こんにちは、だるまんです。
大学院入試の試験科目として「小論文」を科す大学院が多くあります。
具体的には、院試の小論文とはどのような試験で、どれくらいのレベルが求められており、どのような対策が必要なのか、受験生が気になる点について、お話しします。
質問内容

院試に小論文試験があります。過去問が非公開なので、どのような試験がでるか傾向を掴めず困っています。院試の小論文ってどのような試験ですか?対策はどうしたらいいですか?
だるまんの回答
どのような試験?

大学院試験における「小論文」試験とは、一般的な「小論文」試験と同じく、題材が与えられ、それに関する意見を論ずる試験となっています。
具体的には、
- 試験時間:60~90分
- 設問:1問~2問
- 文量:1問につきA3用紙1枚
- テーマ:多岐にわたる
という条件下で試験が行われているので、時間に差し迫った試験ではなく、非常にゆとりを持って取り組める試験となっています。
出題問題の種類

出題される問題の種類としては、
- 医療看護関連の知識を問われる問題
- 看護に対する考え方を問われる問題
- 研究内容を問われる問題
- 時事を問われる問題
の4つに分類されると言えます。
より詳細にお話しすると、
「医療看護関連の知識を問われる問題」とは、例えば、「地域包括ケアシステムとは何ですか?また、課題となっていると考えられることを述べなさい」といういように、あるキーワードに関する説明と課題等を問われる問題です。
「看護に対する考え方を問われる問題」とは、例えば、「あなたが経験した看護の中で倫理問題を感じたケースについて述べよ」、「終末期を迎える患者家族へどのような看護が必要か述べよ」というように、あなたの看護に対する考えや経験を問われる問題です。
「研究内容を問われる問題」とは、例えば、「あなたが大学院進学後に取り組もうと考えている研究テーマについて、背景、その目的、期待される結果について述べよ。」というように、研究テーマについて研究計画書のように記載すればよい問題です。
「時事を問われる問題」とは、例えば、「新型コロナ感染症について知るところを述べよ」、「コロナ禍で通院する認知症患者にどのような看護が必要であるか述べなさい」というように、その時の時事に関するキーワードやそれにまつわる問題です。
どのくらいのレベル?

大学院受験における「小論文」試験と言うと、ハイレベルな問題が出題され、それに見合うハイレベルな論述を求められている、と思われがちですが、実際にはそうでもない、です。
上記でお話しした出題問題4分類を見て頂いてお気づきだと思いますが、どの問題も、決して難題ではなかったはずです。
極端なお話になりますが、受験前までに積み重ねてきた看護経験や知識だけを頼りにしたとしても、回答は書けると思います。
なぜなら、小論文試験というのは、決して落とすための試験ではない、からです。
かえって、時間内にどれくらいの文章量を書くことが出来るのか、順序良く物事を書けているのか、用紙をどこまで埋めているのか等など、内容も内容ですが、内容以外の部分も採点対象に加味されていることを忘れてはならないです。
対策は?

さて、小論文は落とすための試験ではない、とは言いましたが、それでも少なからず行っておくべき対策はありますのでご紹介します。
具体的には、
- キーワードをチェックすること
- 出題パターンは把握しておくこと
- 小論文の書き方を知ること
の3点です。
キーワードチェックをすること
まず、上記でご紹介した4分類に該当しそうなキーワードは自ら探してチェックをしておくことです。
特に、最近話題になっている看護医療系のキーワード、志望先研究室の教授が主に取り組んでいる研究のキーワードは必須となります。
このサイトでも頻出キーワードをまとめているので、よろしければご参考ください。
出題パターンは把握しておくこと
つぎに、「出題パターンは把握しておくこと」ですが、院試でよくでる小論文のパターンを知っておくと、どのようなパターンで出題されたとしても、対応することが可能です。
出題パターンについては、こちらの記事でご紹介しています。
小論文の書き方を知ること
さいごの、「小論文の書き方を知ること」については、有料で小論文添削サービスを利用するのも良いですが、個人的にはそれ部類の書籍を4~5冊読んで、自分で練習を重ねてみるでも十分対応していけると言えます。
おすすめ参考書の記事でもご紹介していますが、こちらの記事にて院試で使えるパターンをご紹介しているので、よろしければご参考ください。
まとめ
以上、「院試の小論文試験ってどんな試験?難しい?」でした。
大学院試における「小論文試験」は、基本的に難しい試験ではない、です。
落とすための試験ではないので、受験生が知っているだろうキーワードが出題されることが多いですが、仮に、自分の全く知らない題材で出題されたとしても、白紙ではなく自分の知っている知識や情報と結び付けてでも、白紙を埋めることです。
何事も最後まで尽力を尽くすこと、それが受験生の基本です。