【お悩み相談#62】在学・出身大学の大学院を受験すべきなの?【大学院受験 外部受験】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

大学院受験を検討する際に、出身大学もしくは在学大学の大学院へ進もうか、それとも、他大学院へ受験しようか迷う、迷ったという声をよく聞きます。

そこで、今回は、内部受験をすべきか、それとも外部受験をしてもよいのかについて、お話をしたいと思います。

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質問内容

相談者
相談者

現在、大学3年生で、ストレートで大学院進学を検討しています。大学には大学院があるのですが、他大学院へ受験をしたいです。それって、気まずいですか?

だるまんの回答

大学院は職人世界

大学院受験において志望校を決める際に、在学の大学、または母校に進学すべきなのかという点について悩むことがあります。

どの大学院を受験しようとも、それは受験生の特権と言ってしまえばそれまでのことなのですが、

大学院というアカデミック界では、受験生の特権と一言で片づけられるほど、シンプルではない難しさがあり、内部受験もしくは外部受験をするかは熟考してみるべき悩みの一つです。

なぜなら、大学院というのは、他に例えて言うならば、職人社会のようだからです。

受験生からしてみれば、たかが進学先にすぎない研究室ですが、教授・研究者の立場からすれば、教授独自の研究作法を直に指導をする生徒にあたるので、見方を変えれば、入門した弟子にあたります。

大学院を卒業をすれば、のれん分けをした弟子でもあり、愛弟子ともなれば、仕事のパートナーとして長い付き合いになることもよくある話です。

こういった風潮があることを踏まえて、外部受験か内部受験にするかを考える必要がありますが、これは、現在大学生なのか、社会人なのかによっても、答えはかなり変わってきます。

では、それぞれの立場で、お悩み解決の糸口についてお話ししていきます。

現在大学生の場合

まず、現在、大学に在学しており、大学卒業後にストレート進学を希望している受験生の場合、卒業論文の制作にあたり、お世話になる研究室の教授がいると思います。

その教授のもとで、大学院進学をするとしたら、これは非常に有利です。

やはり、外部受験生と比較すれば、優先して合格が得られる特権を内部受験生は持っているので、これを行使できる立場にあるのなら、大いに活用すると良いと言えます。

問題は、他大学院へ外部受験をする場合です。

ストレート進学で外部受験をすることは大いに可能なので、躊躇することなく、大学院受験に挑めますが、

晴れて合格を得られた場合、その進路を大学の担任の教員や卒論でお世話になっている教授に報告をする必要が出てきます。

この時、教員によっては、自分の事のように喜び応援してくれる方も多くいますが、

中には、大学で自ら指導を施しただけに、外部に進学することを良く思わない、自分に進学相談をしなかったことに何かしら不満をもらす、業界の仕来り的なものを重んじる方もいるものです。

それは、受験生を悪く思っているのではなく、自分が指導した生徒が去る、または教授の卒業校や恩師、知り合いなどに繋げたかったという惜しさ等がある場合があるので、一概には判断できないことです。

なので、教員によっては、外部受験をした際に気まずさはあると思いますが、人間関係を円満にかえって、応援して頂けるように報告できるよう、考えておくことです。

既卒社会人の場合

大学卒業後、社会人としての年月が長い場合は、母校の研究室とも久しい関係にある方の方が大半だと思います。

この場合は、母校を気にすることなく外部受験をして大いにかまわず、あえて、お世話になった研究室の教授が未だ在籍しているようであれば、母校を志望校にすることで卒業生という特権を活かすのも大いにおすすめです。

大学院では、縁というものを大事にする傾向があるので、既に母校との縁をお持ちであることは強い武器となり、将来、大学教員の道を歩む予定がある方なら尚更、そのご縁を大事にしていくのもひとつの戦略だと思います。

まとめ

以上、「在学・出身大学の大学院を受験すべきなの?」でした。

今回のお話は、文字化するとなかなか伝わりづらい部分はあったかと思いますが、要は、アカデミック社会というのは、縦社会を重んじている傾向のある社会であると言うことです。

一度、師弟関係として縁を結んだ場合は、それを業界にいる以上、守り続けるという、まるで職人社会のような慣習があるので、そのことを知ったうえで、ご自分はどのような選択が望ましいのか、悩んでみることです。

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