを決めることが大事だと思います。

そのテーマが決まれば、あとは、人生を逆算して、そのテーマに近い臨床を選んで、必要な要件をひとつひとつ取り揃えながら、突っ走るのみです。

そのためには、1日も早く、ライフテーマに出会うことです。

10年後のために、努力する今日でありますように。

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